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妻が椎茸だったころ の商品レビュー

3.7

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2020/02/03

図書館で。 短編集なので色々ありましたが。表題作はシイタケの甘辛煮が出来てよかったねぇと言う感じ。 後、石だか地質マニアのお話とハクビシンの話と。 簡単に読めてへぇ、と言う感じのお話でした。

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2019/11/26

89 なんていうか、言葉にできない話ばかり。 でもスラスラ読める。 講義とか、みんなで評論したら面白いかも。 表題作が一番ほっこりしてよかった。 あとは読んでて不穏で不気味で、暗い澱が胸の底に溜まりそうな話ばかり。 20191125

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2019/09/04

短編集。 突拍子もない感じのタイトルだけど いいお話でした。 どれもどこかヘンテコで 世にも奇妙な物語とかでやってもいい感じ。

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2019/06/10

アメリカの知り合いの家に行き、帰ろうとしたらバスが動かない。たまたま知り合った女性に優しくされ、、という話や、あまり親しくない男性の植物の世話を頼まれる話、妻に先立たれた男が料理を習う話など、シュールな短編集。 オチがハッキリしているのは面白かったけれど、そうでないものはあまり...

アメリカの知り合いの家に行き、帰ろうとしたらバスが動かない。たまたま知り合った女性に優しくされ、、という話や、あまり親しくない男性の植物の世話を頼まれる話、妻に先立たれた男が料理を習う話など、シュールな短編集。 オチがハッキリしているのは面白かったけれど、そうでないものはあまり楽しめなかった。

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2019/06/03

第42回(2014年度)泉鏡花文学賞受賞。 思わず二度見してしまうようなタイトルに惹かれて購入。 「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」 「ラフレシアナ」 「妻が椎茸だったころ」 「蔵篠猿宿パラサイト」 「ハクビシンを飼う」 どれも何とも言えない余韻を残したお話で...

第42回(2014年度)泉鏡花文学賞受賞。 思わず二度見してしまうようなタイトルに惹かれて購入。 「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」 「ラフレシアナ」 「妻が椎茸だったころ」 「蔵篠猿宿パラサイト」 「ハクビシンを飼う」 どれも何とも言えない余韻を残したお話で。 一番分かりやすくゾッとするのは「リズ・イェセンスカ」かな。 レビューが書きかけのまま、読書メモに残っていたので、記憶喚起のため、2019年5月に再読しましたが、今回は「妻が椎茸だったころ」が印象に残りましたね。 残念ながら、自分が椎茸だったころは思い出せませんが(笑)、突然、妻を亡くした夫と、娘や孫との関係とか、実際ありそうですよね、これ。

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2019/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんだか曰くありげなタイトルと、「ちょっと怖くて愛おしい五つの『偏愛』短篇集。」という帯の言葉に魅かれて手に取った作品。 冒頭の作品。 ふんふんと読み進めたラスト4行で、背中を冷たい手でスッと撫でられたような感覚にゾクッ。 その後も、ちょっと怖かったり、不思議だったり、幻想的な物語が続く。 中でも秀逸なのが標題作。 定年後2日目に突然妻を亡くした夫が、妻が残したノートを見つける。 そこには、レシピの他にも愚痴だったり、料理を誉められた自慢だったりが記され、夫の知らない妻の姿が立ち上がって来る。 そして、そこに書かれた「私が椎茸だったころ」という謎の言葉の意味…… 妻を亡くした夫の虚脱感。ノートを頼りに妻に思いを馳せる夫。柔らかくなった干し椎茸に「おまえたち、戻ったのか!」と話しかける夫がなんだかいい。 あ~この話好きだわ~(≧◇≦) 怖かったり、くすっと笑えたり、じんわり来たり、ちょっと文学の匂いのする静かな短編集でした。

Posted byブクログ

2019/03/12

タイトルに惹かれてジャケ買いしたんやけど、タイトルで期待しすぎたせいであまり楽しめなかったかもしれない。 椎茸の奥さん(?)をだいじに栽培する男の話みたいなのを期待してたから、椎茸時代の奥さんとの夜の生活の描写なんかあったらタマンネエナとか思ってただけにほんとに拍子抜けしたわい...

タイトルに惹かれてジャケ買いしたんやけど、タイトルで期待しすぎたせいであまり楽しめなかったかもしれない。 椎茸の奥さん(?)をだいじに栽培する男の話みたいなのを期待してたから、椎茸時代の奥さんとの夜の生活の描写なんかあったらタマンネエナとか思ってただけにほんとに拍子抜けしたわい。 そうじゃなくても、実際にはありえないような不思議な空間に入れると思ってたら、そんなことはなかった。 最初の話はオチがあっておおおと声に出たし、ラフレシアナと隕石とハクビシンはちょっと不思議で偏愛系で面白かったからほんと、表題作だけ、ほんと、うん だからこの作者、タイトルの付け方はほんとにうまいんだと思う。どれも吸引力のあるタイトルよね。

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2018/10/31

ショートショート純文学という趣の短編5編。一部を除いて、ショートショートっぽいオチがつくためなんとなく納得してしまう。その最後のオチ2行がなかったら、読者は半分くらい離れるであろう。 妻が急に亡くなり、通っていた料理教室へ連絡したところ「甘く煮た椎茸を5つほど持ってきてください...

ショートショート純文学という趣の短編5編。一部を除いて、ショートショートっぽいオチがつくためなんとなく納得してしまう。その最後のオチ2行がなかったら、読者は半分くらい離れるであろう。 妻が急に亡くなり、通っていた料理教室へ連絡したところ「甘く煮た椎茸を5つほど持ってきてください」と言われる。しかし、日頃から料理をしたことのない男、椎茸の煮方がわからない。そこへ妻の残したレシピ日記が見つかり、底には「私は椎茸だったことがある」…。 全体に漂う、けだるい、悪く言えばフヌケた雰囲気は、川上弘美を彷彿とさせる。しかし、悪くない。また、どういう読者を狙おうとしたのか、個人的に好きな「蔵篠猿宿パラサイト」では、ラブクラフトだのつげ義春だのを引き合いに出し、そもそも旅館の3階で部屋を買い取って一面石をおいている謎の男の話など、なかなか微妙に心地の良いところを撫でてくるのである。 表題作は、こうの史代「さんさん録」であろうか。つげ義春だのが言葉だけでも引っかかる人は、先に読んでいるであろう(引っかかったが、読んでなければ読むべき)。 実は電子書籍で購入しているが、電子書籍に慣れるトレーニングとしても格好の1冊である。 ただし、1作目から「あ、この人はネタが尽きたらセックスに逃げるだろうな」と予想させ、やはりそちらに落ちていってしまったので、☆は1個減らす。

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2018/09/15

泉鏡花賞と言われて納得な雰囲気の小説。 「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」みたくちゃんとオチがつくストーリーもよいけど、「ハクビシンを飼う」が1番よかった。

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2018/06/20

何とも不可思議な読後感。正に帯コメント通りの「偏愛」短編集。巻末に向かうに従い、抽象的なエピソードになっていくのは意図的なんだろうか。妻に先立たれた老人が料理を通して世界と繋がってゆく表題作は暖かい気分になる。偏愛という言葉に最も適した「ラフレシアナ」が印象的。

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