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慈雨 の商品レビュー

3.9

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2018/01/03

本の雑誌2016年年間1位。定年退職した神場が妻と四国巡礼の旅に出ている間に、警察では幼女殺害事件が起きるが、捜査が難航する。推理力ある神場に助けを求めるところがある。神場は16年前に起こった幼女殺害事件が蘇る。それは冤罪の恐れがあり、今起きてる事件の犯人が犯した犯罪ではないのか...

本の雑誌2016年年間1位。定年退職した神場が妻と四国巡礼の旅に出ている間に、警察では幼女殺害事件が起きるが、捜査が難航する。推理力ある神場に助けを求めるところがある。神場は16年前に起こった幼女殺害事件が蘇る。それは冤罪の恐れがあり、今起きてる事件の犯人が犯した犯罪ではないのかと心配する。 さらに神場の僻地での警官時代。盗難事件を解決して、地域の融和を図ったことで昇進する。そうした過去の事件と、巡礼中に出会う人たちの身の上話、奥さんの話に、娘が刑事と結婚しようとしている話と縱橫にエピソードを紹介する形。いずれも人生を感じさせる深い話で読み応えがある。 殺害事件は巡礼中に、子どもがトラックのおもちゃをケースになおすのを見て、犯行で使われた軽トラックは大型トラックに格納して運ばれたのではないかと推理し、一気に解決へと向かう。 冤罪についてはこの話の中では描かれていない。しかしもし冤罪なら自分の財産をすべてあげるとか、同僚はまだハッキリしないのに退職すると善意の塊なのだが、その判断は上の者がしたわけで、それに逆らえるはずもなく、ちょっとキレイごとすぎる気もする。ドラマにしたら少し臭くなるところだ。

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2018/01/02

帯に「中高年におすすめ」と書いてあったが、確かに年齢を重ねたほうがじんとくる本。退職後の刑事の話だが、いろいろと考えさせられる本。

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2017/12/28

人間ドラマとしては秀逸。なぜ、容疑者がなかなかみつからなかったのか、については、ちょっと強引な感じも。

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2017/10/18

定年退職した元刑事「神さん」を中心とした人間ドラマ。 死ぬまで刑事としての責任を全うしようとする。 神さんの人間性、神さんを支える妻、慕う部下が素晴らしい。

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2017/10/17

Mr.Jin was great. The aouthor reserch this outline too much. i can get the finai temple of prying tour, the Ohkubo temple.

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2017/10/16

3.5 最近お気に入りの作家さん。冤罪、定年後の刑事、四国お遍路。ミステリーとしてよりも人間ドラマとして楽しめる作品でしょうか。

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2017/10/14

警察を定年退職した刑事が妻と共に遍路をする。ちょうどその時、過去の事件と類似した事件が発生した。 こんな設定の物語ですが、感動の大作です。 主人公の元刑事の過去とお遍路する間の心境の変化、現場の刑事の閉塞感。そういったものが丁寧につづられています。 物語の終わりとお遍路の終わりが...

警察を定年退職した刑事が妻と共に遍路をする。ちょうどその時、過去の事件と類似した事件が発生した。 こんな設定の物語ですが、感動の大作です。 主人公の元刑事の過去とお遍路する間の心境の変化、現場の刑事の閉塞感。そういったものが丁寧につづられています。 物語の終わりとお遍路の終わりが重なって、否が応でも物語を盛り上げてくれます。 ほんのちょっとしたきっかけから、物語が急展開するあたりから、読んでいる方もドキドキしてしまいます。 今の日本で必要なのは主人公みたいな人なんだなと昨今の企業の組織ぐるみと思われる不祥事のニュースを見ると思います。 正しく生きる勇気が湧いてくるお勧めの一冊です。

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2017/10/13

ようやく読むことができた。 期待を込めて読み始めたところ、誰が書いているんだろう、柚月さんの本を読んでいるはずなんだけれどって。まるで男性が書いているという印象でした。しかしですね。孤狼の血、盤上の向日葵同様、男の生き様かな。退職して、お遍路さんの路を行きながら、過去の出来事と向...

ようやく読むことができた。 期待を込めて読み始めたところ、誰が書いているんだろう、柚月さんの本を読んでいるはずなんだけれどって。まるで男性が書いているという印象でした。しかしですね。孤狼の血、盤上の向日葵同様、男の生き様かな。退職して、お遍路さんの路を行きながら、過去の出来事と向かい合い、刑事としての道を貫いていく。トリックはどうかと思いましたが、正義を貫く姿、人間像、見事に描かれていました。

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2017/10/11

本当に何ごともきちんとしていないと気がすまないタイプなんだろうな。だから、16年前の事件も自分の中でケリが付いていない。 そんな夫を何も聞かず、夫の様子からだけで察することのできる妻って素晴らしい。 あたし、こんな妻にはなれないわ。無口なら無理にも喋らせるようにあれこれ質問しそう...

本当に何ごともきちんとしていないと気がすまないタイプなんだろうな。だから、16年前の事件も自分の中でケリが付いていない。 そんな夫を何も聞かず、夫の様子からだけで察することのできる妻って素晴らしい。 あたし、こんな妻にはなれないわ。無口なら無理にも喋らせるようにあれこれ質問しそうだしね(笑)。 相手の領域にズカズカ入っていっちゃダメなのね。うーん、今さら遅いかも……。 主人公のココロの動きをお遍路と併せているところがいいのかな。

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2017/10/10

これは…主人公が「普通の人」だからこその良さがあるのだろうな。同じ題材で2時間ドラマの主人公ならば、中盤でトリックに気がつき、事件は一気に解決。普通の人間だから深く傷つき、怯え、後悔し、一生をかけてトリックに気がついた。華やかさにはかけるがこれはこれでいい。

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