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勉強の哲学 の商品レビュー

3.8

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

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2019/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かっこよく言いたいキーワードの説明のために寄り道が多くて、話の流れが分かりづらくなっている(のか、私が全然理解できていないか)。大陸哲学がつまみ食い嫌いなのはこういうところかもしれない。具体的な方法論を書いた第4章だけ読めばいいか、全部を読むにしても先にそちらを読んだほうが内容を捉えやすくなりそう。 あと改行が多いweb媒体のような組版は読みづらいーはじめからそういう読者層を想定しているのかもしれないが。

Posted byブクログ

2019/12/31

勉強の有限化→これを勉強したと言う意識 勉強とは自己破壊であり、むしろ損をする。 私は他者との関係、環境で自分を制限する。 言語はそれだけで架空の世界を作れる。 可能性を形にするために言語が存在する。 人間の根本にはマゾヒズムがある。 根拠を疑い、見方を変える。 勉強の目的と...

勉強の有限化→これを勉強したと言う意識 勉強とは自己破壊であり、むしろ損をする。 私は他者との関係、環境で自分を制限する。 言語はそれだけで架空の世界を作れる。 可能性を形にするために言語が存在する。 人間の根本にはマゾヒズムがある。 根拠を疑い、見方を変える。 勉強の目的とはこれまでとは違うバカになることであり、その前段階としてこれまでのバカができなくなる段階がある。問題意識を持つこと。 勉強とは自己破壊である。 行為には有限性が必要。 自分は自分以外の全てのモノ、他者によって構築されたものである。 会話にはコードがあり、話題、目的、価値観の前提がある。 この前提であるコードをひっくり返してみる。 決定するためには相対的な比較を続けるしかない。 まともな本を読むことが勉強の基本である。 複数の入門書→教科書→基本書の流れ 勉強を嫌にならず続けるためには完璧主義を避ける必要がある。 専門書などは自分の実感に引きつけないで読む、テクスト内在的に読む。 アイデアを出すために書く 一見別のことでも、似たこととして捉える発想を持つ

Posted byブクログ

2019/01/22

副題の「バカ」を誤解し、本書を早く手に取らなかったのを後悔する。 自分のような、勉強に関して、限りなく横にも広がるし(本書で言うユーモア)、限りなく縦にも深める(本書で言うアイロニー)人間にとって、勉強の限界、効用、実践を言語化してくれた著書に感謝したい。勉強に関する不安が一掃...

副題の「バカ」を誤解し、本書を早く手に取らなかったのを後悔する。 自分のような、勉強に関して、限りなく横にも広がるし(本書で言うユーモア)、限りなく縦にも深める(本書で言うアイロニー)人間にとって、勉強の限界、効用、実践を言語化してくれた著書に感謝したい。勉強に関する不安が一掃された。 テクスト内在的に読む、ということは、数学の専門書を読む場合にもあてはまる。また、いきなり専門書にあたってはいけないことも。 決断主義の危うさへの指摘もごもっとも。

Posted byブクログ

2019/01/23

勉強をするという状態を解説しているのは面白いし、この本の独特なポイントだと思う。 勉強をするということは周囲のノリから外れること。自分を取り巻く環境から一歩引くことが第一歩だ。ということを読んだ時になるほどと思ったし印象に残った。自分を取り巻く環境に疑問を持つことから始まらないと...

勉強をするという状態を解説しているのは面白いし、この本の独特なポイントだと思う。 勉強をするということは周囲のノリから外れること。自分を取り巻く環境から一歩引くことが第一歩だ。ということを読んだ時になるほどと思ったし印象に残った。自分を取り巻く環境に疑問を持つことから始まらないと、環境の外に対する好奇心は確かに生まれない。また、興味を持った事柄に対して、ある程度客観視できる自分を意識しないとそれに対して色んな意見を自分の中に取り入れようとは思わない。 そうした勉強とは何かという思考の分解~実践的なアドバイスを網羅しているためこれから勉強したいと思う分野がある時に方針を立てやすくしてくれる本だと思う。 (感じたことを自由に感じたまますぐメモをするというのは実践したい。感想を書くときに具体的にまとまりそう。) 自分が意見や知識を取り入れていく中でどんな状態にいるのかをある意味「解剖」してくれ、解説してくれるような本だった。

Posted byブクログ

2019/01/05

今までと全く違う分野に飛び込もう。そんな時には、当然だけれど今まで自分が使ってきた言葉はそのままでは通用しない。 なぜそのようなことが起こるのか、それを避けるにはどうしたらいいのか?を徹底的に解説してくれる本。 今までの常識で aという意味だったものが、他の分野ではbという意味...

今までと全く違う分野に飛び込もう。そんな時には、当然だけれど今まで自分が使ってきた言葉はそのままでは通用しない。 なぜそのようなことが起こるのか、それを避けるにはどうしたらいいのか?を徹底的に解説してくれる本。 今までの常識で aという意味だったものが、他の分野ではbという意味に変わる。辞書的な意味の1番にあろう「legacy」という言葉が通信業界隈では通じない。通信、ITにとってのレガシーは、昔はそれが主力であったものだが、技術進歩によって「古臭く役に立たないもの。交換されるべきだが、コストや歴史的経緯により交換が現実的ではなく、無視できないレベルで、技術進歩の足を引っ張っているもの、重石」 これを一つずつ整理し、単語を例文と合わせて腹落ちするようにしていく作業が勉強の第一歩なのだ。と。 非常にわかるし、これができなければ有用な議論などできない。 この本を一言で言うならば「少年よ、辞書を引け。それも、専門職の辞書を。 といったところだろうか。

