愚者の毒 の商品レビュー
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っちゅうわけで、みんみん&おびーの腐女子え女子?コンビおすすめの『愚者の毒』です(また余計なこと言う) 毎回言ってますが、相変わらず驚愕の抽斗の多さですね しかも開け方が的確 今野敏さんなんかもめちゃくちゃ抽斗多いですけど「そこ開けなくていいのに」(また余計なこと言う) よっけいな〜ものなど〜なっいっよね〜♪ (遂に余計こと歌い出す) えー、どうしよ 方言について語るかタイトル『愚者の毒』について語るか うーん、ここは飛鳥に敬意を表して愚者の方で!(はい余計) いろんな説明すっ飛ばして先生が達也に言ったセリフね 「『命を奪う毒と命を救う薬との違いはほんのわずかである』ってね。人が普段気にとめもしない両性類、バクテリア、昆虫、植物、爬虫類なんかが護身用に身に付けた毒素が、人間を救う夢の薬に生まれ変わるんですよ。素晴らしいでしょう?小さいから役に立たないなんて思ってはいけません。この世に存在するすべてのものは意味を持って生まれてきてるんですからね」 「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで。自分の考えに従って生きる愚者こそ、その毒を有用なものに転じることができるのです。まさに愚者の毒ですよ」 で、ラストです 達也が持っている知識や技術(毒)を、先生の言いつけを守って有用なもの(薬)に転じたわけですよね だから彼は最後に「愚者の毒」と言ったわけです 誰にとって有用だったのか?もちろん薬を飲む人にとってです、普通の人にとっては毒だけどその人にとっては薬(救い)だったのではないでしようか そしてもっと言えばその毒は達也の手から渡されなければ薬になり得なかったのではないか だから最後に彼は現れたのではないか そして物語はこんなことを問うているんではないでしょうか 果たして勇次と希美は中途半端な賢者だったのか、それとも身の内に毒を持った愚者だったのか そしてあなたは?
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現在と過去のパートが交互にでてきて、徐々に過去に起きた事件の真実がわかってくるパターンの話。 過去パートの話がとても興味深く、自分の父親と主人公の年齢が近かったこともあり,最近までこんなに大変な時代があったのかと。炭鉱の話は本当に驚きの連続でした。 過去の出来事も4転5転もして,...
現在と過去のパートが交互にでてきて、徐々に過去に起きた事件の真実がわかってくるパターンの話。 過去パートの話がとても興味深く、自分の父親と主人公の年齢が近かったこともあり,最近までこんなに大変な時代があったのかと。炭鉱の話は本当に驚きの連続でした。 過去の出来事も4転5転もして,驚きの連続で,ほろっとさせられる部分もあり、最後は綺麗に収まり,いうことなしでした。 このかたは、女性の一代記とミステリーを絡めた作品が本当に素晴らしいです。
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あっぱれです。 現代と過去ともっと過去を行き来する物語だが、伏線の回収、微妙な差異、流される違和感、それらがうまく繋がっている。 切なくもあり、怖くもある。 どこで誰が道を間違ったのか、これも全部運命なのか。 非常に良くできたストーリーでした。 是非とも実写化してほしい。 ただ、...
あっぱれです。 現代と過去ともっと過去を行き来する物語だが、伏線の回収、微妙な差異、流される違和感、それらがうまく繋がっている。 切なくもあり、怖くもある。 どこで誰が道を間違ったのか、これも全部運命なのか。 非常に良くできたストーリーでした。 是非とも実写化してほしい。 ただ、炭鉱のところの方言が読みにくかったです。 それ以外は読みやすく、登場人物の微妙な感情など、とてもうまく綺麗に表現されていました。 本当にあっぱれ。
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2015年夏、一人の女性が介護付老人ホームを終の住処と選び、そこで過去と向かい合う。彼女が向かい合う過去と現在を交錯させながら、犯してきた罪が語られていく。 一章では、語り部を前触れなく変えてくるので、女性が誰であるのか、混乱して作者の思惑にはまる。 貧困から逃げる為、罪を犯す。...
