三鬼 の商品レビュー
聞いて聞き捨て。語って語り捨て。 それが、おちかが聞き手を務める三島屋の「変わり百物語」だ。 今回、おちかに不思議な話を語りにきたのは、まだ幼い子供と、三島屋も懇意にしている仕出し屋、とある小藩の元江戸家老と謎の老女の4人。 彼らはおちかに自身が経験した不思議な話を語り聞かせる。...
聞いて聞き捨て。語って語り捨て。 それが、おちかが聞き手を務める三島屋の「変わり百物語」だ。 今回、おちかに不思議な話を語りにきたのは、まだ幼い子供と、三島屋も懇意にしている仕出し屋、とある小藩の元江戸家老と謎の老女の4人。 彼らはおちかに自身が経験した不思議な話を語り聞かせる。 そして。おちか自身に転機が迫っていた......。 三島屋変調百物語、第四弾。 2017年4月12日読了。 今回収録されているのは4つの物語。 どれも不思議なお話ばかりですが、それぞれ毛色が違っています。 その中、表題作になった三話目の「三鬼」はとても怖くて、とても悲しい物語。 おちかの心が塞ぎがちになったところにやってくる四話目の「おくらさま」の語り部となるお梅の言葉が心に染み入りました。 その「おくらさま」で、おちか自身の物語にも変化が訪れます。一人の登場人物が退場してしまうのですが、それがとても意外で驚きました。驚きはしたのですが、おちかのこれからには必要な別れというのも納得です。 そして。新たに加わった貸本屋の若旦那がこの先、おちかにどう関わっていくのか。先が楽しみです。
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三島屋変調百物語の4作目。相変わらず少し恐ろしいが、読むのを止められない面白さ。なかなか続編がすぐというわけではないが、続編を待っているシリーズの一つ。本当に100まで物語が続いて欲しい。欲を言えばもう少し早く続編が、、、。登場人物忘れてしまう、、、。
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三島屋変調シリーズの4作目! コワイはずやのに、なんだか優しくて、切なくて、心がイタくて4編すべて泣きながら読むっていうねw←涙腺ゆるすぎなのかしら? 主人公のおちかお嬢さんの心が少しづつ溶けていく感じも丁寧に描かれていて、大満足の本でした。 次のお話も楽しみやけど、2年に1回し...
三島屋変調シリーズの4作目! コワイはずやのに、なんだか優しくて、切なくて、心がイタくて4編すべて泣きながら読むっていうねw←涙腺ゆるすぎなのかしら? 主人公のおちかお嬢さんの心が少しづつ溶けていく感じも丁寧に描かれていて、大満足の本でした。 次のお話も楽しみやけど、2年に1回しか出ないから、気長にのんびり待っていようと思います。 妖や幽霊などコワイものはたくさんあるけど、この世で一番おそろしいものは、やっぱり人やなぁーと思ってしまいました! 自分が鬼になってしまわないように、他人を鬼にしてしまわないように、上手に生きていけるようにがんばるぞーw
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待ってました三島屋変調百物語最新刊。 いやぁ、相変わらず面白い、期待通りでした。 どのお話も怖くて、でもなんだか切なくて 深いお話ばかり。 利一郎さんは去ってしまったが また新たなメンバーの瓢箪古堂の勘一さんが増え なんだかほんわかとした雰囲気に癒された。 今回もすんごい分厚か...
待ってました三島屋変調百物語最新刊。 いやぁ、相変わらず面白い、期待通りでした。 どのお話も怖くて、でもなんだか切なくて 深いお話ばかり。 利一郎さんは去ってしまったが また新たなメンバーの瓢箪古堂の勘一さんが増え なんだかほんわかとした雰囲気に癒された。 今回もすんごい分厚かったけど あっという間に読み終わり また続きを楽しみに待つ。
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三島屋シリーズ第4弾。 出逢いと別れ。 年度末ゴタゴタで心身バテバテの中 それでも心に染み入り 異空間に誘ってくれた黒白の間に感謝。 【図書館・初読・3/30読了】
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三島屋百物語シリーズ。今回も不思議で、恐ろしくて、だけどどこかしら心温まるような箇所もある物語の数々が魅力的でした。そしておちかに訪れる別れと、新たな出会い。彼女がこれからどのように暮らしていくのかも気になるところです。 表題作「三鬼」は怖かったなあ。閉ざされた寒村の情景だけでも...
三島屋百物語シリーズ。今回も不思議で、恐ろしくて、だけどどこかしら心温まるような箇所もある物語の数々が魅力的でした。そしておちかに訪れる別れと、新たな出会い。彼女がこれからどのように暮らしていくのかも気になるところです。 表題作「三鬼」は怖かったなあ。閉ざされた寒村の情景だけでもぞくぞくさせられます。そこに現れる異形の者と、それがもたらす不吉。さらにはうまくおさまったかのように思わせてあの結末。いろんな意味で怖さ悲しさが尾を引きました。 「迷いの旅籠」は穏やかで柔らかいように思えるけれど、やはり怖い部分があるし。「おくらさま」もお梅さんのキャラはいいのだけれど、あの「呪い」は怖いよなあ。 ってな中で、「食客ひだる神」は和みますねえ。ユーモラスで、そしてなんか可愛い! 「あんじゅう」的な可愛さがあるのだけれど。取り憑かれたら……ちと困るか。
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+++ 江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん"のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆...
+++ 江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は“お嬢さん"のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。 「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が…… +++ 第一話 迷いの旅籠 第二話 食客ひだる神 第三話 三鬼 第四話 おくらさま +++ 今回はまた恐ろしくも面妖な語りばかりである。語る方も聞く方も、体力も気力も要りそうで、それを読むこちらも思わず息を詰めていることに気づかされることが再々ある。だが、語り手が心の重荷をすっと降ろして、楽な気持ちで帰っていくのはいつでもうれしいことである。おちかの聞き手ぶりもすっかり堂に入ってきたこのごろでもある。そして、今作では、おちかのこれからの生き方の標となるような出来事もあり、娘らしい人生を歩むおちかをぜひこの目で見たいものだと思わされる一冊にもなっている。
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三島屋シリーズ第四弾。このシリーズは主人公が百物語の聞き役が、うら若きお嬢さんなのがいいですよね。気が利いてて、ほっこりさせられる~。ひだる神は今までに無く、ほっこり癒されるお話で良かったです。他の話はゾクゾクと背筋が寒くなるシーンが多い。だけど読み終わって感じることは。最も狂気...
三島屋シリーズ第四弾。このシリーズは主人公が百物語の聞き役が、うら若きお嬢さんなのがいいですよね。気が利いてて、ほっこりさせられる~。ひだる神は今までに無く、ほっこり癒されるお話で良かったです。他の話はゾクゾクと背筋が寒くなるシーンが多い。だけど読み終わって感じることは。最も狂気で恐ろしいのは、鬼でも無く、幽霊でも無く、生身の人間己の欲望なのだなぁと改めて考えさせられます。
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おもしろかったぁ ほんわか可愛い話あり、悲しい話あり… 人と出会い、別れーーまた出会う…そうすることで 少しずつおちかは癒され、許され、 心の血が通っていくのかな 利一朗さん、ありがとう
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図書館で借りる。それぞれの話が読み応えがあって、とても面白く時間を忘れて読み耽りました。 別れがあり、出逢いがあり、おちかちゃんが最後に見せた姿がとても心に残りました。
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