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みみずくは黄昏に飛びたつ の商品レビュー

4.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/06/24

村上春樹さんのファンなので図書館で借りて途中まで読みました。 春樹さんの部分はとても楽しく読めるのですが、本文の半分以上をインタビュアーが占めているのは何故? あと前のめり過ぎて、しんどい。 途中まで頑張って全部読んで途中から春樹さんの部分だけ読んで、疲れて最後まで読む?になりま...

村上春樹さんのファンなので図書館で借りて途中まで読みました。 春樹さんの部分はとても楽しく読めるのですが、本文の半分以上をインタビュアーが占めているのは何故? あと前のめり過ぎて、しんどい。 途中まで頑張って全部読んで途中から春樹さんの部分だけ読んで、疲れて最後まで読む?になりました。もっと編集してくれたらよかったのに。ああいうダラダラなインタビューはいかがなものでしょうか?

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2017/11/17

川上未映子さんの春樹フリークっぷりがすごい。作品の内容について本人よりよく覚えてる! すごいよほんと。わたし全然覚えていなくてそれにも驚いた。。 あと川上さんは、フェミニストなんだね。知らなかった。

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2017/10/16

川上未映子による村上春樹へのロングインタビュー。 村上春樹にとって小説を書くとはどういうことなのかを説明する時の喩え話が興味深く、合点が行った。 一階が共用の場所、二階がプライベートルーム、地下一階が自我で通常の私小説はここが舞台、そして地下二階が作者自身にもわからない心の闇の世...

川上未映子による村上春樹へのロングインタビュー。 村上春樹にとって小説を書くとはどういうことなのかを説明する時の喩え話が興味深く、合点が行った。 一階が共用の場所、二階がプライベートルーム、地下一階が自我で通常の私小説はここが舞台、そして地下二階が作者自身にもわからない心の闇の世界。そこへ行くには壁抜けしなければならず大変な労力を伴うという。 確かに「世界の終わり~」「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」「1Q84」「騎士団長殺し」は壁抜けしてその世界と行き来していた。 地下の話は、優れた音楽家とは何かという話に繋がっていく。 グレン・グールドの演奏は右手と左手のスプリット感が独特で、乖離の感覚と、乖離されながら統合されている感覚を生み出し、それが本能的に人の心を強く引きつける。この危うい感覚こそ彼が地下二階まで到達している証だという。グールドの凄さを言語的に表現できるとは。さすが村上春樹、とても感心した。 そして自身のスタイルを洞窟の中で語り部として集合的無意識に語りかける「洞窟スタイル」と語ったり、具体的な創作の方法論や過去作の話などどれも興味深かった。 村上春樹の全てを知れたとは思わないが、かなり深く理解できたと思う。「騎士団長殺し」の余韻が残る中で読んだが満足できる一冊であった。

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2017/09/17

村上春樹は高くて遠いところにいる でも小説は面白くて好き 川上未映子がものすごく準備してインタビューしてて 村上春樹も真摯に答えてる だけどすっとぼけた感じで楽しい まあ語られてることは難しいんだけど 一日十枚は書くのがすごいなあ 私もせめて一枚書こう、ゴミみたいなものでも ≪ ...

村上春樹は高くて遠いところにいる でも小説は面白くて好き 川上未映子がものすごく準備してインタビューしてて 村上春樹も真摯に答えてる だけどすっとぼけた感じで楽しい まあ語られてることは難しいんだけど 一日十枚は書くのがすごいなあ 私もせめて一枚書こう、ゴミみたいなものでも ≪ ハルキスト これは楽しく 読めたかな ≫

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2024/08/31

優れたパーカッショニストは、いちばん大事な音を叩かない 上田秋成 春雨物語の中の二世の縁 EGWordという日本語ソフト 2024/8/31 再読 p75 上田秋成 雨月物語の中の二世の縁 p101 リンカーン ものすごくたくさんの人間を一時的に欺くことはできるし、少な...

優れたパーカッショニストは、いちばん大事な音を叩かない 上田秋成 春雨物語の中の二世の縁 EGWordという日本語ソフト 2024/8/31 再読 p75 上田秋成 雨月物語の中の二世の縁 p101 リンカーン ものすごくたくさんの人間を一時的に欺くことはできるし、少ない数の人間を長く欺こともできる。しかしたくさんの人間を長く欺ことはできない p158 すべては本物の幻影にすぎない。マーヴィン・ゲイの古い歌 Ain't nothing like the real things 本物にまさるものなし p232 style is an index of the mind.文体は心の窓である

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2017/09/09

川上さんが村上春樹自身が意識していなかったり覚えていなかったことをずばりずばりと言い当てるのには感心しきり。ただ、村上春樹は数冊しか読んでいないし、そこまで思い入れできないので残念でした。

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2017/09/06

インタビュアーとしての川上さんの優秀さに驚愕しっぱなしでした。。。作家はどうして作家たり得るのか、よくわかる本でした。できれば「騎士団長殺し」を読んでからのほうがいいかなと思います。

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2017/08/20

誰でも10代の頃に憧れた ヒーローとかヒロインっていますよね。 で、もしも大人になって、実際にその対象となる人物に 話を聞けるとしたら、どんな気持ちになるでしょうか? 今回ご紹介する本は、10代のころから村上春樹を 愛読していたという川上未映子さんという小説家が 計4回に渡って...

