「言葉にできる」は武器になる。 の商品レビュー
「自分が考えていること」を、言葉ではっきりさせる方法について書かれた本。 1章はひたすら「内なる言葉」、つまり、「口には出さなくても、頭の中で考える時に使っている言葉。意見」を育てることの重要性について述べられている。 2章は、「自分の考え」を言葉にする方法について、具体的に...
「自分が考えていること」を、言葉ではっきりさせる方法について書かれた本。 1章はひたすら「内なる言葉」、つまり、「口には出さなくても、頭の中で考える時に使っている言葉。意見」を育てることの重要性について述べられている。 2章は、「自分の考え」を言葉にする方法について、具体的に書かれている。 最後に、3章では、「外に向かう言葉」、つまり、考えたことを誰かに伝える時に、印象に残りやすい言葉の技法(レトリック)について書かれている。 本書のメインは2章である、と思う。何故かと言うと、「確かにこの方法なら、自分の考えていることを広く、深く言葉に出来るだろう」という方法について、7つの手順で説明されているからである(MECEという方法らしい)。 7つの手順について簡単にメモしておくと、 ①頭にあることを書き出す。 まずは、1つの議題について、思いついたことを何でもいいので、A4用紙(もしくは付箋)に1つの考えにつき1枚ずつ書く。 ②①で考えたことについて「なぜ?」「それで?」「本当に?」と考え、考えを深める(T字型思考法) 「なぜ?」と問うことで、考えを掘り下げる(↓)。 「それで?」と問うことで、考えを進める(→)。 「本当に?」と問うことで、考えを元に戻す(←)。 この3つの問いをすることで、3つの↓→←の矢印がT字型になる。そのため、「T字型思考法」と呼んでいる。 ③同じ「考え」の仲間を分類する。 まずは、似た考え同士を1塊にする。全て分類し終わったら、一番枚数の多い塊をもう一度分類する。これを3回くらい繰り返す。 次に、分類した「考え」の塊を、並べ替える。この時、紙の枚数の多い順に左から右へと並べるとよい。そして、更に紙の塊を、真に迫っていると感じられるものを上から順番に並べる。 最後に、グループごとに、グループの名前をつける。 ④足りない部分を埋める。 まず、考えが足りない方向性、視点について考え、追加する。例えば、「自分がどう考えるか」の視点が多いなら「相手がどう考えるか」の視点を追加する。つまり、横のラインを増やす。 次に、付け加えた横ラインの視点について、考えを深める。つまり、縦のラインを増やす。その際、②のT字型思考法(なぜ?それで?本当に?)を使うとよい。 ⑤時間を置く。2~3日程度寝かす。 ⑥真逆を考える。 「考え」について、「否定(できる⇔できない等の反対語)」「意味(本音⇔建前等の対義語)」「人称(私⇔相手等)」といった真逆を考える。 ⑦違う人の視点から考える。あの人だったらどう考えるだろうか?と考える。 この7つの手順を踏むことで、自分の考えをはっきりさせることができ、言葉で相手に伝えることができるようになるというわけである。 確かに、これ以上の思考法はないように思った。なので、私のように「よし!この本の内容は完全に理解した!」と思うのに、いざ要約か感想を書こうとすると「あれ…?」と手が止まったり、何とか書けても、しばらく経って読み返すと、訳が分からない文章になっていたりしていると思う人に役立つ本と思われる。
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コピーライターの本。ビジネス書は基本的に図書館で借りることにしていたのだけど、これは購入することに…。 書き物ではないけど、人前で話す仕事だし、と思って買った。正解だったと思う。 言葉をコミュニケーションの道具としてしか活用していないのではないか、という冒頭から、ハッとさせられた...
