やめるときも、すこやかなるときも の商品レビュー
人間はそれまで出会った大切な人たちが心の中に住んでいる。別れても会えなくなっても、だから誰かを受け止めたり大切に想う時に、住んでいる彼や彼女も引き受けるということだ。『クラウドクラスターを愛する方法』に少し近しいものを感じたけど、背中を撫でてくれるような温かみのある作品だし、窪さ...
人間はそれまで出会った大切な人たちが心の中に住んでいる。別れても会えなくなっても、だから誰かを受け止めたり大切に想う時に、住んでいる彼や彼女も引き受けるということだ。『クラウドクラスターを愛する方法』に少し近しいものを感じたけど、背中を撫でてくれるような温かみのある作品だし、窪さんの小説ではいちばん入りやすいかもしれない。出会いの季節に優しい気持ちになれる本でした。
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読みだしてしばらくはドタバタ恋愛ものなのかなと思ってなかなか進まなかったのだけど、それが途中からもう、ずっぽりハマってしまったというね。 おおよその流れとか次の展開とかラストとか、こういう風になるんだろうなというのはわかっているのにそれでもなおこの2人から目が離せない、ずっと読ん...
読みだしてしばらくはドタバタ恋愛ものなのかなと思ってなかなか進まなかったのだけど、それが途中からもう、ずっぽりハマってしまったというね。 おおよその流れとか次の展開とかラストとか、こういう風になるんだろうなというのはわかっているのにそれでもなおこの2人から目が離せない、ずっと読んでいたい、一緒に歩いて行きたい、そう思ってしまう。 安易なハッピーエンドはあまり好きじゃないし、お約束的涙誘う展開も飛ばし読みしたくなる、そんな私でさえこの2人の幸せを心から信じて祈って見守っていた。なんていうか、とてもとても優しい自分を発見できる、そんな一冊。
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かつてとても好きな人がいたけれど、変わることを恐れていたら気がついたら終わってしまっていた。今近くにいてくれる人のために変わることを恐れたくないと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
メディアリクエスト 高校生のとき、大好きだった人を目の前で失って、それ以来、忘れることのできない家具職人の男性。恋愛に疎い、女性、桜子。 失った経験がトラウマになり、一年のうち一時期だけ声が出なくなる、それを解決するには、信頼できる人とその場所をもう一度訪れること… この旅に一緒に行った桜子は、すごく強い人だと思う。でもこうやって、結びつきが深まり、信頼感が増していくのか。 わかるような、理解できないような、私にとってはなんとも微妙な話でした。
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