1,800円以上の注文で送料無料

サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

391件のお客様レビュー

  1. 5つ

    206

  2. 4つ

    104

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/11/26

ホモ・サピエンスの歴史ということで、とても興味深い内容だった。人類の歴史を辿ると、我々が文化的発展とともに幸せになったのか?確かに疑わしい。そういった視点で考えると、便利な世の中になって、インターネットやITで快適かつ効率的になったはずなのに、いっこうに仕事が減らず、稼いでも幸せ...

ホモ・サピエンスの歴史ということで、とても興味深い内容だった。人類の歴史を辿ると、我々が文化的発展とともに幸せになったのか?確かに疑わしい。そういった視点で考えると、便利な世の中になって、インターネットやITで快適かつ効率的になったはずなのに、いっこうに仕事が減らず、稼いでも幸せになったとは感じられないことと合点がいく。 ちょうどロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの戦争、AIの台頭と、予期しない転換点が我々の目の前に訪れているのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/10/07

とてもおもしろかった。訳者のあとがきにある、「読書の醍醐味は、自分の先入観や固定観念、常識を覆され、視野が広がり、新しい目で物事を眺められるようになること、いわゆる目から鱗が落ちる、を体験することだろう。」が読後感をぴったり言い当ててる。 一回読んだだけだと、消化しきれてないので...

とてもおもしろかった。訳者のあとがきにある、「読書の醍醐味は、自分の先入観や固定観念、常識を覆され、視野が広がり、新しい目で物事を眺められるようになること、いわゆる目から鱗が落ちる、を体験することだろう。」が読後感をぴったり言い当ててる。 一回読んだだけだと、消化しきれてないので、もう一回読みたい。

Posted byブクログ

2024/10/05

面白かった。個人的には下巻から触れる近代史の流れの方が興味深かった。ホモサピエンスの次に物語を紡ぐ主たるものは何か、疑問を投げかけられる。過去から今まで続く大きな流れの中の自分がいる、今を想像し、大きなロマンを感じながら読めた。世の中が人間にとって便利になっていく中で、個人主義に...

面白かった。個人的には下巻から触れる近代史の流れの方が興味深かった。ホモサピエンスの次に物語を紡ぐ主たるものは何か、疑問を投げかけられる。過去から今まで続く大きな流れの中の自分がいる、今を想像し、大きなロマンを感じながら読めた。世の中が人間にとって便利になっていく中で、個人主義にシフトして行っているが、個人の幸福だけではなく、自らも地球に存在する生命の一種:ホモサピエンスとして、これから先に何を望むか思いを馳せる。今後も誰か他のものに(AIやサイボーグなど)取って代わられたくないと思うエゴがその考えの根底にある。

Posted byブクログ

2024/10/05

上巻で「神話」という最大の産物を生み出したホモ・サピエンスは、下巻において宗教、科学、経済で様々な産物を生み出した。面白いのは、これらは、独立的に芽生えたのではなく、相互に関与し、発生していったことである。近代科学は帝国主義を生み出し、帝国主義は産業革命を起こし…といった大きな趨...

上巻で「神話」という最大の産物を生み出したホモ・サピエンスは、下巻において宗教、科学、経済で様々な産物を生み出した。面白いのは、これらは、独立的に芽生えたのではなく、相互に関与し、発生していったことである。近代科学は帝国主義を生み出し、帝国主義は産業革命を起こし…といった大きな趨勢の真っ只中に私たち現代人は生きているのだと思うと大変感慨深い。未来のホモ・サピエンスはどのような様体であろうか。未来が楽しみである。

Posted byブクログ

2024/06/25

時間がかかったが、読了。 人類のこれまでの歴史をただなぞるのではなく、科学的な知見や様々な考察を交えており面白かった。 特に印象に残った点は、人間の幸福が遺伝子によって決まるという点だった。 全体的に難しかったが、面白い本ではあった。、

Posted byブクログ

2024/05/26

上下巻を含めた感想。 現代を支配している資本主義や自由主義といった価値観が、人類誕生から考えると最近できたものに過ぎないことに気づかされる。 個人の意思や感情を絶対視する価値観(自由主義)に自分が無意識のうちに染まっていたというのが驚きだった。 現代の日本で生きてきて、自由主...

