やめるときも、すこやかなるときも の商品レビュー
忘れられない出来事。 どれだけ年月を重ねたとしても、目の前で起きた最悪の光景を消し去ることなんて一生できないだろうな。 あまりにも度が過ぎたら感情の釣り合いが上手くいかないのかもしれないが、たった一言だけ告げられたら傷つくだけだろうな。
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春はまだかな、雪がチラリズム ってな事で、窪美澄の『やめるときも、すこやかなるときも』 窪美澄さんには珍しく妖艶なエロさが殆どない、純愛小説w 過去のトラウマから抜けれない家具職人の須藤壱晴と、32年間彼氏が居ない処女で制作会社で働く本橋桜子。 二人の出逢はスレ違いから始...
春はまだかな、雪がチラリズム ってな事で、窪美澄の『やめるときも、すこやかなるときも』 窪美澄さんには珍しく妖艶なエロさが殆どない、純愛小説w 過去のトラウマから抜けれない家具職人の須藤壱晴と、32年間彼氏が居ない処女で制作会社で働く本橋桜子。 二人の出逢はスレ違いから始まったんじゃが、仕事で再会してから徐々にお互いに意識しだしていく。 桜子の自信が無くモテない女の代表って感じの女から段々とええ女へ成長していく様がグッと来る様な、来ない様なw 2018年5冊目
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窪美澄さんの講演会の感想 前日にやめるときも、すこやかなるときもを読了 年齢も近いので親近感あり 小さい頃は消極的、母親からは正反対で積極的 小説の彼の母の性格に繋がっている 舞台は松江 東京出身なので東京の小説になりがちなのであえて地方都市を選んでいる 生い立ちは稲城市の商店...
窪美澄さんの講演会の感想 前日にやめるときも、すこやかなるときもを読了 年齢も近いので親近感あり 小さい頃は消極的、母親からは正反対で積極的 小説の彼の母の性格に繋がっている 舞台は松江 東京出身なので東京の小説になりがちなのであえて地方都市を選んでいる 生い立ちは稲城市の商店街の商店で生まれ育つ 短大生の時商店が倒産 短大中退し広告代理店に就職、そこで執筆の土台ができた 桜子 実家の様子、倒産、なんとか就職が繋がっている 稲毛市から多摩ニータウンの道路はいつもトラックの往来が激しく 宍道湖沿いの道路の様子に反映されている 初恋の彼女を交通事故でなくし、声が出ない病気の原因 彼は家具職人で規則正しい生活、窪さんの執筆活動と同じ
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色々ある人生の中で好きな人を想う純粋な気持ちを丁寧に書き綴っている。こんな小説も嫌いじゃないし心が清らかになる感じで完読後とても良い気分となった。 伝える言葉は大切です
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やめるときも、すこやかなるときも。 タイトル通りの内容でした。 高校生の時に好きだった子の死により、その月は声が出なくなってしまうという心の傷を抱えた男と家族環境が悪く、また恋愛にたいして不器用で重い女の純愛小説。 好きな子を目の前で失くすなんてそれはずっと覚えてるし、忘れら...
やめるときも、すこやかなるときも。 タイトル通りの内容でした。 高校生の時に好きだった子の死により、その月は声が出なくなってしまうという心の傷を抱えた男と家族環境が悪く、また恋愛にたいして不器用で重い女の純愛小説。 好きな子を目の前で失くすなんてそれはずっと覚えてるし、忘れられないですよね。 けどあまりにも急な展開でびっくりしましたが、まぁ恋は落ちるものですもんね。
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私は好みではなかった。桜子の言動や考え方が同じアラサー女性として、お花畑すぎて気持ち悪いと感じた。家族の呪縛があったとしても、理解できる行動が全くなかった。読んでいられなかったが惰性で。 •三ヶ月前の自分に戻っただけかと思えば、何食わぬ顔をして日々を過ごせるような気もしたが、壱春さんと会う前の自分にはもう絶対に戻れないだろう。
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年に一度声が出なくなる。 そんな人が、救いを求めて、でもそれだけではなく惹かれて関わっていく、その流れがとても素敵だなと思った。
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好きと言う気持ちには少なからず不純物が混じっていることを僕は知っている。 -不純物が一つも入ってなかったのは何才までだっただろう。 声が出る人間だって、思いや気持ちを声にできない時があるんだ。 求めすぎたらいけない。焦りすぎてもいけない。 -心に言い聞かせる。 あまりに短期...
