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サピエンス全史(下) の商品レビュー

4.4

388件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    103

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

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2023/11/09

よいしょよいしょはわかるけど話全体は結構難しかったかも。 もう少し他の本読んで教養深めてから読むことをお勧めします。

Posted byブクログ

2023/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと読み進める手が止まっていた本著ですが、 実はちゃんと読んでました。 苦しみながら。苦笑 これをすらすら読みやすくて、 そして面白い!最高!みたいな方々のレビューを見ると 頭良くてうらやましいと素直に思います。 私自身の脳みその問題です。苦笑 上巻では、人間最悪じゃん、 同じ人間なのに人種や地域が違うだけで殺戮を犯し、 人間を含む動物を根絶やしにしたり、 相手の住処を奪ったり。 原人という始まりから最悪じゃん、と暗澹たる気持ちでした。苦笑 著者の言葉もいちいち嫌味っぽいというか。笑 そこで読み進める手が止まってしまい。 友人や周りの人に聞くと、 読みたくない本は読まない、次に行くという人が多数。 私自身も悩みに悩んだんですが、 とりあえず読む、 読んで何が自分には合わなかったか考えよう、 と読み進めました。 せっかくお金払って買ったのに 読まないとかもったいないし 悔しいという貧乏根性もありました。苦笑 貨幣と宗教、帝国を想像(創造)した結果が今だと。 また支配、征服、各々の利益のために、 科学が発展し、兵器が作られる。 欲求がすごぎる。 突然現れた人間に殺され奴隷として支配される。 なんともすごいサイクルだし、 今では無かったことにできないものばかりで、 さらにそれで分断と対立が生まれている現状に、 読み終えた時、なんだか腑に落ちた気がしました。 なるべくして今の世界になってるんだなあ、と。 あと条件で感じていた著者の皮肉っぽい部分への嫌悪感は、下巻ではそこまで感じませんでした。 それよりも今、 世界で起こっている戦争、紛争に対してや、 自身の生活に対する閉塞感などに対して 本書で語られていることがバックグラウンドにあるのかもなあ、と。 ホモデウスもタイミングが来たら、 ぜひチャレンジしてみようと思います。

Posted byブクログ

2023/09/07

・サピエンスの未来は、これまでの延長線上にはない。なぜならサピエンスは、自然選択の法則を打ち破り、生物学的に定められた限界を突破し始めているからだ。著者は、サピエンスが生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学の三つのどれをも、自然選択の代替としうるとしている。  その結果、サピ...

・サピエンスの未来は、これまでの延長線上にはない。なぜならサピエンスは、自然選択の法則を打ち破り、生物学的に定められた限界を突破し始めているからだ。著者は、サピエンスが生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学の三つのどれをも、自然選択の代替としうるとしている。  その結果、サピエンスはいずれ特異点に至る。それは、私たちの世界に意義を与えているもののいっさいが、意味を持たなくなる時点、テクノロジーや組織の変化だけではなく、人間の意識とアイデンティティの根本的な変化も起こる段階だ。そして、それはサピエンスが再び唯一の人類種ではなくなる時代の幕開けかもしれない。  ほとんどのサイエンス・フィクションは、私たち自身の世界から取り出した倫理的ジレンマや政治的ジレンマを筋書きの核心に据え、未来を背景にして私たちの感情的緊張や社会的緊張を再現しているにすぎない。だが、未来のテクノロジーはサピエンスそのものを変え、私たちには想像の糸口もつかめない感情と欲望を持たせうる。

Posted byブクログ

2023/08/02

「人間は本質的には他の動物と変わらないし、時代を経ても大きく変化はしていない。・・・これまでは」というのを感じた。

Posted byブクログ

2023/07/14

読み物として至高。 上巻同様、非常に読みやすく、かつ新たな知見に触れることができた。 個人的に本書(上は含めない)で最も衝撃だったのは、西欧が主導で近代から今日までのグローバル化が行われてきたのは、技術の問題ではなく、ヨーロッパで培われてきた文化のためだということだ。技術だけな...

