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宇喜多の捨て嫁 の商品レビュー

4.3

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    6

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2023/08/11

2023/08/11完了 時代が前後する。難しい読ませ方。慣れるまでにイヤにならなければ読みきれるかな。 宇喜多直家を前面に出している訳では無いが取り巻く環境はよく分かる。 おどろおどろしいときもあるがまあよし。

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2023/05/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

宇喜多家には全く詳しくなく、歴史もこの時代はよく知らないのですが作者の書き方が素晴らしいのかとても読みやすかったです。 初めこそ冷血無慈悲な男かと思ってましたが、どんな人にでも過去はありますね。 最後のシーン、待ち続ける母の背中が脳内に浮かんでしまい気づけば泣いていました。 歴史を知りたいと思えるきっかけをありがとうございます。

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2023/03/29

突然ですが、宇喜多秀家が大好きです。この話はその父、直家が中心。 知ってることが多いからこそスラスラ読めたけれど、歴史苦手な人には向いてないかも?? でも、大河ドラマっぽくて面白かったです! 戦国時代って大変だったんだなぁ。 抽象的ですか、一番の感想はこれです。 大変で、難し...

突然ですが、宇喜多秀家が大好きです。この話はその父、直家が中心。 知ってることが多いからこそスラスラ読めたけれど、歴史苦手な人には向いてないかも?? でも、大河ドラマっぽくて面白かったです! 戦国時代って大変だったんだなぁ。 抽象的ですか、一番の感想はこれです。 大変で、難しくて、辛いことも多くて、残酷で、美しい。この本からは、残酷さと美しさが伝わって来ました。 やっぱり宇喜多秀家好きとしては、読んでるあいだすっごく充実してました! 次はそんな秀家が中心の「宇喜多の楽土」を読みます!イッテキマスー !! =͟͟͞͞ᐠ(๑ⲺⲻⲺ)‬ᐟ ✧

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2023/03/24

高校生直木賞に選ばれたという一作、 けっこうきつめのがっつり時代小説で、驚いた。読みやすい本ではないよなあ。。 短編集で、戦国の三大悪人と呼ばれた宇喜多直家を描く。 一話目こそイメージ通りの話だったけれど、先に進むにつれ、直家に情が湧いてくる。いろんな理由があったんだろうな、...

高校生直木賞に選ばれたという一作、 けっこうきつめのがっつり時代小説で、驚いた。読みやすい本ではないよなあ。。 短編集で、戦国の三大悪人と呼ばれた宇喜多直家を描く。 一話目こそイメージ通りの話だったけれど、先に進むにつれ、直家に情が湧いてくる。いろんな理由があったんだろうな、と。 いろんな視点が入るのがとてもよかった。

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2023/02/19
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宇喜多直家…謀に秀でた智将。ただ上手なだけに極悪人というレッテルを貼られてしまった。…「だけ」は言い過ぎかな?ただこれを読む限りでは、極悪人とまでは思えず、逆に共感と好感を得られました。主君に恵まれず辛い病も重なり、不幸な人生と読めますが、彼と彼に関わる人達の人生はまさにドラマ。デビュー作とは思えない完成度です。

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2023/01/10
  • ネタバレ

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宇喜多直家凄い。業の深さがかなりありました。面白かったです。悪にもそれなりに理由があるとかの次元を超えてる権謀術数でした。 大河ドラマでやってほしい人ランキング私的2位に躍り出た宇喜多直家。お茶の間がザワつく。 木下昌輝作品は「人魚ノ肉」以来なのですが、今作も伏線回収が楽しかったです。あの人物のあの行動の裏にはこんな想いが…を知っても、だからといって寄り添えるかというとそうじゃない。非道で残酷です。 各々キャラ立ちも凄い。天竺の鳥料理??タンドリーチキンではあるまい。。 どんなに非情でも揺れる瞬間はあるというのが皮肉だし哀しい。人はすんなりと鬼にはなれないです。 小鼓の名人の音色は梅の薫りを漂わせるというのは美しいなぁ。 高校生直木賞というものがあるんだと検索してみたら、受賞作品を何作か読んでいました。 「ナイルパーチの女子会」「また、桜の国で」「くちなし」、最近の受賞作は「同志少女よ、敵を撃て」…結構シビアな作品が並んでおりました。国内海外問わず、時代物歴史物が半数でした。 「面白い本ないか」と訊かれてオススメするときに相手が生徒さんや学生さんだったりするとどうしても「これちょっと人物とか描写が殺伐とし過ぎるか」と思ってしまうけど、そんな手加減は無用かもしれないです。何歳でも、読みたいときに読みたい本読めばいいという気持ちをすぐ忘れるけど自分自身だってそうだったなぁと思い出しました。 『軍師官兵衛』で陣内孝則さんがされてた人物か。どおりでなんだか聞き覚えがあるはずです。似合うなぁ。 装画、山本タカトさん。美麗です。

