図書館の魔女 烏の伝言(下) の商品レビュー
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ほーらやっぱり面白かった! 説明が長くて読み進めるのが大変だった上巻に比べると、物語が大きく動き、懐かしい面々も登場する下巻。あっという間に読み終わってしまった。 マツリカ登場の安心感。全ての謎が解き明かされていく爽快感。全て読み終えると、次はキリヒトの話が来るに違いないと確信できる。三作品目も楽しみだ。 それから、今作はエゴンという障がいを持つ鳥飼の存在が、言葉や文字に関わるキーパーソンだった。なかでも、ひらがなと漢字の識字についての考察にはハッとさせられた。言語について深く知ることができるのが、このシリーズの魅力であると改めて感じされられた。
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ユシャパという名前のお姫様 本来は 味方だったはずの廓 そこが預かった貴賓たちを売り飛ばしている。 という情報をつかむ お姫様の救出 孤児集団 山から送ってきた剛力衆 そこにニザマの近衛衆が加わる。 廓に住む猿という人斬り 裏切り者の情報 最後に隠れた寺院に マツリ...
ユシャパという名前のお姫様 本来は 味方だったはずの廓 そこが預かった貴賓たちを売り飛ばしている。 という情報をつかむ お姫様の救出 孤児集団 山から送ってきた剛力衆 そこにニザマの近衛衆が加わる。 廓に住む猿という人斬り 裏切り者の情報 最後に隠れた寺院に マツリカ登場 わ、やっと現れた! マツリカがみんなの話しを聞いて シャーロックホームズのように 事件を組み立てる。 埋められていた黒という少年 黒犬 烏つかいのエゴン ドラマチックな物語です。 面白かった!
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図書館の魔女シリーズ 続編下巻。 姫奪還作戦が敢行され、それぞれの役割をそれぞれが 果たすものの、意図的な作戦は陰謀によって分断。 疑心暗鬼が重なって不協和音が響き渡る。 それぞれの場所で、それぞれの様子を切り替えながら、 心理描写を交えて街中や暗渠を駆け抜ける。 これが興奮せ...
図書館の魔女シリーズ 続編下巻。 姫奪還作戦が敢行され、それぞれの役割をそれぞれが 果たすものの、意図的な作戦は陰謀によって分断。 疑心暗鬼が重なって不協和音が響き渡る。 それぞれの場所で、それぞれの様子を切り替えながら、 心理描写を交えて街中や暗渠を駆け抜ける。 これが興奮せずにいられますかぁ~! ようやく登場した魔女の存在にどれだけ安堵したことか。 相変わらずの謎解きは、お見事です。 烏の伝言に始まり、烏の伝言に終わる。面白かったです。 次作は、タイトルが決まっているみたいなのに出てこないのは何故? 早く読みたいです。
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中盤までは上巻と同じく、姫君と近衛、剛力、孤児たちのあれやこれや 何が起こっているのか?誰にとってどんな意図があるのか?が不可解なまま、その場その場の最適な行動を取ろうとする一行 徐々に判明する情報 裏切り者は誰か? カロイの正体 黒の来歴 そして下巻の残り1/3あたりで満...