コピーライターの本。ビジネス書は基本的に図書館で借りることにしていたのだけど、これは購入することに…。 書き物ではないけど、人前で話す仕事だし、と思って買った。正解だったと思う。 言葉をコミュニケーションの道具としてしか活用していないのではないか、という冒頭から、ハッとさせられた。 我思う、故に我あり…というか。伝えたいのに伝わらないなぁと思ったり、何を言いたいのか分からないなぁと感じたりすることも言葉を使っている。 言葉を使わないと、自分が確立しないんだ。 「内なる言葉の解像度をあげる」というのはピンときた。ルールがなってなくても、支離滅裂であっても、自分の中に出てきたことばを書き起こしたり広げて深化させることで「思いつき」から脱する。より言葉を具体的にすることで、自分を具体的にする。 自分を持つ言葉は、誰かを動かす力を持つ。それが武器になる。 ターゲットの話は、助けられた。 平均の人なんていない。大勢を動かそうとせず、誰か1人を前提にする。 自分の仕事に、必要なことだと思った。 本の中でも語られてることだけれど、語りかけるような文章なので読みやすい。 また繰り返して読める本だなと素直に思う。
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日経新聞 広告欄掲載 読んだ人は、言葉にしている。 あなたの言葉ちゃんと伝わっていますか? リバティ2017年2月号オススメ書籍 言葉は伝えるだけでなく、思考を深めるためのツールでもあり、力ある言葉を生み出すには思考を練る「自分との会議」時間を確保することが前提だという。 深い...
日経新聞 広告欄掲載 読んだ人は、言葉にしている。 あなたの言葉ちゃんと伝わっていますか? リバティ2017年2月号オススメ書籍 言葉は伝えるだけでなく、思考を深めるためのツールでもあり、力ある言葉を生み出すには思考を練る「自分との会議」時間を確保することが前提だという。 深い思いに裏付けられた言葉が人を導く力の源泉でもあることを述べた点、類書とは違う味わいがある。
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言葉で表現することについて,表現のテクニックではなく,「内なる言葉」を育てることが重要だと説いている点については,改めて目を開かれる思いがしました。 文章は一気に書き上げるようにし,作成途中で加除訂正をしないようにすること,一旦できあがった文章を音読してみることというのは,これ...
言葉で表現することについて,表現のテクニックではなく,「内なる言葉」を育てることが重要だと説いている点については,改めて目を開かれる思いがしました。 文章は一気に書き上げるようにし,作成途中で加除訂正をしないようにすること,一旦できあがった文章を音読してみることというのは,これから取り入れてみようと思います。
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/287970
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電通でコピーライターをされている理系出身の梅田氏が書かれた本です。「言葉にできる、は武器になる」というタイトルの通り、言葉にすることができて初めて、意味がある、梅田氏は、言葉にできないのならば、「考えていない」と見做されるとまで言い切っています。 言葉にまとめ上げることの大切さ...
電通でコピーライターをされている理系出身の梅田氏が書かれた本です。「言葉にできる、は武器になる」というタイトルの通り、言葉にすることができて初めて、意味がある、梅田氏は、言葉にできないのならば、「考えていない」と見做されるとまで言い切っています。 言葉にまとめ上げることの大切さを説いた上で、実際にそのためにはどのような心がけをすべきかを、この本では述べています。そのポイントは、起きている間はずっと発していると思われる「内なる言葉」に目を向けることだそうです。 心の中での自分の「つぶやき」は何なのか、それをまず客観的に把握した上で、それを変える必要があればどうすべきか等、考えさせらる本でした。 以下は気になったポイントです。 ・伝わる言葉を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要、その役割をも言葉が担っている(p4) ・常に頭の中に浮かぶ「内なる言葉」の存在に意識を向け、「内なる言葉」を磨く鍛錬をする。