商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784103534341 |
- 書籍
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みみずくは黄昏に飛びたつ
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みみずくは黄昏に飛びたつ
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商品レビュー
4.1
75件のお客様レビュー
ノーベル文学賞きっかけに村上春樹に対して色々と思うところがある人たちの意見が噴き出しまくりだった様子を眺めていたら川上未映子が村上春樹にインタビューしたものをまとめた本があると知ったので読んでみた おもしろかった~!村上春樹の創作というか文学や文壇というものやフィクションや物語と...
ノーベル文学賞きっかけに村上春樹に対して色々と思うところがある人たちの意見が噴き出しまくりだった様子を眺めていたら川上未映子が村上春樹にインタビューしたものをまとめた本があると知ったので読んでみた おもしろかった~!村上春樹の創作というか文学や文壇というものやフィクションや物語と現実世界の政治的な主張の絡め方とかも興味深かったし、そのへんは下手にふんわりしたことを言って立場を明確にしないような作家よりもよっぽど芯が通ってること言ってるなと思った 創作に関しては文体や文章についての言及がぶっちぎりで多くて、そりゃ読みやすいと言われるわけだよと納得した。というか本当に文章を書くことへの時間の割き方をかなり意識していて、書くことがそもそもめちゃめちゃ好きなんだろうな… 川上未映子氏は村上春樹氏のファンだというけれど、ちょこちょこオタクっぽいというか過去作の細かいところまで覚えていて何度か村上春樹が『そんなこと書いてたっけ?』って言ってる箇所もあったり、村上春樹の創作スタイルに川上未映子が明らかに戸惑ってるのがおもしろかったな 村上春樹の作品はそこまで好みじゃないかも、という人も面白く読める1冊だと思う
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2024.14 は〜!!!!! おもしろかった!!!!! 川上未映子さんがこのインタビューのためにどれだけの作品を読み調べて準備してきたかを想像もできないほどだけど、ひゅるりと回避したり、ひょいっと拍子抜けするような回答をされる村上春樹さん。困惑する川上さん…ものすごい量の会...
2024.14 は〜!!!!! おもしろかった!!!!! 川上未映子さんがこのインタビューのためにどれだけの作品を読み調べて準備してきたかを想像もできないほどだけど、ひゅるりと回避したり、ひょいっと拍子抜けするような回答をされる村上春樹さん。困惑する川上さん…ものすごい量の会話。本当に面白かった。今の自分の熱量だから読めたけど、長年本棚にしまい込んでいたのはこの熱量がないと読みきれなかったからだと思う。 村上さんの揺るがない柱みたいなものを見た気がしたし、果敢に質問を投げかける川上さんの凄さも見た。 村上春樹作品を全て読んだことはないけど、本棚の奥に並ぶ彼の作品はずっと手離したくない気持ちがあった。 この長い長いインタビューを読んで、私は自信を持って村上春樹という人が好きだなあと思うことができた。 === P83 「悪の形が変わったような気がする」 P89 その行為自体はもちろん「悪」ではあるんだけど、その個人レベルの「悪」を引き出しているのは軍隊というシステムです。国家というシステムが、軍隊という下部システムを作り、そういう個人レベルの「悪」を抽出しているわけです。じゃあ、そのシステムは何かというと、結局のところわれわれが築き上げたものじゃないですか。そのシステムの連鎖の中では、誰が加害者で誰が被害者か定かにはわからなくなってしまう。そういう二重三重性みたいはのは、常に感じています。 P91 「地下へ降りていくことの危うさ」 P97 日本人は自分たちだって戦争の被害者だという意識が強いから、自分たちが加害者であるという認識がどうしてよ後回しになってしまう。そして細部の事実がどうこうというところに逃げ込んでしまう。そういうのも「悪しき物語」の一つの、何というのかな、後遺症じゃないかと思います。結局、自分たちも騙されてたんだというところで話が終わっちゃうところがある。天皇も悪くない、国民も悪くない、悪いのは軍部だ、みたいなところで。それが集合的無意識の怖いところです。 P228 『文体は心の窓である』の章がとても好きだった! P231 こんな失礼なことを言っても発言者が恥じないでいられるのは、わたしが上女性だからです。 P231 男性中心的な文芸の評価 P232 文体ということですごいなあと思うのはなんといってもサリンジャーですね。〜フラニーとズーイのすごさはキャッチャーインザライのスタイルをそっくり全部捨てて、その小説のために新たな文体をほとんど特注でこしらえているということです。過去の文体をほとんど流用していない。それってまず、驚異的な労働量です。 P334 結局ね、小説に直接的な形で書き込むというのは、たとえ動機がどうであれ、事件に遭った人々を小説的に利用していることになります。気の毒な目に遭われた人々をフィクションの形でそのまま利用したくない。 P334 もしやるとしたら、むしろスピーチみたいなものの中でやった方がいい。実際に自分の声を発するスピーチとして、前にいる人たちに直接語りかけたいです。すっきりとステートメントということにしたい。そのほうが僕としても責任が取りやすいから。これまでも、エルサレム賞のときもそうだし、バルセロナのカタルーニャ国際賞のときも、ベルリンのウェルト文学賞のときも、僕としては同時代的な、それなりにポリティカルなメッセージを発信してきたつもりです。反発ももちろんあったけど、受け入れる人はちゃんと受け入れてくれた。「よく言ってくれた」と。 P337人類の歴史のなかで、物語の系譜が途切れたことはありません。僕の知る限り、ただの一度もない。だから、フランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』だっけ。レイ・ブラッドベリが原作の。どれだけ本を焼いても、作家を埋めて殺しても、書物を読む人を残らず刑務所に送っても、教育システムを潰して子供に字を教えなくても、人は森の奥にこもって物語を語り継ぐんです。それが善き物語でさえあれば。
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訊く・川上未映子・・・イヤイヤ語るし 語る・村上春樹・・・確かに語ってる 結構長くて、読むのが大変 それにしても、川上さんの記憶量の半端ないこと
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