2015年夏、一人の女性が介護付老人ホームを終の住処と選び、そこで過去と向かい合う。彼女が向かい合う過去と現在を交錯させながら、犯してきた罪が語られていく。 一章では、語り部を前触れなく変えてくるので、女性が誰であるのか、混乱して作者の思惑にはまる。 貧困から逃げる為、罪を犯す。罪を隠すために嘘を重ねる。嘘を貫く為に、再び罪を犯す。彼女はただ一人の友人であるはずの女性さえ、嘘の道具としてしまった。 1960年代の廃坑集落の社会問題を底に扱い社会派小説として、罪を重ねる犯罪小説として、ヒューマンドラマとして楽しめる作品でした。 養子に出した、幼児期精神的ストレスから失語症となっていた少年・達也が、成長して生物研究者となり名前を変えて、女性の前に現れる。彼が、自分の犯した罪を「愚者の毒」と表現する。作者が、タイトルにもしたこの意味合いをかなり考えたのだけど、決定打を思いつかなかった。 「愚者の毒」はヒ素の異名らしい。ヒ素を使うとすぐにバレてしまうから。達也がカラスを可愛がっていた事があるところから、トリックに使って身元をわからせる様にかなあー?単純に、少年期に蓄積された毒の放出の比喩かなー?毒の中でも筑豊の鉱山がらみで、ヒ素の表現と愚者を兼ねて?面白かったからまあいいか。
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面白かったです! 貧しく地獄のような場所から逃げる為に父親を殺した少年と少女が過去を捨て、ひっそりと都会に紛れ 何も望まず人生の共犯者となる。 そんな二人がまるで過去からの亡霊が近づくかのように、じわじわと追い詰められていく。 え?白夜行みたい? 似てますね…途中で気づきました...
面白かったです! 貧しく地獄のような場所から逃げる為に父親を殺した少年と少女が過去を捨て、ひっそりと都会に紛れ 何も望まず人生の共犯者となる。 そんな二人がまるで過去からの亡霊が近づくかのように、じわじわと追い詰められていく。 え?白夜行みたい? 似てますね…途中で気づきましたd( ̄  ̄) 白夜行はとても面白く読みましたが主人公に共感は できなかった。 こちら共感しまくりで逃げのびろ!と息がキレそうでした。 この作品は暗いし辛いしで読むのに二日かかってしまったんですが素晴らしい! ストーリー、構成、主人公達、関わる人々、ラストまでの展開、結末。 全てがわたし好みの作品でした♪ 宇佐美まことさん要チェック中です\(//∇//)
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入れ代わりに気がつき、それが確信となってからが面白かった。 竹丈や希美の父、加藤のおぞましさ、邪悪さが物語を加速させていた。 品よく笑い返してあげた。 この人は、本当の貧しさがどんなものか知らないだろう。(略)生き抜くために恐ろしい決断をすること、心の底から絶望することがどんなことか―。 このくだりが、素晴らしいと思った。
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途中で展開は読めたものの視点と時代がテンポよく交錯して進む話が面白かった。昭和の不便さを上手く利用した人生の切り開き方は決して褒められるものではないけれど。
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宇佐美まことさん 「羊は安らかに草を喰み」を読み、ファンになりました。3冊目です。 社会の底辺を生きる人達の想像を絶する暮らし 貧しさゆえに罪を犯し、その罪のために幸せになることをみずから禁じる姿に心が痛みます。 ユキオの義父となる先生の優しさに救われました。
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3つの時代が進行しつつ謎が明らかに。1965年の話は顔が歪むほどの嫌悪感でそれを引き摺りながら進む。この不気味な表紙と毒々しいタイトルにひかれて。読後もう一度表紙を眺めたら不気味さが増していた。お話はテンポよく途中で展開が読めてきたけれどそれでも最後まで夢中で読んだ。
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読みたかった本。 とてもよかった! 第1章の最後に、え?!っという展開に! 驚いた。 筑豊廃坑集落での地獄のような暮らしは、悲惨で壮絶で読むだけで辛い。実際に大なり小なりあった話なんだろうなと、思った。 「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで。自分の考えに従...
読みたかった本。 とてもよかった! 第1章の最後に、え?!っという展開に! 驚いた。 筑豊廃坑集落での地獄のような暮らしは、悲惨で壮絶で読むだけで辛い。実際に大なり小なりあった話なんだろうなと、思った。 「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで。自分の考えに従って生きる愚者こそ、その毒を有用なものに転じることができるのです。まさに愚者の毒ですよ」と、達也は難波先生から聞く。 達也がしたことがこの言葉によってだとしたら悲しいな。もっと別の解釈をして、二人には一切関わらないで生きていって欲しかったなぁ。
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