妻が椎茸だったころ の商品レビュー
年末年始の休暇が終わり、バタバタと日常に戻っていくなかで、1話ずつを本当に味わいながら至福のひとときをいただきました、新年1冊目の本。 ユーモアがあって、優しさがあって、好きです。 流行った本は映画になりがちだけど、これは本でしか通じないな〜と。 なんでも物事には具体性や明確性、...
年末年始の休暇が終わり、バタバタと日常に戻っていくなかで、1話ずつを本当に味わいながら至福のひとときをいただきました、新年1冊目の本。 ユーモアがあって、優しさがあって、好きです。 流行った本は映画になりがちだけど、これは本でしか通じないな〜と。 なんでも物事には具体性や明確性、真実を求められるけど、本は個々の想像力にゆだねることが許される。改めて読書って自由で楽しいな〜って思えた一冊でした!
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どの話も読み終えると不思議な感覚に陥る。どれも愛には変わりないんだろうけど、不思議。最後の一行まで見逃せない話ばかりで、読み手にその後のことを想像させるような話だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんとなくミステリー要素が強いかと想像していたので最初はちょっと違うかも...と思っていた。読めば読むほど心を持っていかれてあっという間に読了した。単に中島京子の世界に浸れていないだけだったよう。 所々ゾワっとするものを感じたり、心がほんわかしたり、切なくなったり、感情を大きく揺さぶられる作品だった。 個人的には「ハクビシンを飼う」が好き。夢と思うほど瞬間的な出来事が笙子さんの人生を彩っていたわけで。切ないながらも美しい人生だったろうなと思った。
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このタイトルが気になって読まずにはいられませんでした。5篇の短編集ですが、どれも面白かったです。 『妻が椎茸だったころ』は妻を亡くした夫が妻が生前予約していた料理教室に代わりに参加するお話ですが、これは想像力を掻き立てられますね。私は昔何だったのだろう? そして一時期「石」に...
このタイトルが気になって読まずにはいられませんでした。5篇の短編集ですが、どれも面白かったです。 『妻が椎茸だったころ』は妻を亡くした夫が妻が生前予約していた料理教室に代わりに参加するお話ですが、これは想像力を掻き立てられますね。私は昔何だったのだろう? そして一時期「石」に興味を持っていた時があったので『蔵篠猿宿パラサイト』のお話はとても楽しく読めました。猿宿温泉も鍾乳洞も実在してないようですが、『宇宙からの色』という小説はあるようなので読んでみたくなりました。 どの短編も不思議な世界観と最後のオチも良く楽しめました。これまで中島京子さんの作品は長編を2冊読んでいますが、私の好みは断然こちらの短編集。興味を引くタイトルの付け方にもセンスを感じました。
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気になるタイトルに思わず手に取ってしまう。 5つの短編集になっているが、どれもちょっと謎っぽくて、理解できないわけではないけどあえて理解したくない…不思議なままでそっとしておきたいと思うようなものばかり。 どれもぎゅっと「偏愛」が色濃く詰まっていて楽しめた。 「妻が椎茸だった...
気になるタイトルに思わず手に取ってしまう。 5つの短編集になっているが、どれもちょっと謎っぽくて、理解できないわけではないけどあえて理解したくない…不思議なままでそっとしておきたいと思うようなものばかり。 どれもぎゅっと「偏愛」が色濃く詰まっていて楽しめた。 「妻が椎茸だったころ」は、亡き妻のレシピ帖に書いてあった、どこかの時代にいけるなら、私は私が椎茸だったころに戻りたいと思う。という記載に想像力がついていかないという夫が、あたりまえに面白く思った。
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はじめましての作者さん きらいじゃない どこか遠くにおいてきた あまり見つめたくない感情を そっと呼び覚ます 世にも奇妙な物語を想起させる
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5種類の短編集 みんな趣が違って面白かった 表題の 妻が椎茸だった頃 私も料理しますが、こんな事考えた事ない 料理の先生は普通の事のように語ってますがw ハクビシンを飼う エロい部分もあるけど、読者に青年は何者?と考えさせますね 全体を通して 不思議な物語でした
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タイトルよ。そしてタイトル通りのとんでもないレベルのユーモラス。 好き嫌いは間違いなく分かれる。 「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」、「ラフレシアナ」はどうにも苦手だった。 「妻が椎茸だったころ」と「蔵篠猿宿パラサイト」は結構好き。 「ハクビシンを飼う」は途中まです...
タイトルよ。そしてタイトル通りのとんでもないレベルのユーモラス。 好き嫌いは間違いなく分かれる。 「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」、「ラフレシアナ」はどうにも苦手だった。 「妻が椎茸だったころ」と「蔵篠猿宿パラサイト」は結構好き。 「ハクビシンを飼う」は途中まですごくよかったんだけどなぁ、どうして突然そういう展開になるのか、残念がすぎる。 よくも悪くも印象に残りすぎる作品。このぶっ飛び方は嫌いではない。 かなり上級者向け。
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本屋で表紙を見てからずっと気になっていた作品です。タイトルからは話の内容が想像できなくていつか読んでみたいなと思っていました。 構成は短編集でそれぞれの話につながりはありません。タイトルにもなっている「妻が椎茸だったころ」というのは、そのうちの一つのお話です。 内容は細...
本屋で表紙を見てからずっと気になっていた作品です。タイトルからは話の内容が想像できなくていつか読んでみたいなと思っていました。 構成は短編集でそれぞれの話につながりはありません。タイトルにもなっている「妻が椎茸だったころ」というのは、そのうちの一つのお話です。 内容は細かいところはネタバレになるので、詳細は書きません。全話を通してどことなく掴みどころのない、不思議な空気感が漂っています。読み終わってもスッキリするというわけではありません。あの場面はこういうことだったのかと想像を膨らまるのが楽しみ方なのかと思います。 ホラーチックであり、ファンタジーっぽさもあり、はたまた過激なシーンもあったりとたくさんの要素を含んでいます。こういった詰め合わせのような作品が好きで、不思議な読後感を味わいたい人にはおすすめできる作品です。
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好きなアーティストがオススメしていたので読んでみました。 タイトルが不思議でしたが、読んでいくうちにタイトルの意味がわかってあぁそういうことか!ってなりました。 心が温かくなったり、どんでん返しにうわぁ!ってなったり、バラエティに富んだ短編小説だと思います。
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