1,800円以上の注文で送料無料

サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    103

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/11/10

とても勉強になった。一回で完全に理解できる内容ではない。また暫くして読んだら意見が変わるだろう。洋書のKindleだととても安いので、次はそちらで読んでみたいなと思う。

Posted byブクログ

2021/05/26

書評を見ている限り「上」より評価の低い「下」ですが、私はそうでも無かった。 タイムマシンに乗りながら世界史の流れが俯瞰出来る高校生には持って来いの内容。いや、大人になったからこそ是非読んでおくべき書ではないでしょうか。 「上」の認知革命に始まり、農業革命、そして「下」では科学革...

書評を見ている限り「上」より評価の低い「下」ですが、私はそうでも無かった。 タイムマシンに乗りながら世界史の流れが俯瞰出来る高校生には持って来いの内容。いや、大人になったからこそ是非読んでおくべき書ではないでしょうか。 「上」の認知革命に始まり、農業革命、そして「下」では科学革命により現在の我々が甘受出来ている幸福。 しかし、筆者が言いたかったのは、全ては『虚構』であると言うこと。 国家であり、貨幣であり、宗教であり、人権も虚構、虚構を信ずる事により幸せに『思っている』だけであると。 鰯の頭も信心から、信じる者が救われる、我々ホモ・サピエンスは馬鹿なんですよ、馬鹿馬鹿、本当最高に馬鹿、そんなホモ・サピエンスは最高です。騙されやす馬鹿だからヒエラルキーの頂点に立てたのですよ。 そしてもっともっと進化してさらなる大馬鹿野郎になる事で、幸福感、幸せであると言う虚構を楽しめるのです。ホモ・サピエンス=パーリーピーポー! 長い内容ですが我々ホモ・サピエンスの歴史が手に取るように分かります。読むべし。

Posted byブクログ

2021/05/16

上下巻で一年かかったー。重厚な作品なんでそれもあり。上巻に比べても「もうやだわ、サピエンス」と思うこと多し。私達に未来はあるですかね。

Posted byブクログ

2021/05/08

7万年余に及ぶホモサピエンスの歴史。 物理学的~化学的~生物学的な発達の段階を検証しながら見て来たハラリの語り。 面白く、読み易く、かと言ってあまりにも膨大な知識りゅについて行く事も出来ず読んだ2冊。間にホモゼウス(上)を挟んだ事もあり、体系的に学ぶことの知的好奇心が満たされた時...

7万年余に及ぶホモサピエンスの歴史。 物理学的~化学的~生物学的な発達の段階を検証しながら見て来たハラリの語り。 面白く、読み易く、かと言ってあまりにも膨大な知識りゅについて行く事も出来ず読んだ2冊。間にホモゼウス(上)を挟んだ事もあり、体系的に学ぶことの知的好奇心が満たされた時間だった。 何度読んでも面白いのは16世紀から始まる新大陸の発見から怒涛の如く欧州が世界を席巻して行く流れ。 「死を選択した」最後のタスマニア人の女性の表情、新大陸を征服して行くスペイン・ポルトガル・オランダ・フランス、そして最後の大物英国が手にしたものは現代の膿に繋がっている・・・過食と成人病。アメリカ人がダイエットに必要なお金で十分に栄養失調の人々を助けられるというパラドックス。 コーヒー・チョコレート・ゴム・サトウキビ等々のプランテーション農業のけっこにある搾取・奴隷労働。中世にはなかったそれらが現代に欠かせない商品になって行った転換点。 はーろうの猿の代理母の実験も面白い。 現代は「THE END OF HOMO SAPIENS」⇒歴史の歩みは未だ心を決めかねている事の連続・・・あまたの偶然が重なれば天国と地獄の何れの方向にも進みうることを忘れてはならないなぁと考えつつ・・・

Posted byブクログ

2021/05/06

1回目 ・その時代の人にとって、とうていあり得そうもないと思える可能性がしばしば現実になることは、強調しておかなければならない。 ・真の疑問は「私たちが何になりたいのか」ではなく、「何を望みたいのか」かもしれない。 ・歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を広げ、現在の...