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2022/12/24
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名作ようやく読了。戦国時代の伝奇ものだけど、日本史に詳しくない人も安心して読んでほしい!なにせ中国地方の片田舎で繰り広げられる物語なので日本史好きでも名前しか知らない人とか、初めて見る人だらけだから。冒頭付録の人物相関図見てもほんま知らん人、聞いたこともない地名・お城ばっかだけどここでは全く覚えなくて大丈夫!読んでるうちにわかってくるから(←これなにげに構成が巧みである証左ですごい) さて、本作の内容完全に誤解してました。読み始めた時はてっきり宇喜多の捨て嫁と陰口を叩かれる直家四女、於葉を主人公にした話(だって作品タイトルがそうじゃん!)と思いきや、同一章名の第一章を読了した時点で、え???こっからどうすんの???もしかして短編集のタイトルとして一番キャッチーな一章のタイトル持ってきたの??? などというのは早合点で、怪人(といってもいい)宇喜多直家の生涯を時系列に沿わず描いた(実に上手くキャラクターや事象が理解できる構成)短編連作でした。音楽アルバムをランダム再生したら見事にはまったあの感覚……とは違うか。 織田信長と同等の才能を持つ者として描かれる宇喜多直家ですが、しかし日本をほぼ統一した信長に対して、先に述べたように直家は中国地方の片田舎、もっというと岡山県からほぼ出ない(東はせいぜい兵庫県民でもよく知らない土地、龍野まで)のに、いったいどうやってそれを読者に納得させるのかはぜひ結末を読んでいただきたく。 印象深い描かれ方をしたキャラクターが多く、完全にキャラは主人公なんだけど……な後藤勝基、性格激ヤバ猜疑心の塊な暴君浦上宗景、地味で真人間な異母弟の宇喜多忠家、実在が疑われているけど本作の良心浦上松之丞くん、そして終盤突然卍解したかのように誰よりもヤバくなってくる岡剛介、最終章のみのポッと出な上に誰やねんお前ながらめちゃくちゃキャラが濃いおもしろおじさん江見河原源五郎とバラエティに富んでてそれぞれが色合いの違う各章を彩っているのもとても良かった。 直家と弟忠家は作中絡みはそんなに多くないものの、お互い思想が全く逆で鬱陶しさを感じつつも、表立って敵対することなく尊重している感じも読み進めるうちにわかってきて尊みあります。 親兄弟で殺し合ったりしてるあの時代でしかも片方は梟雄と呼ばれ、目的のためには手段を選ばない人物なのにこの関係性はなかなか面白い。それに関係してくる話として直家が託した最後の策謀、織田家事情で結末不明なんだけど、これもし「あの二人」が仲良く備中高松に現れてたらどう対応していたんだろうか?この辺の妄想も捗りますね! 捨て嫁に関しても政争の道具にしか使ってないようでなにげに娘大好きすぎぃ!!!としか思えない直家はもしかしたら戦国一人間味ある描かれ方されてない?そう、この直家実は家族大好き!ただ、ちょっと愛が強すぎて……え?サウザー??? もちろん、キャラクター面ばかりでなく、宇喜多直家と言えば真っ先に思い至る策謀の面も随所で堪能できるし、何より日本史上でも竹中半兵衛と並んで屈指の名軍師というイメージで関ヶ原では家康までリモートで手玉に取ろうとした黒田官兵衛が本作では終始自意識高い系クソ雑魚扱いなのヮラ こんな黒田官兵衛は古今全ての作品で本作だけちゃうかな…… 書き忘れ)最終章、「五逆の鼓」はそれまでの伏線やキャラクターが全て繋がってきてうおおお!!!てなるし、若干のミステリー風味も楽しめるよ!Mで始まる完全にアレな江見河原は美味しいとこ持っていったな。詳しくは言えないけど「盗人猛々しい」には、え?もしかしてなんか読み飛ばした?と思って読み返してみたよ! 岡山繋がりで、岡剛介と江見河原源五郎の掛け合いが2022M-1グランプリ優勝ウエストランドで再生される呪い。 悪口三昧の井口剛介、ひたすら「違います」江見河本源五郎……

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2022/06/04

木下さんの著書初めて読了。予想以上によかった。宇喜多家を取り上げるのが渋い!地政学的に人間の権謀術数が必要なのだと思う

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2022/04/11

宇喜多直家という人は、息子の秀家が外連味がない人柄なのに対して、外連味だらけで、人間的には最低だと思うけど、それぐらいでないと戦国時代を生き残れないのかもしれない。結局、直家は宇喜多家を戦国大名に成り上がらせたけど、秀家は潰してしまった訳だから。

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2022/03/05

「梟雄」の代表格といっても過言でない宇喜多秀家本人や、その周囲の人々に焦点を当てた短編がまとめられており、同じ出来事に関しても、その背景や違う人物からの視点も描かれており、どんどん話に引き込まれていった。

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