紙の動物園 の商品レビュー
表題作が一番好き。 いつもどこか悲しさを感じる文章で、惹きつけられるけど何故か入り込めない作品もあった。文が滑ってた。 後味の悪すぎる星新一って感じかな。
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実によくできている作品ばかりなのに、飽きちゃうのはなぜなんでしょうね。マア、ぼくだけなのかもしれませんが、どうも、そのあたりがこの作家の「秘密」かもしれませんね(笑)。
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母が魔法で命を吹き込んでくれた老虎。生き生きと動き回る紙の動物達を通した儚く力強い親子の対話。心に響くファンタジーな表題作を含む7つの短篇集。宇宙の果てで文明の新と古が繊細に交わる『心智五行』も良い後味。人の想像力は宇宙より広大で美しい。
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原題 THE PAPER MENAGERIE AND OTHER STORIES 人の在り様(在り方ではなく)を突きつけられます。 自然の摂理や文化や歴史(それがどんなに暗いものであっても)に向き合い、どう付き合っていくのか。 あるいは、どう変わらざるを得ないのか。 とても示唆...
原題 THE PAPER MENAGERIE AND OTHER STORIES 人の在り様(在り方ではなく)を突きつけられます。 自然の摂理や文化や歴史(それがどんなに暗いものであっても)に向き合い、どう付き合っていくのか。 あるいは、どう変わらざるを得ないのか。 とても示唆に満ちています。 7つの短篇、みんな好きですが、「心智五行」「愛のアルゴリズム」と続くところは、とってもやるせない。 〝わたしはわたし自身ですらなかった〟 〝思考は幻想だ〟 「そこは、きみは自分のgutを信じているんだなと言うところじゃないかしら」 your head, your heart, your gut,ですね。 gutが転じてcourageで置き換え可能となるのも頷けますねー。 日本オリジナル第一作品集その1。
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SFというよりファンタジー。そして激エモ・・・ 表題作を読んだ時点でなぜこの作家がこんなに人気があるのか思い知ることになった。やはり叙情的なのはアジア作家の特徴なんでしょうか。次の作品も読んでみよう。
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こんな話が読みたかった、と深く感動しました。 SFでありファンタジーでもある、東アジアのルーツが色濃く描写された短編集です。 中国だけでなく、少数民族、台湾や香港、朝鮮、日本とくまなく目配せしています。 太平洋戦争が起こらなかった歴史IF「太平洋横断海底トンネル小史」の発想に驚き...
こんな話が読みたかった、と深く感動しました。 SFでありファンタジーでもある、東アジアのルーツが色濃く描写された短編集です。 中国だけでなく、少数民族、台湾や香港、朝鮮、日本とくまなく目配せしています。 太平洋戦争が起こらなかった歴史IF「太平洋横断海底トンネル小史」の発想に驚きました。 表題作と「結縄」「文字占い師」は胸が締めつけられ、読むのが辛かったです。
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すごく話題になっていたSF小説集だったので読んでみたけど、そこまで……。というか、本題はSFではなく華人の他国(特に欧米)での実情だよね。たしかに、SF的なガジェットとそれにまつわる人間の心の動きも良い。だけど、それらが結局同じテーマに集約されてしまうのは勿体ないと思う。 縄を編む伝統民族の話が、オーパーツ的な非言語コミュニケーションの分かりやすい例でとても良かった。作品にも表されてるけど、タンパク質の分子結合を三次元的に編むという技術よりも、縄の中にメッセージを印して読む文化のほうが本当はかけがえのないもので、それが民族が耕していた米と同じように、よりありふれてつまらない代替物に駆逐されていく結末。そして、その根幹にあるのは資本主義。 文化とSFの食い合わせは悪くない、というか、昔から技術の進歩と異文化の衝突ってワンセット。悲劇的なラストが多い短編集だったし、たしかに現実世界もそうなんだと思うけど、それなら、技術がそれらの軋轢を救うような解決策の提示が現実ではないSF小説にあればいいなぁと思う。
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「紙の動物園」紙に吹き込まれた命の躍動は、祖先や両親から私にも吹き込まれている。脈々と続く系譜に、じんとする。老虎と穏やかに生きて欲しいな。 「結縄」縄を読む箇所がめちゃくちゃ面白くて興奮。 「心智五行」ザ・SF短編なラストの台詞!好き。 「文字占い師」全編を通して感じる、著者の歴史的背景。SFと位置付けることに、少し抵抗を感じる。同収録作の「結縄」と同様、描かれる文化の豊かさに興奮。
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SFが読みたくなったけど 長いのはめんどうだな と思っていたときに買った本 タイトルも文庫の装丁も好み お話が7つ入ってて 表題作と最後のお話が 記憶に残りそうな気がする ふとした時に 「そういやあ、どっかで読んだあの話…」 って具合に 印象的なお話だった 他のもわりとおもしろ...
SFが読みたくなったけど 長いのはめんどうだな と思っていたときに買った本 タイトルも文庫の装丁も好み お話が7つ入ってて 表題作と最後のお話が 記憶に残りそうな気がする ふとした時に 「そういやあ、どっかで読んだあの話…」 って具合に 印象的なお話だった 他のもわりとおもしろかった でもSF感は薄いなーと思うので ゴリゴリのSFを求めてるときは これじゃないですよ って教えたい 総じてさらっと読めたので 星は3つ ギリギリ4つじゃない3つ
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表紙に惹かれて購入しました。 中国で生まれ少年時代にアメリカに移住した著者の生い立ちが7編のいずれの短編にも感じられました。 表題作の「紙の動物園」 折り紙を通じた母親の息子への深い愛情を感じました。 全て音読しましたが、翻訳でかつSFで馴染みがないジャンルだったので、読...
表紙に惹かれて購入しました。 中国で生まれ少年時代にアメリカに移住した著者の生い立ちが7編のいずれの短編にも感じられました。 表題作の「紙の動物園」 折り紙を通じた母親の息子への深い愛情を感じました。 全て音読しましたが、翻訳でかつSFで馴染みがないジャンルだったので、読むのはなかなか難儀しました。 それでも読みながら、情景が目の前に浮かび上がってきて、訳された古沢さんの言葉選びも素晴らしかったです。
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