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紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集 1 ハヤカワ文庫SF
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紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集 1 ハヤカワ文庫SF

ケン・リュウ(著者), 古沢嘉通

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紙の動物園 ケン・リュウ短篇傑作集 1 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2017/04/07
JAN 9784150121211

紙の動物園

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商品レビュー

4

182件のお客様レビュー

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2026/02/28

帯には「涙が止まらなくなる」とあった。 単純に“泣ける本”というより、厳しく、重い読書体験だった。描かれているのは、人の優しさだけではない。 嫉妬、排除、正当化、残酷さ。大きな目的のためには、命が切り捨てられる構造。上からの命令という言葉で、自分を納得させる姿。 人の悪いところ...

帯には「涙が止まらなくなる」とあった。 単純に“泣ける本”というより、厳しく、重い読書体験だった。描かれているのは、人の優しさだけではない。 嫉妬、排除、正当化、残酷さ。大きな目的のためには、命が切り捨てられる構造。上からの命令という言葉で、自分を納得させる姿。 人の悪いところ、醜いところを、容赦なく見せてくる物語群である。 人とは、なかなか厳しい存在だなと思わされた。 けれども、この本は決して「人間なんてそんなものだ」と突き放す本ではなく、あなたは、どう生きますか。あなたは、どこで線を引きますか。 悪いことを言う人に対して、ただ批判を向けるのではなく、鏡を向ける。その可能性は自分の中にもあるのではないか、と。 それは苦しい作業だけれど、その苦しさの中にこそ、生き方を選び取る余地があるのだと思う。 人は残酷になり得る。それを知ったうえで、なおどう生きるか。なお、どのような態度で人と向き合うか。 この短編集は、人の悪い面を見せてくれる本であると同時に、読むことによって、自分の生き方を問い直させてくれる本だった。 涙で癒やされるというより、心の奥に静かに残り、これからの自分の立ち位置を考えさせてくれる一冊である。

Posted by ブクログ

2026/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エッセイだと思って買ったらSF短編集だった。 涙が止まらなくなります、みたいな帯がついてたと思うけどそんな感じではなかったかな。ただ、中国系アメリカ人の作者が描くマイノリティとしての苦しみや痛み、故郷への悲哀は本当にリアルで、同じアジア人として読んでいて辛かった タイトルになってる話よりも、「文字占い師」が好きだった。題材にされている台湾の歴史的事件の重みと、運命の過酷さ、主人公のファンタジーの切なさに苦しくなった。中国および、日本を含めた東アジアの歴史的認識と、学術論文を絡めた題材を真摯に問う姿勢に驚いた。 中国や台湾の歴史についてもっと勉強したいなと思った

Posted by ブクログ

2026/01/31

 緻密な設定と抜きん出たアイデアの作品ばかりで、読み応えがあり面白かったですが、大変重かった……。中国の歴史的背景をきちんと把握できているとさらに奥深く読めたのでしょうが、さらに重い気分になっただろうなとも思われ……。  表題作の他、「結縄」「心智五行」「文字占い師」が特に感じ入...

 緻密な設定と抜きん出たアイデアの作品ばかりで、読み応えがあり面白かったですが、大変重かった……。中国の歴史的背景をきちんと把握できているとさらに奥深く読めたのでしょうが、さらに重い気分になっただろうなとも思われ……。  表題作の他、「結縄」「心智五行」「文字占い師」が特に感じ入りました。中国古来の伝統や考え方と、SFとの融合が新鮮で興味深かったです。

Posted by ブクログ