読み物として至高。 上巻同様、非常に読みやすく、かつ新たな知見に触れることができた。 個人的に本書(上は含めない)で最も衝撃だったのは、西欧が主導で近代から今日までのグローバル化が行われてきたのは、技術の問題ではなく、ヨーロッパで培われてきた文化のためだということだ。技術だけなら清王朝も大差なかったという説明にはっとさせられた。知識を貪欲に求める姿勢こそが大洋を横断させ、植民地を獲得させたのだ。 また、上巻にも通ずる認知革命で獲得した『信用』によって株式が運用できるという説明が、今まで株に関して漠然とした知識しか無かった私には分かりやすかった。『信用』がそれほど重要だから株式の不正操作はあれほどのニュースになるのかと納得できた。 終章はこれからの人類に関する話だったが、そもそもウクライナ戦争ですら予期できなかった我々だ。深刻な問題ではあると思うが、正直それを心配するくらいなら他のことを考えたほうが良い。

Posted byブクログ

2023/06/24

かなり読むのに時間がかかったが壮大な一冊だった。これまでのホモ・サピエンスの歩みを辿りながら、最後は未来についても話しており、ホモ・サピエンスの歴史の短さ、自分という存在の小ささ、未来の不確かさを感じざるを得なかった。

Posted byブクログ

2023/06/11

第12章 宗教という超人間的秩序 共産主義、資本主義→自らをイデオロギーと称するが宗教と同じ ナチスのアーリア人主義 白人第一主義は1960年代までアメリカで主流 第13章 歴史の必然と謎めいた選択 後知恵の誤謬(☆歴史は起きた出来事を解釈しているだけ) 第4部 科学革命 第...

第12章 宗教という超人間的秩序 共産主義、資本主義→自らをイデオロギーと称するが宗教と同じ ナチスのアーリア人主義 白人第一主義は1960年代までアメリカで主流 第13章 歴史の必然と謎めいた選択 後知恵の誤謬(☆歴史は起きた出来事を解釈しているだけ) 第4部 科学革命 第14章 無知の発見と近代科学の成立 無知な人 人類の起源は?→聖書に答えを求める人 クモの糸の張り方は?→キリスト教とは関係なし・禁じていないが重要でないと判断 科学界の教義 1744年スコットランド未亡人のための年金制度→神に祈らずエディンバラ大学の数学教授に聞いた 知は力 1944年末期のドイツ・形勢不利で敗北必須だったが奇跡の兵器が開発されて逆転できると考えていた科学者☆日本もピンチになった時にこの精神状態にならないか?今は不況だがリニアが出来れば経済発展する…? 進歩の理想 ベンジャミン・フランクリン 凧で雷の実験→雷は天罰ではなく電気 ギルガメシュ・プロジェクト→王様でも死後は死体から蛆、死は避けられない 第15章 科学と帝国の融合 征服の精神構造 空白のある地図→未知のモノがあることを前提として新発見・研究を兼ねて征服 1525年サルヴィアーティの世界地図(アメリカ東海岸の左側は白 誰もがこの先には何があるか?聞きたくなる) 中国鄭和のケースとの違い 帝国が支援した近代科学 イギリスのインド征服→歴史調べる・60年かけて測量・モヘンジョダロ発見 1830年ザグロス山脈の断崖、楔形文字の解読 インド・ヨーロッパ語系統 第16章 拡大するパイという資本主義のマジック 信用クレジットの考え オランダの成功→きちんとした金融制度 スペイン→王の恣意的な解釈→お金が集まらず 資本の名の下に 政府が大資本の言いなり アヘン戦争でイギリス実業家が大儲け☆日本の今後の政策は歴史的に正しいことをすべき! 国家の信用格付け→天然資源よりも財政の健全性・公正な裁判制度 第17章 産業の推進力 熱を運動に変換する蒸気機関 エネルギーの大洋→アルミの発見当時は貴重・分離技術が確立し今は使い捨て ベルトコンベヤー上の命☆筆者は家畜の命をかわいそうという記述多い!猿の赤ん坊がタオルを巻いたロボにしがみついた 第18章 国家と市場経済がもたらした世界平和 70億のヒト 家畜・ペット 他の自然動物の数は少ない☆こう考えると自然環境に影響が出るのは当然 家族とコミュニティの崩壊→近代の国家と市場 変化し続ける近代社会 過去2世紀に変化のペースが早くなった 1789年フランス革命、1848年オーストリア・プロイセンでの革命☆50年空いている・平均寿命も短かった当時・1848年時点で連続した出来事と認識できないハズ 30代の若者「昔はネットがなかった」 ネットの普及は1990年 現代の平和→暴力で死ぬ人は多少はいるが、絶対数が少ない 自殺者の方が多い 原子の平和→資源を巡る戦争なし・戦争でIT企業を乗っ取っても意味無し 第19章 文明は人間を幸福にしたのか 幸福度を測る 化学から見た幸福→セロトニン、ドーパミンの濃度 1932年小説「すばらしい新世界」合成薬を支給し皆が幸福な社会 人生の意義→子供のためにおむつ替え 幸せor不快 幸福とは不快な時間が快い時間が上回ることではない 幸福は主観的感情 一人一人が何を感じるかによって決定 麻薬中毒者に「幸せとは?」A「ヘロインだ」感情は当てにならない 利己的な遺伝子説→人間は自分の遺伝子の複製に有利な選択をするように自然選択によって仕向けられる DNAは束の間の快楽を餌にして人々を誘惑しその支配下に置いている 第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ キリンの首が長いのは知的設計のためではない☆あらゆる選択肢をつぶして偶然対応した特徴を持つものが残っただけ 人間の行った生物工学 去勢 ネアンデルタール人の復活 ヒトと比べることで脳の研究・サピエンスがやりたがらない仕事をさせる 新しい資源→科学研究に投資 西洋の探検と征服のループ たとえ虚構であっても自由、平等、人権の概念が受け入れられて、差別や搾取が減ってきている