誰でも10代の頃に憧れた ヒーローとかヒロインっていますよね。 で、もしも大人になって、実際にその対象となる人物に 話を聞けるとしたら、どんな気持ちになるでしょうか? 今回ご紹介する本は、10代のころから村上春樹を 愛読していたという川上未映子さんという小説家が 計4回に渡って、春樹さんの自宅などを 舞台にインタビューした、という一冊です。 キャ~キャ~という感じのファン意識は 表面的には出ていません。 リスペクトを前提にしながらも 生物学者がようやく出会えた 希少動物の検体を解剖するように 村上春樹のテキスト自体を、そして書く手法を さらに書くに当たっての心構えを、 同業者ならではの鋭いメス(視点)で切り込んでくれています。 そんな川上さんに対して 答える側である春樹さんも 真剣になおかつ「ここまでネタをばらしてくれるの??」 と思うくらいサービスたっぷりに答えてくれています。 川上さん自身が芥川賞を受賞するほどの作家ですから 話はかなり具体的な執筆ノウハウや 深い部分での書くにあたっての心構えみたいなものも 春樹さんは惜しげもなく披露してくれています。 例えばMacで使っているエディターの種類とか 執筆スケジュールの建て方とか・・・。 だけれども聞かれる側である春樹さんの サービス精神のおかげもあるのでしょう。 難解な文学談義という雰囲気はありません。 おふたりの話はとてもわかりやすく 読む人誰もが、他の仕事や普段の生活にも 応用できそうに思えるくらいに普遍性を感じます。 しかしヒヤッとする場面もあります。 自称フェミニストだという 川上さんがハルキワールドでの 女性キャラクターの扱われ方について ツッコミを入れている場面です。 春樹さんも結構答えにくそうにしているように思えます。 男である私ならサラサラと読み流してしまいがちな そんな場面にもざっくりと切り込んでくれるあたりも面白いですね。 時期的には最新長編である【騎士団長殺し】を書く直前 それから書き終わった直後の計4回となります。 したがって【騎士団長殺し】に関する質問と答えが多いです。 正直申しますと【騎士団長殺し】は 私的には残念な作品という印象だったのですが、 このインタビューを読んで再読してみたくなりました。 少し印象が変わるかもしれませんね。 さて最初に書きましたとおり 10代の頃に憧れたヒーローやヒロインに 大人になって会って話をしたらどんな気持ちがするのか? 自分的には想像外の状況になりますが 川上未映子さんはこのインタビュー集という作品で 「憧れ」に対しての見事な決着法を示してくれているように思えます。 それは「憧れ」の対象と同じにならなくとも 同じ位置までいかなくとも、 自分なりの足場さえ作ってしまえば 「憧れ」と対等に話をすることができるということかな、と思えます。 それが「憧れ」との理想的な決着の付け方のひとつなのかもしれませんね。 2017/08/20 05:01

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2017/08/16

最新作である「騎士団長殺し」を中心にした、川上未映子による村上春樹へのインタビュー本。 読んでいてなかなかに興味深い話もなくもなかったですが・・・・村上春樹自身があまり好んでいないようですが、自身の作品の解説みたいなものってどうも自分もあんまり望んでいなかったみたいです。なんとい...

最新作である「騎士団長殺し」を中心にした、川上未映子による村上春樹へのインタビュー本。 読んでいてなかなかに興味深い話もなくもなかったですが・・・・村上春樹自身があまり好んでいないようですが、自身の作品の解説みたいなものってどうも自分もあんまり望んでいなかったみたいです。なんというか「これはこう」みたいな話は正直あんまり聞きたくなくて自分の中だけの感想や解釈を大事にしたいな、と。村上作品は特に。 まあ村上春樹も別にそんなに言及してるわけでもないんですが、自分としてはもっと別のところに切り込んだインタビューが読みたかったかな。

Posted byブクログ

2017/08/13

「退屈でつまらない答えで申し訳ないけど、退屈でつまらない質問にはそういう答えしか返ってこない」と文豪アーネスト・ヘミングウェイは仰ったそうな。 礼儀正しい村上さんは、もちろんこんなことは口にしたことがない。(が、そう言いたくなる局面は何度か経験したらしい) この対談はちがう。川上...

「退屈でつまらない答えで申し訳ないけど、退屈でつまらない質問にはそういう答えしか返ってこない」と文豪アーネスト・ヘミングウェイは仰ったそうな。 礼儀正しい村上さんは、もちろんこんなことは口にしたことがない。(が、そう言いたくなる局面は何度か経験したらしい) この対談はちがう。川上未映子さんは村上春樹ファン、書店員、小説家として、絶妙なタイミングでミーハーと本のプロの間を行き来しながらインタビューする。それが良いんだなぁ。 思わぬ方向に転がる会話の端々から、作家の普段の創作過程が想像できるようで本当にわくわくした。

Posted byブクログ