勉強の哲学 の商品レビュー
1.勉強することの意味を考えたくて読みました。 2.勉強とは自己破壊であり、ノリが悪くなることです。これは、勉強してない今までの自分と比較し、深く勉強することで新しい環境へと変化していくことができると言っています。人はどうしても同調圧力にノッてしまう生き物ですが、勉強することは...
1.勉強することの意味を考えたくて読みました。 2.勉強とは自己破壊であり、ノリが悪くなることです。これは、勉強してない今までの自分と比較し、深く勉強することで新しい環境へと変化していくことができると言っています。人はどうしても同調圧力にノッてしまう生き物ですが、勉強することは人とは違う道を歩むことになります。そのためには、自分の考えを常に言語化しておく必要があります。言語化するためには多様なジャンルの本を読むことやメモをしておくなどがあります。 本書では勉強とは何かということを踏まえて、勉強の役立つ未来に向けて話しています。 3.言葉遣いが哲学っぽくて理解するのに苦労しました。勉強することで同調圧力を跳ね除ける、今までのノリと違くなるのは当然だと言っています。ただし、その勉強が本当にのめり込むくらい面白がっているかどうかが大切です。 「勉強しなきゃ」という危機感を持つことは大切ですし、そう思う人が少なくなっているのも事実なのですが、それよりも面白がった方がより良くなるんじゃないのかと思いました。それによって僕の場合、「なんか楽しくてやってる」くらいの感覚でいた方が身につきやすいこともわかりました。
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疑うこと(アイロニー)を持ち続けることが重要⇒疑いすぎると何も無くなる(無知の知的な)⇒環境のコードをユーモアによって変換⇒無限に変換できてしまう(全てに接続されてしまう、人類補完計画的)⇒自分が持つ享楽(こだわり、特性)によってユーモアを切り取る⇒自分の京楽は自分が置かれていた...
疑うこと(アイロニー)を持ち続けることが重要⇒疑いすぎると何も無くなる(無知の知的な)⇒環境のコードをユーモアによって変換⇒無限に変換できてしまう(全てに接続されてしまう、人類補完計画的)⇒自分が持つ享楽(こだわり、特性)によってユーモアを切り取る⇒自分の京楽は自分が置かれていた(いる)環境によって偶然突発的に生成されるものなので自分の享楽自体をもアイロニーで疑う必要がある
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何かを学ぶことで訪れる喪失と向き合い、それでも学ぶ。ユーモアとアイロニーの狭間で歩み続け学ぶことを説く本書は、「キモくなる」「ボケとツッコミ」など、哲学とは無縁の人生を送る人物にも届くような言葉選びがなされている。新しく学ぶ過程で言葉が意味を喪失し不気味なものになる、その手前の地...
何かを学ぶことで訪れる喪失と向き合い、それでも学ぶ。ユーモアとアイロニーの狭間で歩み続け学ぶことを説く本書は、「キモくなる」「ボケとツッコミ」など、哲学とは無縁の人生を送る人物にも届くような言葉選びがなされている。新しく学ぶ過程で言葉が意味を喪失し不気味なものになる、その手前の地点から丁寧に不気味な勉強の世界へと誘ってくれる。
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勉強のユートピア。とてもわかりやすい説明で、内容は、私なりにとっても納得感がありました。明日から、一つ一つ試しながらやってみようと思いました。
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自己破壊のための勉強、あえてノリが悪くなることを承知でやる勉強。なるほどそういう見方があるのかと感じた。 そのために必要な技法としてのアイロニー(ボケ)とユーモア(ツッコミ)。大事ですね。やってみます。
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勉強は言語による意識の育成で、ノリが悪くなる。アイロニー、ユーモア 勉強の基本:入門書(複数比較)→教科書:最初は事典として→基本書 勉強を深めるには、ブックマップ(影響関係、位置関係)をつくる必要がある。 入門書:有限化、完璧を目指さない。専門書(研究所)を足場に。専門家が参考にしているもの テキスト内在的に読む。二項対立を把握。 読書ノート:出典(文献名、ページ、出版年)を明記する。自分の知識を出典に紐付ける。 勉強用のノート:evernote, onenote。 書く:アイデアを出すために書く。アウトライナー(箇条書き。短文による思考の組み換え)
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勉強の哲学 有限化 勉強は獲得ではなく喪失。自己破壊 そもそも個性は他者によって構築されたもので、他者依存的 あるノリから別のノリへの変化「わざわざ言っている感 言語は、可能性をとりあえずの形にする→歩みだす...