Posted byブクログ

2023/06/08

上巻に続いて読みましたが、近代、現代のパートであり、理解し易く、一気に読めました。上巻はサピエンス誕生からの著者考えを理解する形でしたが、下巻は、著者の考えを読み、今後どう生きていくべきか、今後発生する物事をどうとらえて行くべきか問われている感じでした。内容もさることながら訳文も...

上巻に続いて読みましたが、近代、現代のパートであり、理解し易く、一気に読めました。上巻はサピエンス誕生からの著者考えを理解する形でしたが、下巻は、著者の考えを読み、今後どう生きていくべきか、今後発生する物事をどうとらえて行くべきか問われている感じでした。内容もさることながら訳文も秀逸で、非常に分かりやすく、もう一度読みたくなる本でした。

Posted byブクログ

2023/05/22

「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっていた。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 この下巻は、第3部の続きの後 第4部 科学革命 と話は進んでいく。 人類は、太古の昔に比べると、信じられないくらいの豊かさを手に入れた。その流れを、4...

「サピエンス全史」の上巻は、3部構成となっていた。 第1部 認知革命 第2部 農業革命 第3部 人類の統一     である。 この下巻は、第3部の続きの後 第4部 科学革命 と話は進んでいく。 人類は、太古の昔に比べると、信じられないくらいの豊かさを手に入れた。その流れを、4部構成で説明をしているのが本書である。 ただ、4部の最後の2章は、事実の叙述とは趣を異にしている。 第19章は、これまでのまとめとして、「人類は信じられないくらいの豊かさを手に入れたが、では、それで人類は幸せになったのだろうか」を問うている。筆者は、肯定的でも否定的でもない。この問いは、これまで歴史家によって問われたことがないことを指摘し、この問いを考える努力を始めるべきだと、この章を結んでいる。 第20章は、人類の将来についてである。 人類は、神のごとく、世の中の自然物を設計する力を得つつある。具体的には、生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学だ。 これらは、人類に更なる力や豊かさをもたらす可能性もあるが、一方で、やっかいな問題、特に倫理的な問題を惹き起こす可能性もある。 それだけの力を身に付けた人類は、「自分たちが何を望んでいるのか」をまず考える段階にあると筆者は結んでいる。 スケールの大きなストーリーであり、知的に刺激を受ける本である。しかし、上巻でも感じたが、下巻もやはり、私自身はそんなに面白くは読めなかった。おそらく、文章表現の好みの問題だと思う。自分にとっては、スムーズに頭に入ってこない文章表現であった。

Posted byブクログ

2023/05/11

なぜホロコーストが起きたのかずっと疑問に持っていたが、進化論的な人間至上主義という宗教だったと言う解釈に一種のカタルシスを感じた。

Posted byブクログ