やめるときも、すこやかなるときも の商品レビュー
我がまち、我が日常空間が舞台の一部になっているようなので読んでみた。通勤で下車するバス停「松江しんじ湖温泉駅」、宍道湖に沈む夕日を観ながら毎日ジョギングしている「千鳥南公園」ほか、「塩見縄手」や「レイクライン」ほか固有名詞が次々と出てくると、嬉しいような気恥しい?ような。せつない...
我がまち、我が日常空間が舞台の一部になっているようなので読んでみた。通勤で下車するバス停「松江しんじ湖温泉駅」、宍道湖に沈む夕日を観ながら毎日ジョギングしている「千鳥南公園」ほか、「塩見縄手」や「レイクライン」ほか固有名詞が次々と出てくると、嬉しいような気恥しい?ような。せつない舞台ではあるけれど、やはり物語を身近に感じる。しかしまあ、この二人の恋愛ってのはあまりにまどろっこしい。着地点はそこなんだろうけど、その若さで、そんなに自分の、もしくは相手の過去を引きずらなくても。タイトルから、介護がテーマのお話かと想っておりました。桜子のおとっつぁん、ありゃ介護すべきかほっぽるべきか。
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3日かけて読了、しみじみした気持ちで読了しました。窪美澄 著「やめるときも、すこやかなるときも」、2017.3発行。知り合いの結婚式の二次会で出会い、悪酔いしセックスなしで泥酔した二人、その後すぐに仕事で出会った二人。過去にトラウマのある32歳の家具職人、須藤壱晴と家庭に問題のあ...
3日かけて読了、しみじみした気持ちで読了しました。窪美澄 著「やめるときも、すこやかなるときも」、2017.3発行。知り合いの結婚式の二次会で出会い、悪酔いしセックスなしで泥酔した二人、その後すぐに仕事で出会った二人。過去にトラウマのある32歳の家具職人、須藤壱晴と家庭に問題のある32歳で処女、文進堂で営業をしている本橋桜子、この二人の物語。几帳面な壱晴とまっすぐな桜子の純愛物語。久しぶりに読み応えのある純愛小説を読みました。読後感が爽やかです。窪美澄さん、大好きな作家になりましたw。
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4.0 初めての作者さんでしたが良かった。二人の微妙な距離感や心の揺れが丁寧に書かれています。高校時代の話しは涙無しでは読めなかった。
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高校時代に大切な恋人を亡くした壱晴と家族に問題をかかえる桜子の2人の恋の物語。2人とも不器用だし、惹かれあっているのに距離が縮まない距離感が読んでてもどかしくてもどかしくて! 素敵なお話でした。今期ドラマでやってるみたいだけど、本を読んで描いてたイメージと違うので観ないでおく。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
予想以上だった。想像してたのと、ちがいました。 結婚は、自分が大事にしてる人を誰かにも大事にしてもらいたいとおもう、、みたいな文章があって、 素敵だなとおもった。 壱春さんが桜子さんを、どこか真織さんと似てるとおもったから付き合おうとおもったんだろうけど、 過程があまり詳しく書いてなかったから、突然に感じたけれど、 話の展開は全体的に読みやすかった。
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ありきたり、と言われればありきたりなストーリーなのかもしれないけれど やっぱり窪美澄さんはすごいなあ。 心理描写がえぐい。上手い。 話の進め方がめちゃくちゃ上手い。 壱晴の抱えているものが何かが気になりすぎて ページめくりが止まらない、止まらない。 ついでに涙も止まらない(笑) ...
ありきたり、と言われればありきたりなストーリーなのかもしれないけれど やっぱり窪美澄さんはすごいなあ。 心理描写がえぐい。上手い。 話の進め方がめちゃくちゃ上手い。 壱晴の抱えているものが何かが気になりすぎて ページめくりが止まらない、止まらない。 ついでに涙も止まらない(笑) 恋愛がうまくいかなくて、 自分の生き方、考え方に悩んで その背景に、家族の問題が少し絡んでいるなと考えている今の自分に、めちゃくちゃクリーンヒットした作品でした。 やめるときも、すこやかなるときも 人を一つの断面からしか見ず ダメと思ったらばっさり関係を切って 価値観違ったらないなと決め付けて。 自分が傷つかないが最優先だったけれど やめるときも、すこやかなるときも 心の生身を見せ合える人が現れたらいいなと そういう人を、ちゃんと探そうと思えました。
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窪美澄作品はお初でしたが、売れている書籍だけあって、甘く切ない作品でした。 ハッピーエンドで良かったものの、人のトラウマはなかなか消せないもの。 もう一冊、読んでみる予定です。⭕️
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今度ドラマ化する、というので手に取る。ミスミ著なので、いろいろ想像を巡らせていたが、ちょっと予想外のピュア直球ラブストーリーだった。過去の恋愛から心に傷を負った家具職人、壱晴と、32歳でほぼ恋愛未経験の桜子。トラウマを溶かして成長していく二人の恋物語。いい話だと、頭ではわかってい...
今度ドラマ化する、というので手に取る。ミスミ著なので、いろいろ想像を巡らせていたが、ちょっと予想外のピュア直球ラブストーリーだった。過去の恋愛から心に傷を負った家具職人、壱晴と、32歳でほぼ恋愛未経験の桜子。トラウマを溶かして成長していく二人の恋物語。いい話だと、頭ではわかっていながらも、心があまりついていかなかった。特に序盤の2人が恋に落ちる心情の急変化に??となり、何より壱晴くんを私は全く好きになれない。嫌な思いをした元カレと被るという、個人的怨恨もある。感動した方は、こんな意見スルーしてください。
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やめるときも、すこやかなるときも、とは言うものの、大事なのはやめるときに、何をしてあげられるのか、何をしてくれるのか、そこにどれだけの覚悟と思いやりが持てるのか、が大きい。温度、質感を感じる木の家具が重要なものとして扱われていることは、とてもこの小説にあっていると思う。
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暗い設定とは裏腹に、とても静かな、美しい物語だった。 虐待の事実さえ、両手ですくい取ってそっと脇によけるような、そんな感じ。 いつもの鬱屈とした感じとはちょっと違うと思えるのは、周りの人がいい人ばっかりだからかな。窪さんの本では珍しく泣けた。
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