勉強の哲学 有限化 勉強は獲得ではなく喪失。自己破壊 そもそも個性は他者によって構築されたもので、他者依存的 あるノリから別のノリへの変化「わざわざ言っている感 言語は、可能性をとりあえずの形にする→歩みだすための旗印 違和感に仕事をさせる! 言語はそもそも環境依存的 わざとらしく言葉に関わり、言葉遊び的になる 道具的・目的的 玩具的・自己目的的 アイロニー(追求)とユーモア(連想) →コードの転覆 ※ただしナンセンスまで行かない アイロニー→決断→危うい 「決めたから決めたんだ!」偽りの心理、他者への絶対服従、狂信的 ユーモア→中断 深美味しすぎない。常に比較を行い、ある程度で切り上げる。その繰り返し 学問的な態度とは、「立ち止まって考えようとする姿勢」のこと。 世の中は日替わりのニュースで溢れている。 考えたことを書くのではなく、考えるために書く 私たちは個性的だが、個性自体は他者によって構築されたものである 意味ではなく享楽のために言語を使っている(玩具的) 教師とは、「このぐらいで良い」という勉強の有限化をしてくれる存在である。 仕事は完璧を求めてはいけない。
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気鋭の哲学者による、ラディカル・ラーニングの奨め。 勉強のしかたを、アイロニー(ツッコミ)と、ユーモア(ボケ)に二分。 今自分たちのいる環境、準拠する枠組みを、根拠を問うことによって相対化するアイロニー。 見方を変えて、コード変換を繰り返し、コードを無化していくユーモア。 ア...
気鋭の哲学者による、ラディカル・ラーニングの奨め。 勉強のしかたを、アイロニー(ツッコミ)と、ユーモア(ボケ)に二分。 今自分たちのいる環境、準拠する枠組みを、根拠を問うことによって相対化するアイロニー。 見方を変えて、コード変換を繰り返し、コードを無化していくユーモア。 アイロニーとユーモアを両輪にして、勉強のサイクルを回してくイメージだろうか。 アイロニーをつきつめると、何も言えなくなる。 枠組みの外にも、また別の枠組みがあると相対化と割り切る。 一方、関心の横滑りや深堀のし過ぎ(ユーモア)も起こる。 これを防ぐのが、自分のこだわりへのアイロニカルな問いだという。 どちらも、過剰になってはいけない。 それを防ぐために、両者で牽制するようなことであろうか。 こういうシステム化が自分には欠けていたことのような気がする。 勉強とは自己破壊だというテーゼや、学べば学ぶほど(「自然」としての環境への)ノリの悪さを生むというあたり、自分の乏しい経験からも、うなずける。 しかし、この話、理系やそのほかの学問分野の人からはどう見えるんだろうね? 一つの学問体系の方法論(文系の場合、それを言語というのもすごく自然だ)を身に付ける労力が大きな分野もある。 気になるところだ。
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ノウハウ本として考えると書いてあることの本質そのものに目新しさは感じない。けれど読みやすい。とにかく読みやすい。その上で怪しげなビジネス書みたいに極端な事を言い切る方向でなく、ごく基本的なことを入念に繰り返しているので、何かを学ぶときの学ぶ姿勢そのものの入門書として良心的なのでは...
ノウハウ本として考えると書いてあることの本質そのものに目新しさは感じない。けれど読みやすい。とにかく読みやすい。その上で怪しげなビジネス書みたいに極端な事を言い切る方向でなく、ごく基本的なことを入念に繰り返しているので、何かを学ぶときの学ぶ姿勢そのものの入門書として良心的なのでは…と感じる。 哲学の分野は詳しくないけれど、メインの語り口は言語哲学の解説という視点で語られているのだろうか。 独特の言い回しで煙に巻かれたように進んでいく3章までを通読して辿り着く第4章は特に、自分なりに勉強と向き合ってきた人なら無意識のうちに飲み込んでいたようなことが次から次へと言語化されていて、頷きながら読み続けてしまう。 不慣れな分野の調べ物の最中、気分転換に読んでいたのだけれど、 P.183 「勉強をイヤにならずに続けるには、「完璧主義」を避ける必要がある。」 の一文に目が覚める思いだった。
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いやー難しかった。3分の1くらいで読むのをやめてしまいました。 じっくりと時間をかければ意味が理解できそうだけど、沢山勉強本を積読していたので、時間が勿体なく思えて…。実践的なことを求めていたので、タイミングが合わなかったと思う。
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