1回目 ・その時代の人にとって、とうていあり得そうもないと思える可能性がしばしば現実になることは、強調しておかなければならない。 ・真の疑問は「私たちが何になりたいのか」ではなく、「何を望みたいのか」かもしれない。 ・歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を広げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然なものでもなく、自分たちの目の前にはずっと多くの可能性があることを理解すること。 ・40億年の歴史の中で、50年前には大気圏を脱した生き物はいなかった。 ーすごい時代を生きているな ・科学研究に投資する理由は、自らの力を高めるため。 近代科学の特徴 1. 進んで無知を認める意志 2. 観察と数学の中心性。観察と数学を使って、事象をまとめる 3. 説を生み出すだけでなく新しい力、テクノロジーを獲得しようとする ・進んで無知を認める意思があったため、近代科学は従来の知識の伝統(宗教など)よりもダイナミックで、柔軟で、探求的になった ・ヨーロッパが19、20世紀に世界を統治していた理由。それは、テクノロジーや軍事力ではなく、成熟した価値観、神話、司法の組織、社会政治的な構造である。日本が19世紀末に、西洋に追いつけたのもの、明治時代に機械や装置だけでなく、社会と政治の多くの面を西洋を手本として作り直したから! ー今、ますます世界各地の力の差は縮まり、新興国が先進国を抜こうとしている。今後の社会では、世界を牽引する新しいシステムがグローバル化の進む世界で現れるかもしれない。努力を怠ってはならない。 ・ヨーロッパ人が近代前期に磨いた潜在能力は、近代科学と近代資本主義。 ・資本主義化における最も神聖な掟は、生産利益は生産増加に再投資されなければならない。 ・帝国主義とは、自国の領土や文化、宗教、経済などの発展のために相手国を軍事的な力で侵略すること。 ・株価は、実態を反映していれば成長するが、反映していなかった場合維持不可能だと判断される。 ・現在の自由市場至上主義は、政治と経済の分離によって生まれた。しかし、政治的な偏見が一切ない市場と言うのはありえない。君主が市場をコントロールできなくなると信用が失われ、ミシシッピバブルのようなことが起きる。 ・歴史を忘れてしまうと、アメリカの住宅バブルや不景気といったようなことが再度起こる。 ・自由市場資本主義化においての欠点は、他の国々、特にアフリカなどでの奴隷貿易といったようなものを生み出してしまう。自身の利益の増大だけでなく、もっとグローバルに何が起こっているかを俯瞰して見ることが大事。 ・利益と損失だけでなく、正義や他人への配慮といった倫理観を持って生きることが大事。 ・資本主義は、「資本主義者にしか動かせない世界を作った」(共産主義では戦えない)、「あともう少しの辛抱だ」(労働者階級を搾取する時代から学んだし、物質的、身体的物差しで測れば、私たちの生活は確実に改善されている)と言う教訓を見出した。 ・アフリカの奴隷産業も、今日の畜産業も無関心が原動力となっている。 ーせめて「いただきます、ごちそうさま」ぐらいは言いたい。 ・進化心理学では、野生動物に生存や繁殖のために「遊びたいと言う欲求」を植え付けた。それらに必要な技術を学ばせる方法として。 ・人間社会で生き残るためには、生産をし続けなければならない。その一方で社会を維持していくために消費もしなければならない。生産者と消費者の二面性を常に持って、生きることが大事。 ・学びは、様々な分野を繋げながらやるといっそう面白くなる。 ・読書の醍醐味の一つは、自分の先入観や常識が覆され、視野が広がり、新しい視点で物事を眺められるようになること。

Posted byブクログ

2021/05/05

翻訳された文章が読解力を要する。 一回読んだだけで理解出来なかった。 しかしながら、ホモサピエンスは強欲の塊で、生物の頂点に立つ知恵が共存ではなく侵略、絶滅の方向に働いたのは、ホモサピエンスの一人として胸が痛む。 今の人間も進化の過程にいるが、それにしても進化という言葉で良いのだ...

翻訳された文章が読解力を要する。 一回読んだだけで理解出来なかった。 しかしながら、ホモサピエンスは強欲の塊で、生物の頂点に立つ知恵が共存ではなく侵略、絶滅の方向に働いたのは、ホモサピエンスの一人として胸が痛む。 今の人間も進化の過程にいるが、それにしても進化という言葉で良いのだろうか。階層や暴力や服従は繰り返し行われた歴史。進化より円環の言葉がしっくりくる。

Posted byブクログ

2021/04/29

上巻読了から7か月で、ようやく読了。 これほど博識で、固有名詞にあふれた本は、ネット時代だから読まれたのかも知れないと思う。例えば、自分で言えば「クリスマス・キャロル」の登場人物をググったからこそ、その名詞が表す文脈を初めて理解できた。

Posted byブクログ

2021/05/03

経済と幸福。 人類が植民地を開拓し、エネルギーをどのように駆使して、産業を発展させたかが明確にわかる。特に最終章の自由を手に入れたはずの現代人と、農耕生活を営んでいた何百年も前の人類の幸福度の比較は、めちゃ面白い。 下巻では経済の話が主なのでより現実味を感じられる。 人は学び続...

経済と幸福。 人類が植民地を開拓し、エネルギーをどのように駆使して、産業を発展させたかが明確にわかる。特に最終章の自由を手に入れたはずの現代人と、農耕生活を営んでいた何百年も前の人類の幸福度の比較は、めちゃ面白い。 下巻では経済の話が主なのでより現実味を感じられる。 人は学び続けなければならない、そう強く感じさせてくれる本。

Posted byブクログ

2021/04/24

2021.27 ・サピエンスは昔から自然環境や生態系を壊し続けてきた。 ・幸福度で見ると高まり続けているわけではない。 ・なにを望み、どの方向に進化するのか?

Posted byブクログ

2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

要は、認知革命でサピエンスが駆使できるようになった創造力、それも虚構(これが重要なポイント)を創り共有できる能力がたぶん今日の繁栄のすべてで、それに積み重なるように農業革命があり、無知であることを自らわきまえたことで起きた科学革命が、現代への飛躍になっています。また、歴史を学ぶときに、それが苦しみや幸せにどうつながったのか、苦しみを生んだ歴史だったのか、幸せを生んだ歴史だったのかを吟味してこなかったのがこれまでの歴史学で、それを考えることに意義があるのではないか、という著者の主張・問いには肯きました。 歯に衣着せぬ、ズバリと本質をつく論考なので、気持ちのいい刺さり方もすれば、暗部をえぐられる刺さり方もします。それを受けとめる度量をもって、挑んでください。そういう本でしたし、しっかり読んだときに得られるモノはかなりのものだと思いました。

Posted byブクログ