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雨の降る日は学校に行かない の商品レビュー

3.6

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

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2023/06/22

スクールカーストをテーマとした短編集。「辛かったら学校に来なくてもいい」は、その子にとって救いのようで救いにならない気がする。 いじめっ子は自分の過ちに気づくことなく学校に行けて、いじめられた子は学校に行く当たり前の生活が奪われてる……。

Posted byブクログ

2023/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔読んだ作品。 保健室登校をしているナツとサエ。 2人の平和な楽園は、サエが"自分のクラスに戻る"も言い出したことで、不意に終焉を迎える─。 学校生活に息苦しさを感じている女子中学生の憂鬱と、微かな希望を描き出す6つの物語。 現役の中高生達へ、必ずしも輝かしい青春を送ってこなかった大人達へ。 あなたは1人きりじゃない。 そう心に寄り添う連作短編集。 この本は、短いお話が6つ入っている本なのですが、私が特に気に入ったお話は、6つ目の「雨の降る日は学校に行かない」です。 このお話は、中学に入学してすぐ、とりあえず一緒にいる様な上っ面だけのグループに入った主人公のお話です。 ある日主人公が、グループのリーダー格の子の連絡を少し無視したことにより、主人公はいじめられてしまいます。 そのいじめは、女子からだけでなく、男子からもされてしまい、その上担任の先生からも心配はなく、むしろ「クラスに馴染めないお前が悪い。」と言われてしまいます。 親にも迷惑をかけたくない一心で言い出せず、ついに主人公は壊れて学校に行けなくなってしまいます。 そして主人公は保健室登校をするようになり、その後のお話もこの本に描かれています。 私が気に入ったこのお話以外の5つも、全部学生特有のイザコザが描かれていて面白いです。 どんなに素敵な学生生活を送ってきた人でも、共感できるところはあると思います。

Posted byブクログ

2023/06/11

ものすごくいじめの描写が多くて、短編集なのだがどれを読んでも苦しかった。だから読んでいる間中ずっと苦しかった。 これが現実に起きたら、ハッピーエンドにはならないよ。

Posted byブクログ

2023/05/17

保健室通学が無い時代に生まれた自分は この物語のようにクラスカースト最下位 の生き方を見いだせなかったので、実は 羨ましく思える部分もある(´・ω・`) ナツとサエの物語・・・最近このような イジメの小説を読むなあ(心が痛い)

Posted byブクログ

2023/04/20

最初の2編を読んで、ちょっと合わないかなと思って最後の短編を読んだ。典型的ないじめ描写が、ちょっとリアルさにかけるかなと思ってしまったのは当事者じゃないからだろうか。

Posted byブクログ

2023/01/29

「学校へ行く=普通」 という考え方が一般的だけど その枠組みに順応できない子、なんとか与えられた場所にいるけどもがき苦しんでいる子、いろんな子がいる。 それは、フィクションに限った話ではない。 本書の短編はどれも結末は明確に描かれていないけど、彼女たちの物語は続いていく。どこま...

「学校へ行く=普通」 という考え方が一般的だけど その枠組みに順応できない子、なんとか与えられた場所にいるけどもがき苦しんでいる子、いろんな子がいる。 それは、フィクションに限った話ではない。 本書の短編はどれも結末は明確に描かれていないけど、彼女たちの物語は続いていく。どこまでも。 中学まではみんなと同じじゃなきゃいけない? そんなことない ある程度の規律は必要だけど自分も楽に呼吸できる場所を見つけられれば

Posted byブクログ

2023/01/18

全く違う性格の少女たちでも、理由は違えど「学校に行きたくない」その思いは同じ。 学校に行きたくない少女たちの成長の奮闘記

Posted byブクログ

2022/12/05

いつか赦せる日が来る、なんて、頑張れ、と同義だ。そんな強くなれない。実は途中で一度挫折した、内容云々よりも気分を選ぶ本。私は、赦さないよ。

Posted byブクログ

2022/12/01

保健室登校しているナツとサエ。2人の平和な楽園はサエが「自分のクラスに戻る」と言い出したことでー。 学校生活に息苦しさを感じている憂鬱とかすかな希望を描き出す6つの物語でした。 彼女たちの悩み苦しみに涙でした。

Posted byブクログ

2022/11/17

普遍的なテーマだと思うけど、良かった。 心理描写が繊細で、主人公たちの気持ちがよく伝わってきた。私が特に好きなお話は「放課後のピント合わせ」。しおりの最初の方の行動は、見ていて気持ちの良いものではなかった。でも、しおりの行動にも理由があることがわかって、なんとも言えない気持ちにな...

普遍的なテーマだと思うけど、良かった。 心理描写が繊細で、主人公たちの気持ちがよく伝わってきた。私が特に好きなお話は「放課後のピント合わせ」。しおりの最初の方の行動は、見ていて気持ちの良いものではなかった。でも、しおりの行動にも理由があることがわかって、なんとも言えない気持ちになった。 「死にたいノート」の涼の気持ちも少しわかる気がした。物語を綴ることが好きなのも同じだった。より良く明日を生きたいと思わされた。

Posted byブクログ