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勉強の哲学 の商品レビュー

3.7

137件のお客様レビュー

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2024/09/15

・勉強とは、これまでの生活に縛られないで自由に考える時間と空間を、これまでの生活のなかにつくることです ・勉強用のノートをつくり、維持する ・勉強を続けるには、日々、ノート(アプリ)の管理をするように心がける 三日坊主で行ったり来たりすることは、幅広く知識を接続することであり、そ...

・勉強とは、これまでの生活に縛られないで自由に考える時間と空間を、これまでの生活のなかにつくることです ・勉強用のノートをつくり、維持する ・勉強を続けるには、日々、ノート(アプリ)の管理をするように心がける 三日坊主で行ったり来たりすることは、幅広く知識を接続することであり、それが教養を形成するということなのです →この本を読んでからOneNoteに日記をつけてみたり、読書中のメモとして使ってみたりしている。ノートアプリがとても楽しくて実用的だということに気づけたので、それだけでも良い本だった。

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2024/08/18

一時期話題に上がった本で,「勉強」を哲学的に考察した啓蒙書のフリをした,ドゥルーズなど現代フランス思想の導入となる入門書である。勉強法云々については,勉強をしている人ならばすでに実践している内容であろう。

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2024/07/10

以前に読んだ知の編集術(松岡正剛・著)と近く感じたが、よりカジュアルでとっつき易い本に感じた。「ラディカルな勉強」をノリからノリへ引越しすると考える独創的な着眼点も通読すれば納得のいく内容だった。ふと思い出した時に読み返すのにも丁度良い内容の一冊。

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2024/04/11

勉強するとは何かを論理的に考えていく。哲学的に展開される話がとても面白かった。なんとなくこうではなく、そこに一筋の論理ができあがる過程。 結果として複数の入門書を読んで、そこから基本書をじっくり読んでいこうなということで、経験的にもまぁそうだよねというところで、勉強がより楽しくな...

勉強するとは何かを論理的に考えていく。哲学的に展開される話がとても面白かった。なんとなくこうではなく、そこに一筋の論理ができあがる過程。 結果として複数の入門書を読んで、そこから基本書をじっくり読んでいこうなということで、経験的にもまぁそうだよねというところで、勉強がより楽しくなる本です。

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2024/03/21

ここ最近、文学に触れて、専門の言葉に対して異和を感じていたけれど、ノリを変えて、自己目的的に使っていいとわかって悩みスッキリ

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2024/03/05

難しかった。この本を読むことが勉強でした。でも、久しぶりに脳みそのストレッチをした感じがする。まだまだ受け付けられない概念が多くて、自分の頭がコチコチになってるのを感じました。

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2024/02/03

■評価 ★★★★☆ ■感想 ◯いかついタイトルと、バカという言葉を組み合わせて、バランスを取ったような本。本書の内容も、アイロニー(ツッコミ)が極端にならないよう、ユーモア(ボケ)でバランスを取っていくようなものなので、そのへんも意識したタイトルなのかなと感じた。 ◯わかりや...

■評価 ★★★★☆ ■感想 ◯いかついタイトルと、バカという言葉を組み合わせて、バランスを取ったような本。本書の内容も、アイロニー(ツッコミ)が極端にならないよう、ユーモア(ボケ)でバランスを取っていくようなものなので、そのへんも意識したタイトルなのかなと感じた。 ◯わかりやすい比喩で書かれているし、内容の理解しにくいところは複数回説明しているので、わかりやすくなるが、概念的な内容は結構高度なこと言っている。入門書と専門書の間というのは、そのとおりだなと思った。 ◯この本の読書会の注目度は高く、かつそれぞれの文脈で捉えることができる本なので、面白かった。 ◯勉強するときには、アイロニー/ユーモア/享楽的なこだわりの中で、仮決定したベターを探していく精神と、それを行進していく継続性を意識していきたい。

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2023/10/10

 千葉雅也さん、かれこれ一年くらいずっと気になっていた!書店の本棚で名前を見かけるたび、読んでみようかな、でもしばらく前から取り組んでいる島田雅彦さんの「尾行」で今も継続的に忙しいし、たぶん千葉さんの本を一冊読んじゃったらどんどん他のも読みたくなって新たな「尾行」旅が始まっちゃう...