中盤までは上巻と同じく、姫君と近衛、剛力、孤児たちのあれやこれや 何が起こっているのか?誰にとってどんな意図があるのか?が不可解なまま、その場その場の最適な行動を取ろうとする一行 徐々に判明する情報 裏切り者は誰か? カロイの正体 黒の来歴 そして下巻の残り1/3あたりで満を持してマツリカらが登場 次々と明らかになる情報 エゴンの真実 猿の武器 マツリカの目的 郭の首謀者 杣の庄が焼かれた理由 肉ではなく酒に盛った理由 やっぱこの話、面白いわ マツリカが出てくるまではかなり低評価で、「シリーズものの2作目で既にスピンオフ}とか思ってたけど、それらが全て物語の前段階であった事がわかる 解説にも書いてあるとおり、「シリーズ物だけどこの本から読んでも……」的な言葉は似合わない説得力 やはり、「図書館の魔女」の物語だったんだなぁ マツリカは相変わらずの安楽椅子探偵ぶりで「何でその情報からそこまで推測できるの?」感が凄い しかし、個人的にはヴァーシャのその後を知れてよかった ヒュイを助け出すところで 「そうだ。お前たちのように......決して裏切らない者を......一人助ければ、それが一人分の罪滅ぼし。まだまだ先は長いよ。だからトゥアン、この子も必ず助けるぞ」 という言葉にぐっときた 罪滅ぼしねぇ…… あと、比較としての名前だけ出てきたキリヒト ってか、牛目って何者? キリヒトとの関係は? 次回作は当初告知されていた予定では既に発売時期を過ぎているけど、まだ出ていない? 次回作はキリヒトの物語になるんですかねぇ?
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大満足! 下巻も最初は建造物や環境の説明ばかりで飽きがきたが、途中から港湾都市を巡る冒険からマツリカ登場まで息もつかせぬ疾走感でクライマックスへ。 マツリカの推理がことごとく腑に落ち伏線回収。 後半一気読みで読後感は期待を裏切らなかった。 新刊の「霆ける塔」が楽しみだ。
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注意!完全なネタバレです! いやー最高! どっぷり図書館の魔女の世界に浸らせて貰った! 鼠、本当弱く真っ直ぐな者が虐げられるのは世の常だよね、、 本字を学んで強く生きよ! 自分の信念を貫くとその場では損したとしても、自分を恥じたり嫌いになることはないから大丈夫! そしてヴァーシャがちゃんと活躍してる! テジンが間者ということ以外分からんかったー!素晴らしい怒涛の伏線回収! マツリカ様が登場してからは、にやにやが止まらない。これこれ!笑 ワカンがまた良いキャラしてんな〜 マツリカとキリヒトの名コンビは見れなかったけど、ワカンとの軽快なやり取りが、控えめなキリヒトと違ってまた良い味出してた! 第三巻が待ち遠し過ぎる!! ついにミツクビと対決か!?
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ブラヴォー、ブラヴォー、ブラヴォー!!! ファンタジー大作『図書館の魔女』の続編、『烏の伝言』を読了いたしましたよ。 こちらも前作と負けず劣らずの面白さでしたね。 前作で描かれた我らがマツリカ様がニザマとアルデシュ、一ノ谷との大戦争の危機を回避させた事件から1~2年が経過し...
ブラヴォー、ブラヴォー、ブラヴォー!!! ファンタジー大作『図書館の魔女』の続編、『烏の伝言』を読了いたしましたよ。 こちらも前作と負けず劣らずの面白さでしたね。 前作で描かれた我らがマツリカ様がニザマとアルデシュ、一ノ谷との大戦争の危機を回避させた事件から1~2年が経過した後で、本書ではどちらかというとニザマ側を描いた物語です。 前作の正当な続編というよりもスピンオフ的な要素が強い作品ですね。 本書を読むにあたっては、マツリカ様がいつ出てくるのか、今か今かと期待しながらページをめくっていたのですが、マツリカ様はいっこうにそのお姿を見せてくれません(笑)。 これは、いわゆる 「でるでる詐欺か?」 と半ばあきらめムード漂いながら読み進めていったのですが、そうこうして読んでいるうちに、この独自の物語にはまっていってしまうのですよ。 高田先生の筆力恐るべし。 あらすじですが、ニザマ宰相ミツクビの失脚により、内紛状態のニザマ。そのミツクビ側のながれを組むニザマ高級官僚の姫君一行の脱出行が本書のメインストーリー。この姫君の脱出行を助けるべく雇われた道案内の剛力たちと姫君を守る近衛兵たちの活躍が主に描かれます。