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図書館の魔女 烏の伝言(下) の商品レビュー

4.5

66件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2017/08/17

前作よりも言葉の密度は薄く感じた。 その分読みやすくはなっているので、あとは好き嫌いだと思う。 ストーリーは相変わらずおもしろい。 キリヒトには早く戻ってきてほしい。

Posted byブクログ

2017/08/17

やはりこのシリーズ、抜群に面白い。 和製ファンタジー屈指の傑作。 言葉の渦に巻き込まれる感覚は前作ほどでは無く、読みやすくライトになっています。 敵の武器について、そこまで伏線を張るのかと感心してしまいました。 前作も含むと長大ですが、是非一読あれ。

Posted byブクログ

2017/07/29

上巻から、あちこちで看過されてきたことや見えなかったことまでを居ながらにしてすべて繋いでしまう。 やはりマツリカさまはマツリカさまだった。 三国の政争に端を発する血生臭い現実などどこ吹く風。 いや、この混乱を生んだのは 基を質せば貴女でしょうに!(笑) ご自身の気持ちの赴...

上巻から、あちこちで看過されてきたことや見えなかったことまでを居ながらにしてすべて繋いでしまう。 やはりマツリカさまはマツリカさまだった。 三国の政争に端を発する血生臭い現実などどこ吹く風。 いや、この混乱を生んだのは 基を質せば貴女でしょうに!(笑) ご自身の気持ちの赴くままに周りを巻きこみ ご自身の求めることを心のままにやってのけて。 やはりマツリカさまはどこまでもマツリカさまだ。 一ノ谷の海軍を足代わりにし 命からがら逃げ延びた剛力や鼠やニザマの近衛たちを ねぎらいもいたわりもせずにこき使い。 そんなところも全部マツリカさま。 気づいてみれば…すべてが 貴女の頭の中で解決してしまっている。 貴女のやりたいようにやったことが すべてのバランスを「平穏」へと導いている。 さすがのマツリカさま。 図書館の魔女が世界を決める。当然のように。 ワカンたちの大活劇と 以前と何も変わらぬマツリカさまの ギャップには、体の力が抜けてしまったが マツリカさまのご登壇以後は ごちゃごちゃしていたものがするすると解け 濁っていたものがさあっと澄み渡り その持てる力は「魔法」と呼ぶにふさわしい。 一点の不満は。 どなたかも書いていらっしゃったが 少し期待していたキリヒトとの再会が かなわなかったこと。 でもそのことは裏返せば このシリーズがまだ終わらぬことの示唆であると 信じてやまない。 ワカンやエゴンら剛力たち、 トゥアンやファンら鼠たちともいつか会える。 しかも思いもかけない劇的なかたちで。 大好きな物語です。

Posted byブクログ

2017/07/12

前巻は既読だったのですが、内容をあんまり覚えてなかったので、そっちを読み返してからのほうが楽しめたかな…… 着地の仕方にぐっと来ました。今まで理解の外にあったものが、自分の大切なものを守る術であったと分かる。カタルシスがあります。

Posted byブクログ

2017/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伏線がしっかり全部回収されてすっきり。 前作の怪物たちのように恐ろしい猿がじわりじわり近づいてくる感じが怖かったけど、意外とあっさり倒せてびっくり。 ヴァーシャが出てきて喜んでたら、近衛けっこう出てきて懐かしさがこみ上げる。マツリカは茉莉花だったのね。 あとはキリヒトが出てきてくれたらなー。

Posted byブクログ

2017/06/18

上下巻纏めて。 はっきりとした続編なので、本書に関しては前作を読んでからの方がいい。まぁ、いきなりシリーズものの第2作を買う人もいないとは思うが……。

Posted byブクログ

2017/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他所読みにくいけど古語を程々に使って、ファンタジーだけど歴史物の様な雰囲気があって、それでいて推理もあって飽きずに一気に読める 個人的にはゴイが後半殆ど活躍しないのがちょっと残念

Posted byブクログ

2017/06/11

誰が味方で誰が敵なのか。信じるに足る者は誰か。うーん難しい。心の赴くままになついて信じられたらいいのに。追いかけられるスリル、逃げおおせる爽快感。そして明らかになる真実。謎解きを読んでまたまた前のページを探す。なるほど、そうだったね何で気づかないんだろう。というか何で魔女には判る...

誰が味方で誰が敵なのか。信じるに足る者は誰か。うーん難しい。心の赴くままになついて信じられたらいいのに。追いかけられるスリル、逃げおおせる爽快感。そして明らかになる真実。謎解きを読んでまたまた前のページを探す。なるほど、そうだったね何で気づかないんだろう。というか何で魔女には判るの? じゃなくて判るから魔女と呼ばれるんだった。 そうそう マツリカ と呼ぶのは良いのかな?

Posted byブクログ

2017/06/07

マツリカの登場で意味がわからず戸惑う剛力達や近衛とは裏腹に、ここまで辿り着けば安心だと思うってしまう読者心理。 数人ずつに別れてのスリリングな奪還劇から、彼女によって道筋が整理され、解きほぐされてゆくのは快感だった。 状況が二転三転し敵の手も迫っている中、少しずつ育まれてた剛力...

マツリカの登場で意味がわからず戸惑う剛力達や近衛とは裏腹に、ここまで辿り着けば安心だと思うってしまう読者心理。 数人ずつに別れてのスリリングな奪還劇から、彼女によって道筋が整理され、解きほぐされてゆくのは快感だった。 状況が二転三転し敵の手も迫っている中、少しずつ育まれてた剛力、近衛、鼠達の信頼関係。 読み進める程に共に逃げ、共に闘い、共に生き延びた気になるので終章では彼らとの別れが辛かった。 彼らの前ではマツリカも高い塔の面々といる時とはまた違った顔を見せるので、いつかまた再登場する事を期待している。

Posted byブクログ

2017/06/06

とは言え、作中の人物が何がどう動いているのかわからないと同じくらい、読んでいるこちらも話が見えず、誰がどの立ち位置にあるのか疑心暗鬼の中で読み進む。 姫君は救出されるのか?裏切りの売国奴はいったい誰なのか?最後に登場したマツリカ様には全てお見通しだったということみたいで、安楽椅子...

とは言え、作中の人物が何がどう動いているのかわからないと同じくらい、読んでいるこちらも話が見えず、誰がどの立ち位置にあるのか疑心暗鬼の中で読み進む。 姫君は救出されるのか?裏切りの売国奴はいったい誰なのか?最後に登場したマツリカ様には全てお見通しだったということみたいで、安楽椅子探偵顔負けの謎解きに恐れ入る。 正直、話の筋が分かり難かったのだけど、う~ん、こうして読むと、周到に撒かれた伏線は確かにしっかり回収されており、もう一度、最初に戻って読み直したくなる。 物言わぬエゴンが重要な役割を果たすが、前作の『声はなくとも言葉はある』という作者の思いがまた違った形で発現した体。 剛力たち、国を追われた近衛兵たちと、偶然関わった“鼠”たちの交流が、一幅の清涼剤。 姿を見せぬままだったミツクビやちょっとだけ登場した牛目がそれでも存在感を示したところ、同じく姿を見せなかったキリヒトとの激突を待つ。

Posted byブクログ