その結果として、言葉が生まれる源泉としての思考が鍛えられ、湧いて出てくる言葉に重みや深みが増した(p23) ・人を動かすことはできない、しかし、人が動きたくなるようにしたり、自ら進んで動いてしまう空気をつくることしかできない(p46) ・簡単に話すには、話そうとしていることについて深く知り、全体像を把握していなければならない(p56) ・内なる言葉の解像度とは、自分の頭の中をどれだけ把握できているかという指標でもある(p66) ・頭の中は、過去の様々な出来事や気持ちを覚えている記憶域、新しい物事を考える思考域の2つに分けられる(p71) ・内なる言葉を書き出していくのは、A4サイズの紙(付箋とノートの組み合わせでも可)を横にして書くのが良い(p85) ・内なる言葉に対して、1)それで(考えが進む)、2)本当に(考えを戻す)、3)なぜ(考えを深める)(p94) ・常に自分が考えている、抽象度を意識する(p99) ・方向性を分ける軸として、時間軸・人称軸・事実軸・願望軸(やりたい、やるべき)・感情軸(希望、不安)(p106) ・知らず知らずのうちに囲まれる壁とは、1)常識、2)仕事モード、3)専門性、4)時間、5)前例、6)苦手意識の壁(p130) ・自分との会議時間を、1週間に2度ほど(1度は週末)午前中などに確保する(p137) ・習慣化こそが自分を変える唯一の方法である(p140) ・自分の思いを例えるには、自分の周りにある言葉、特に単語に注目して収集する(p165) ・たった一人のために言葉を生み出すこと、これば多くの人に伝わることになる(p208) ・文章を書くときに気を付けるのが、動詞にこだわる。全速力で走る(副詞+動詞)の代わりに、疾走した・ひた走った・かっ飛ばした、という表現(p233) ・言葉の意味の解像度を上げるために、似て非なる言葉を使い分けることが大切。知識と知恵、評価と評判、問題と課題等(p249) 2017年2月12日作成
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書いてあることを実践しながら読むと期間内に読みきれず残念でしたが、メモで頭のなかを整理する方法はかなり役に立ちます。
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コンテンツマーケティングに企業が力を入れている今、「ライター」という職業が、真価を試されています。 自分の描きたい世界を創造する小説家と違って、職業ライターは「自分の意見を捨てる」ところから仕事がスタートします。 企業が訴えたいメッセージを、企業の立場で作っていかなければなり...
コンテンツマーケティングに企業が力を入れている今、「ライター」という職業が、真価を試されています。 自分の描きたい世界を創造する小説家と違って、職業ライターは「自分の意見を捨てる」ところから仕事がスタートします。 企業が訴えたいメッセージを、企業の立場で作っていかなければなりません。 「言葉にする」ということは、実は難しいこと。ゆえに武器になるんですね。 これから職業ライターを目指す人は、以下必読です。 3:プロが行う「言葉にするプロセス」 戦略1:日本語の「型」を知る 戦略2:言葉が生み出す「心構え」を持つ
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・人を動かすことはできない、できるのは動きたくなるような雰囲気を演出することだけ ・影響力のある言葉はテクニックで固められたものではなく、心の底から伝えたいと思う体温のある言葉 が刺さりました。
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自分の中に「思考サイクル」をインストールする ①思考を漠然としたものではなく、内なる言葉と捉える ②内なる言葉を、俯瞰した目線で観察する ③そして、考えを進めることに集中し、内なる言葉の解像度を上げる ①頭にあることを書き出す(アウトプット) ②「T字型思考法」で考えを進める...
自分の中に「思考サイクル」をインストールする ①思考を漠然としたものではなく、内なる言葉と捉える ②内なる言葉を、俯瞰した目線で観察する ③そして、考えを進めることに集中し、内なる言葉の解像度を上げる ①頭にあることを書き出す(アウトプット) ②「T字型思考法」で考えを進める(連想と深化) 「なぜ?」「それで?」「本当に?」 ③同じ仲間を分類する(グルーピング) ④足りない箇所に気づき、埋める(視点の拡張) ⑤時間を置いて、きちんと寝かせる(客観性の確保) ⑥真逆を考える(逆転の発想) 否定としての真逆、意味としての真逆、人称としての真逆 ⑦違う人の視点から考える(複眼思考) 言葉の型 ①たとえる(比喩・擬人) ②繰り返す(反復) 文章にリズムが生まれ、心に響きやすくなる ③ギャップをつくる(対句) ④言い切る(断定) ⑤感じる言葉を使う(呼びかけ)(誇張・擬態) 言葉にするプロセス ①一人に伝わればいい(ターゲティング) 文章の前に「あなたに伝えたい事がある」を付ける あなたに:伝えるべき相手は明確か? 伝えたい事が:心から湧き出てくる思い、本心であるか? ある:断言しきれる内容か ②常套句を排除する(自分の言葉を豊かにする) 当事者しかわからない「ふたりの言葉」 ③1文字でも減らす(先鋭化) ④きちんと書いて口にする(リズムの重要性) ⑤動詞にこだわる(文章に躍動感を持たせる) ⑥新しい文脈を作る(意味の発明) ◯◯って、△△だ cf. 生徒って先生だ 大人って、子供だ 仕事って、遊びだ ⑦似て非なる言葉を区別する(意味の解像度を上げる)
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