当然、彼らの行方は簡単な道ではありません。一波乱も二波乱もあります。そんな彼らがある山の越えたところで、山村に突き当たるのですが、そこの村人全員が惨殺されていたのです。これは彼らの逃避行と関係があるのか?果たして・・・。 とこんな感じで物語は進んでいき、前作とのつながりがまったく見えない手探り状態で読み進めていく感じです(笑)。 では、まったく前作と話はつながらないのかと思いきや・・・いやいや、出てきますよ。前作の主要メンバーであったあの彼が名前を変えて(笑)。 この前作を読んでいたからこそすぐに分かるというこの優越感。続編を読む時の重要なファクターですよねww。 ここでちょっと、ネタバレですが、 この本書の主人公たちは当然、「高い塔の魔女」がこの政変の原因だということは噂で知っています。 ただ、この時代テレビもインターネットもありません。 噂はまさに人づてで伝わり、当然、尾ひれがついていくものです。そしてマツリカ様の噂はこんな風にww ある登場人物のセリフですが 『呪いだよ。高い塔の魔女ってのはな、怪しい言葉を幾つも知っていてな、いっち気味の悪い呪いをちょろちょろっと唱えるってぇと、途端に身が竦んで誰でも魔女の言いなりになっちまう』 『驚ぇたな、誰でもかい』 『誰でもさ、そいつが黒服をぞろっと並べて乗り込んできて…』 『そんでその黒い男の輪の中にな、もう一人化け物みたいな奴がいて……そいつがまた剣呑でな、黒い輪の中に一歩でも踏み込んだら御陀仏、その目を見ただけで体が真っ二つに裂かれて死んでしまうという……』 ってこんな感じですね。もう笑いが止まりません。 こんなうわさ話を、もしハルカゼやキリンが聞いたら うちのマツリカ様はそんなことはしない!!! と激怒して殴りかかっているところですが、でもキリヒトだったら ……ちょっとそれ……少し僕のせい、はいってるじゃん…… ってすごく反省しそうで、そんなキリヒトを想像するとそれがまた可愛いww。 …………おっと、向こう側の妄想世界に心が囚われそうになりました。 という訳で、この姫君の逃避行物語単体でも十分に楽しめますが、マツリカ様が登場してきた後は、またあの怒涛の展開が……。 おいしいところをマツリカ様が全部かっさらっていきます(笑)。最高です。 そして、本書でも言語学者でもある高田先生の言語蘊蓄も満載ですよ、前作では西洋の言葉が多かったですが、本作では 漢字とひらがな がフィーチャーされます。いやはや勉強になる小説だなあ~。 この第二作でも気になる人物が登場してきたし、もう次作が待たれるばかりなのですが、第三作『霆ける塔(はたたけるとう)』はいつ発売されるのかな~。 もうキリンのように首を長くして待ちますよ。 あ、このキリンは動物園のキリンね。前作のキリンのことじゃないからねw
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遂に!最後の最後で出てきましたマツリカ様!最後で謎の全てを見聞きしただけで紐解いてしまう。安定のマツリカだ。また今作も前作に負けず劣らずの傑作だった。何故読み終わりたくないと思ってしまうのだろうか。この作品はまるで生きているもののよう。これほどまでに他作品と一線を画しているのは何故なのか。それは内容の期間が短いからなのだと思う。他の作品でも同じ領域まで達しているものもあると思うが、それらの多くが主人公の一生であったり、長い時間を描いているから満足してしまうのだと考えた。こんなに、驚きと感動を、与える作品に出会いたいし、生み出したいとも思うようになれる。
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久しぶりの再読 前のシリーズでは、手話が単なる手法ではなく、言語であることを教えてくれた このシリーズでは、仮名と漢字の意味 役割の違い 言語障碍について 教えてくれた 面白い
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面白かった。 ようやく登場したマツリカが彼女の権威など関係ない面々に無邪気に扱われたり、ハルカゼがやけに可愛らしい姿を見せたりと、やっぱりレギュラーが登場すると楽しさが増える。 まだまだ物語は進行途上のようなので、続きを早く読みたくなりました。
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