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勉強の哲学 の商品レビュー

3.7

137件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

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2019/10/12
  • ネタバレ

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初め期待していなかったが、意外と面白かった一冊。 情報刺激に溢れるなかいかに勉強のユートピアと解釈できるようにつなげていくか。 ノリとツッコミの話しなど要はグリシンのことかという感想 メモ ・溢れる情報刺激の中、何かに焦点をあててじっくり考えることが難しい。情報過剰の状況を勉強のユートピアとして積極的に活用し、自分なりに思考を深めるには。 キーワードは有限化。ひとまずこれを勉強したと言える経験を成り立たせる。 ・無限の可能性の中では、何もできない。行為には有限性が必要。有限性とつきあいながら自由になること。 ・環境には目的があり、環境の目的が人々を結びつけることによって共同化している。 ・人は皆言語の制約をうけており、現実と言語の2つの世界を生きている。 ・勉強とは何をすることかと言えば、別のノリへの引越しである。 ・深い勉強とは言語偏重になること。ある環境でスムーズに行為するために言葉を使うのではなく、言語をそれ自体として操作する意識を高めること。道具的仕様から玩具的使用へ。そうすることで自分のあり方の多様な可能性を環境の求めから離れて自由に考えられるようになる。 ・アイロニーとユーモア。ユーモアで視点を変える。アイロニーで原則を疑う。 ・自分のこれまでの欲望年表をつくり、そこから抽象化されたキーワードを導き出す。 ・勉強の有限化は各自がもつ京楽的なこだわりによって可能となる

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2019/10/06

クソリプがなぜクソリプになってしまうのか。 本人はクソリプなんてしてるつもりがないのに。 その理由が書かれています。 だいたい予想がつくことなんだけど、それを理論的に書いてある。 別にクソリプとは書いてませんけどね。 一般的な会話としての話だけど、でも読めば読むほどクソリプの話に...

クソリプがなぜクソリプになってしまうのか。 本人はクソリプなんてしてるつもりがないのに。 その理由が書かれています。 だいたい予想がつくことなんだけど、それを理論的に書いてある。 別にクソリプとは書いてませんけどね。 一般的な会話としての話だけど、でも読めば読むほどクソリプの話に見えてしまいます。 とりあえず、一般的な勉強論の話とはちょっと違う気がしますね。 勉強するということは、バカになるということ。 それは、一般的に「なんでそこに拘るの、バカじゃない?」と言われるようなところを深く追求するのが勉強だから。 「バカみたい」に拘ることが勉強だから。

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2019/10/05
  • ネタバレ

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うーん。さてこれは入門書か一般書か。とかいう話になってくると相性というのはあるものだなあと。人文系は、大変だ。

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2019/08/09

第一章のことばを世界から分離させる取り組みがいちばん興味深かった。それ以外の部分もまあまあといったところ。筆者の思考を追体験することで新たな気づきを得ることができるだろう。 よく楽しめた。

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2019/05/26

勉強とは自己破壊である。この最初のフレーズに驚いた。勉強することの考え方が今までに無い発想で、とても面白かった。内容が難しく感じたので、その分減点しました。

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2020/03/03

とても普通に生活しているだけでは辿りつけない思想に触れることができます。元々難解な哲学のお話と著者の思想が限りなく分かりやすく書かれていますが、それでも何回も読まないとこの本から収穫を得るには難しい本です。5回でも10回でも読み直して吟味するべき本だと感じました。

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2019/03/03

190303 もっとしっかり読んでもよいが、自分には哲学にはまだ入りきれなかった。 いままでによるある本でないので、もう一度時期をみてあとから読んでみようと思う。

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2019/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かっこよく言いたいキーワードの説明のために寄り道が多くて、話の流れが分かりづらくなっている(のか、私が全然理解できていないか)。大陸哲学がつまみ食い嫌いなのはこういうところかもしれない。具体的な方法論を書いた第4章だけ読めばいいか、全部を読むにしても先にそちらを読んだほうが内容を捉えやすくなりそう。 あと改行が多いweb媒体のような組版は読みづらいーはじめからそういう読者層を想定しているのかもしれないが。

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2019/12/31

勉強の有限化→これを勉強したと言う意識 勉強とは自己破壊であり、むしろ損をする。 私は他者との関係、環境で自分を制限する。 言語はそれだけで架空の世界を作れる。 可能性を形にするために言語が存在する。 人間の根本にはマゾヒズムがある。 根拠を疑い、見方を変える。 勉強の目的と...

勉強の有限化→これを勉強したと言う意識 勉強とは自己破壊であり、むしろ損をする。 私は他者との関係、環境で自分を制限する。 言語はそれだけで架空の世界を作れる。 可能性を形にするために言語が存在する。 人間の根本にはマゾヒズムがある。 根拠を疑い、見方を変える。 勉強の目的とはこれまでとは違うバカになることであり、その前段階としてこれまでのバカができなくなる段階がある。問題意識を持つこと。 勉強とは自己破壊である。 行為には有限性が必要。 自分は自分以外の全てのモノ、他者によって構築されたものである。 会話にはコードがあり、話題、目的、価値観の前提がある。 この前提であるコードをひっくり返してみる。 決定するためには相対的な比較を続けるしかない。 まともな本を読むことが勉強の基本である。 複数の入門書→教科書→基本書の流れ 勉強を嫌にならず続けるためには完璧主義を避ける必要がある。 専門書などは自分の実感に引きつけないで読む、テクスト内在的に読む。 アイデアを出すために書く 一見別のことでも、似たこととして捉える発想を持つ

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2019/01/22

副題の「バカ」を誤解し、本書を早く手に取らなかったのを後悔する。 自分のような、勉強に関して、限りなく横にも広がるし(本書で言うユーモア)、限りなく縦にも深める(本書で言うアイロニー)人間にとって、勉強の限界、効用、実践を言語化してくれた著書に感謝したい。勉強に関する不安が一掃...

副題の「バカ」を誤解し、本書を早く手に取らなかったのを後悔する。 自分のような、勉強に関して、限りなく横にも広がるし(本書で言うユーモア)、限りなく縦にも深める(本書で言うアイロニー)人間にとって、勉強の限界、効用、実践を言語化してくれた著書に感謝したい。勉強に関する不安が一掃された。 テクスト内在的に読む、ということは、数学の専門書を読む場合にもあてはまる。また、いきなり専門書にあたってはいけないことも。 決断主義の危うさへの指摘もごもっとも。

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