好きと言う気持ちには少なからず不純物が混じっていることを僕は知っている。 -不純物が一つも入ってなかったのは何才までだっただろう。 声が出る人間だって、思いや気持ちを声にできない時があるんだ。 求めすぎたらいけない。焦りすぎてもいけない。 -心に言い聞かせる。 あまりに短期間で近づきすぎた場合、少し時間を置いてみるのは必要かもしれない。 ラストまで一気にスタバで読んだ。 涙が止まらず、後悔した。笑
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窪美澄っぽさはあんまりない。 初っ端から結末は見えてたからそこはちょっと面白みにかけたけど、それでもずっと先が気になった。 よみやすく、ふわっと。 改めて生きるって大変な事だと思った。 身近な人の死に立ち合わない人はいないし、自分も、これから身近な人の死に立ち会っていく自信はまだないど、それでも生きていかなきゃいけないのかと思ったらしんどすぎた。 桜子の家族の描写は自分と重ねた。暴力受けてたわけじゃないけど笑 私は世間一般で言う「お嬢様」のくくりに入るんだろうなって、実家を出て9年経ってやっと気づいたんだけど、紆余曲折波乱万丈でネタには困らない人生を歩まされた自負あるけど、桜子の辛さと、自分の幼少期の黒い絵ばっかり描いてた暗黒闇時代が重なった。それでも親には宝物みたいに育ててもらって、愛されてしかなかったんだと思う。それはきっと今も変わらないんだろうなって。 桜子がどんな親でも見捨てられないのと一緒で、私はやっぱり両親と弟と4人でいたかったんだなって、それは今でも思うなって。 実写化してると聞いて、珍しく見てみようと思った。基本原作派だし、実写になると伝わりきらなくて悲しくなることが多いけど、これならいけるかもしれない。 壱晴はTHE現代の男って感じでまじで女心分からんすぎ。実写藤ヶ谷って聞いてまんますぎて笑った。そして既視感あると思ったら、壱晴、付き合ってた頃の泰成にそっくりだ。笑 活字って、やっぱいいよなあって思ったね 国語嫌いな人って 筆者の気持ちなんかわかるかい! って言うけど、別に答えはひとつじゃないし、自分の思うように読み取ったらいいだけだよ〜って。
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こういう出会いもあるんだな、人は何気ない中に人を好きになるんだなと思った。後半にわかったことだが、壱晴は高校生の時に衝撃的な事故で彼女を亡くし、それ以降その命日近くには声が出なくなる。どこが彼女の境遇に似ている(父親からの暴力)桜子と出会う。過去の辛い出来事からすこし心をとざしているような壱晴だが、師匠や兄弟子、妙子などが理解し温かい目で見守ってくれているのが良かった。 職人として独り立ちできていなくて愛する人と一緒になれなかった哲先生の言葉が重い。壱晴の心を後押しする。 哲先生の葬儀で、桜子は 「私の命もいつか終わる。〜 だから、すねたり、ひがんだりしている時間はない。やりたいことをやる時間しか私にはないのだ」と気づく。 お互いの大事さを噛み締めて、結婚することにした二人。その家には哲先生と真織そんの写真がある。日常に流されず、これからもお互いを大事に過ごしてほしい。そして、私も縁あって一緒になった夫や子供達を大事にして暮らしていきたいと改めて思った。
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