 千葉雅也さん、かれこれ一年くらいずっと気になっていた!書店の本棚で名前を見かけるたび、読んでみようかな、でもしばらく前から取り組んでいる島田雅彦さんの「尾行」で今も継続的に忙しいし、たぶん千葉さんの本を一冊読んじゃったらどんどん他のも読みたくなって新たな「尾行」旅が始まっちゃうし、哲学の本ならハイデガーと木田元さんが好きでまだ読んでいない本たくさんあるし、ここから新しい哲学者さんに手を出すのはやめておいた方がいいかな、などと逡巡してなかなか踏み出せなかった。そんな折、息子の小学校の懇談会で、以前から息子がお世話になっていてわたしもとてもいい方だなと思っていた先生が、推薦図書としてこの本を挙げていた。時が来た!と思い、学校帰りに図書館に直行した。  すごくよかった!蛍光ペンで何本も線を引きたい衝動に駆られまくるも、図書館の本なのでできなかったのが残念。たぶん返却したあと自分用に一冊買う。  『勉強の哲学』というタイトルながら、誰彼構わず「勉強は素晴らしい!」「勉強するべき!」と押し付けてくるような内容ではなく、「勉強するとこういうことが起こるかもよ、興味があるなら読んでみたら?」という軽快なスタンス。勉強するもしないも本人次第、どちらが正しいとかはない。  「いまの生き方で十分楽しくやれているなら、それ以上「深くは勉強しない」のは、それでいいと思うのです。  生きていて楽しいのが一番だからです(P.11)」  一般的に「哲学書」と聞いて思い浮かべるような難解な文章はないので、哲学という分野に馴染みがなくても読みやすいとは思うけれど、とはいえ、聞き慣れない語彙や概念(「勉強の有限化」、「環境の『コード』」など)が次々と登場したり、日常的に使われる単語(「他者」、「ノリ」、「決断」など)に独自の意味が付与されたりするので、何かしながら隙間時間にちょこちょこ、というような読み方は難しいかもしれない。わたしは読み進めていくにあたり、これらの独自の語彙やその新たな意味を脳内に定着させることが必要と感じたので、重要語句辞典のようなかたちでノートにメモを取りながら読んだ。  何かを学び始めるにあたって手に取るべき本の種類と選び方、その本の読み方、信頼できる研究者や専門家の見つけ方といった、勉強に際しての読書論も展開されていてとても興味深かった。文中で千葉さんがでおすすめしていた、ピエール・バイヤール著『読んでいない本について堂々と語る方法(筑摩書房)』もおもしろそうだったので図書館で予約した。こうやって次から次へと読みたい本が伝染していく。伝染?なんか違う?まあいいか。楽しみ!

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2023/09/27

人生は勉強だろう。人は言葉を使い、概念を持って思考する。勉強し、成長し続けるためには、アイロニーとユーモアを組み合わせ、来るべきバカとなり続けるということなのだろう。深いし、スカッとする。面白かった。

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2023/07/22

自分は他者によって構築されたもの。言語を通して、私たちは、他者に乗っ取られている。言葉は人間のリモコンである。畳み掛けるような自己規定法の解説。他人に責められた事などを思い出せば、一瞬、なるほどとも思うが、無言の圧力のような事象を考えれば「言葉」というよりも「他者の存在」そのもの...

自分は他者によって構築されたもの。言語を通して、私たちは、他者に乗っ取られている。言葉は人間のリモコンである。畳み掛けるような自己規定法の解説。他人に責められた事などを思い出せば、一瞬、なるほどとも思うが、無言の圧力のような事象を考えれば「言葉」というよりも「他者の存在」そのものが自己の規定を補強するものであり、言葉はそれをスムーズに運ぶ補助的ツールと言える。あくまで、他者や言葉は補助、補強のための因子であり、自我の反応により、自己は形成される。同じ本を読んで育っても、その影響は個々に異なり、自己決定は必ず自我次第。つまり、乗っ取られているのではなく、言語や他者を一成分にしている、という方が正しくはないか。 本著で語られる言葉のコード、アイロニーやユーモアの論理も面白い。仲間内の言葉、専門用語のように言葉にはコードがあると。んー、外国語という存在からして、わざわざ再定義するまでもない自明な話では。日本語か英語か。で、複数言語領域の転換をユーモアと捉えるという主張を援用するなら、結句、あ、それはルー大柴の事よねと、早速、アイロニーが浮かぶ。 千葉雅也。動画で見て面白そうな人だなと思ったが、ユーモアが過ぎて、アイロニーに沈む。ドレスコードならぬ、言葉のコードを纏い、賢さと共に勢いは衰える論。副題さえ、来たるべきバカ、なのか、向かうべきバカなのかと。

Posted byブクログ