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2019/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学入学時に読むべき本だった。あと数ヶ月で大学を卒業してしまう身として、自分がいかに不真面目な学生であったかを後悔せざるを得ない・・・ しかし本書は言う、勉強はいつでも始め、いつでも「中断」できる!特に就職するまでの時間がたんまりある時期、そして就職してからも、勉強を継続しよう。アイロニーとユーモアを忘れずに。

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2018/12/26

つ http://sanova.site/?eid=160 >こういう本に感動する人がいることは仕方ないと思いますが、 たいした学説を著したわけでもない若手研究者をスター扱いするノリに対して、 まったくアイロニカルになれないのに、本書の内容を理解したことになるのでしょうか...

つ http://sanova.site/?eid=160 >こういう本に感動する人がいることは仕方ないと思いますが、 たいした学説を著したわけでもない若手研究者をスター扱いするノリに対して、 まったくアイロニカルになれないのに、本書の内容を理解したことになるのでしょうか。 そのあたりをしっかり考えたほうがいいと思います。

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2018/12/24
  • ネタバレ

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まともな本を読むのが勉強の基本である。 アイディアを出すために書く。アイディアが出来てから書くのではない。 歴史ある学問は、環境にいながらにしていないような思考を可能にする。自分なりに考えて比較するというのは、信頼できる情報の比較を、ある程度のところで享楽的に中断することである。

Posted byブクログ

2018/12/15

「勉強とは何か?」ということを深く掘り下げた本。 今いる環境の癒着から離れ、アイロニカルに根拠を疑い、ユーモア的に見方を変え、享楽的こだわりによって仮固定的な結論を出す。しかしそれで終わらず、その結論をさらに比較していく。 勉強に完璧も終わりもないのである。 同調圧力が強く、環境...

「勉強とは何か?」ということを深く掘り下げた本。 今いる環境の癒着から離れ、アイロニカルに根拠を疑い、ユーモア的に見方を変え、享楽的こだわりによって仮固定的な結論を出す。しかしそれで終わらず、その結論をさらに比較していく。 勉強に完璧も終わりもないのである。 同調圧力が強く、環境に癒着的な日本人はそれはそれで幸せかもしれないが、勉強が必要だと思った。 自分を正しいと信じて疑わなかったり、周りと同じということで安心感を得るというのは、少し危険な状態である。 この本は比較を続ける異質でバカな人たちを増やしてくれる。

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2018/12/08
  • ネタバレ

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勉強の仕方、広がり方を考える本、勉強とはどうなることか、何が得られるのかが語られている。 回りくどいかもしれないけどいい本 深く勉強するとノリが悪くなる、が、新しいノリを見つけられる。 環境のコードに取り込まれている。 言語は現実を仮想空間に持ってくるために使用されている。 言語は誰かが作り出して継承されている。言語を学ぶということはその背景を学ぶことにもなる。 コードから外れるための方法としてボケとツッコミがある ①ツッコミ:アイロニー、その本質はなにかと突き詰めていく ②ボケ:ユーモア、それに関連した考えを広げていく。 どちらもやりすぎると、③ナンセンス:話題の意味がなくなる アイロニーを極めようとすると、定義の疑いになる、それは決めることができない。 言語はその場での「用法」に過ぎなくて、根本的には一致していないという問題を抱えているから。 環境依存しない真は言語にはないので、何も言うことができなくなる。 言語との付き合い方 ①環境に縛られて、保守的に言語を扱う。コードに従い、言語と道具とする。 ②アイロニカル=批判的に「外に出ようとする」。が、環境の外には別の環境があるだけである。 ③「言語の環境依存性」「環境の複数性」を認める ユーモアは言語の「適用範囲内」を連想によって試している。 コードを拡張していくが、拡張しすぎるとすべてが繋がってしまい脱コード化する 縮減的ユーモアでユーモアを細かく見ていく。これには「享楽的なこだわり」が伴う 自分の状況は大きな構造的問題の中にある。というメタ認知を持つ。 「勉強とは何かの専門分野のノリに引っ越すことである」 追求と連想(アイロニーとユーモア)で勉強を勧めていく。しかしどちらもキリが無くなる。 自分なりに考えて比較するということは、享楽的に「中断」することである。 決断は絶対的には無根拠を根拠とした思考停止である。その時までに出会ったノリで勉強を止めていて偶然的である。 比較をし続けるという事が大事でこれは「決断」ではなく「中断」と言える 中断のときに決め手となるのが享楽的なこだわりとなる なので、自分の享楽ともととなる年表「欲望年表をつけることが大事である」 「バカ」とは周りに流されて流されて何も決めずに(環境に従って決断して)生きることである。 そこで学習することで環境からずれてノリが悪くなる。周りからずれる。そして決めるのが下手になっていく。 その先で決めるのは享楽的なこだわりである。それは昔の自分が環境の中で構築してきた「自分の中のバカ」な部分である。 自分の中のバカな部分は変化可能である。勉強の仕方で別のバカさに変化する。 勉強は、まずまともな本を読む、初めは入門書を複数比較して読む。これで勉強の範囲を有限化する。 その後教科書、基本書と勧めていく。 教師とは、「このくらいでいい」という勉強の有限化をする存在。 勉強するに当たって信頼すべきは勉強を続けている他者

Posted byブクログ