上下巻を含めた感想。 現代を支配している資本主義や自由主義といった価値観が、人類誕生から考えると最近できたものに過ぎないことに気づかされる。 個人の意思や感情を絶対視する価値観(自由主義)に自分が無意識のうちに染まっていたというのが驚きだった。 現代の日本で生きてきて、自由主義を否定するような言説には一度も触れたことがなかったから気づかなかったのだと思う。 また、進歩主義(未来は今よりも良くなる、進歩した方が良いという考え)も近代以降に生まれた比較的新しい価値観であると筆者は言う。進歩主義を当然のものと捉えていた自分にとっては先入観が覆される機会となった。 なお、この本を読んで、自分の価値観が相対化され固定観念が覆り、世界の見え方が変わったからといって、自分に何かメリットがある訳ではない。むしろ、自分が何を指針として生きていけばいいのか、そもそも自分の意思を尊重するべきなのか分からなくなる。

Posted byブクログ

2024/05/17

下本はかなり失速すると思う。 近代に向かうにつれアジアにも触れなければならなくなると著者の歴史学背景が足りなくなって現代へ向かうほど個人的な意見止まりになり、未来への願望で根拠の薄まりを感じてしまう。 だからといって上巻だけで良いかとは言えない、 上下巻合わせて1.5巻分くらいが...

下本はかなり失速すると思う。 近代に向かうにつれアジアにも触れなければならなくなると著者の歴史学背景が足りなくなって現代へ向かうほど個人的な意見止まりになり、未来への願望で根拠の薄まりを感じてしまう。 だからといって上巻だけで良いかとは言えない、 上下巻合わせて1.5巻分くらいが丁度よく濃く読める気がした。

Posted byブクログ

2024/04/18

幸福とは何か 決めるのは外的要因ではなく 脳神経と化学的な刺激だ 本当の幸福を求めるなら脳を改造すればいい 人間は自分の立場から人を主観的に幸福かどうか判断する、歴史的にも社会的にもそうであるが 人間は一人一人感じられる最低限度の幸福と最高限度の幸福を持ち合わせているのでどれだけ...

幸福とは何か 決めるのは外的要因ではなく 脳神経と化学的な刺激だ 本当の幸福を求めるなら脳を改造すればいい 人間は自分の立場から人を主観的に幸福かどうか判断する、歴史的にも社会的にもそうであるが 人間は一人一人感じられる最低限度の幸福と最高限度の幸福を持ち合わせているのでどれだけ違う立場の人が不幸せに見えたとしてもそれは勘違いであり、その人自身は自分よりも幸福である可能性がある 仏教によると人間の幸福は内的要因に起源し、全ての人は束の間の幸福を再び味わうことを渇望し、その行為が不幸せであるという幻想を抱かせているという。ならば人々はその束の間の幸福を求めることをやめて全てのことをあるがままに受け入れるのが大切なのではないか 私たちの常識は未来にも過去にも通用しない自分の立場をより客観的にみることは大切であろう

Posted byブクログ

2024/04/05

テンポよく様々なことについて新しい見方を提案している。 お金は信用からできている。 生きる理由があるならどんな生き方にも耐えられるが、

Posted byブクログ

2024/03/12

全体を通して、虚構(物語)という書き換え可能なソフトウェアが人間というハードウェアを動かしている。そしてそのハードウェアには、「社会的な動物としての生存戦略」がプログラムされているので、虚構というソフトウェアが適合する、と解釈した。 この解釈は世の中のあらゆる出来事の見方を一変さ...

全体を通して、虚構(物語)という書き換え可能なソフトウェアが人間というハードウェアを動かしている。そしてそのハードウェアには、「社会的な動物としての生存戦略」がプログラムされているので、虚構というソフトウェアが適合する、と解釈した。 この解釈は世の中のあらゆる出来事の見方を一変させて、それを知る前にはもう戻れない。そんな感覚を、読みながら様々な出来事に当てはめ、考えを巡らせるなかで感じた。 偶然にも『進撃の巨人』と合わせて読んでたので、アニメを見ていて直観的にこの解釈を理解できた。ぜひ合わせて見てみて欲しいです。 また本書で人類史全体を振り返ることで、農耕が人類にもたらしたインパクト、科学と資本主義の関係、全体最適と個別最適は両立しないことなど、新たな気づきがたくさん得られた。 ギルガメッシュプロジェクトに関してはさすがにSFすぎてピンと来なかったけど、著者にこの先の AI 時代について話を聞いてみたい。

Posted byブクログ