天久鷹央の事件カルテ 幻影の手術室 の商品レビュー

知念実希人(著者)

2020/02/16

「透明人間の密室」
手術中に亡くなった者の幽霊。
知り合いに見られたくないという気持ちは分からなくもないが、彼女が自分の勤務する病院で診察を受けていたら疑われる事も無かったのにな。
実際に彼の目の前でも起きた幽霊が原因と呼ばれる出来事だが、カートの件は人の手で細工は可能性かもしれないけれど扉の謎だけは一筋縄ではいかなそうだな。

「手術室に轟く影」
パワハラにセクハラに絶える。
組織の中にある上司と部下という関係は少なくとも他人が考えるよりも大きく根付いており、中々その実態を誰かに相談する事など出来ないのだろうな。
彼女と亡くなった者だけが見たという濃い影というのは一体なんだったのか映像等が無いとなると、目の前で見た光景だとしても信じれないのも無理はないだろうな。

「シリンジからのダイイングメッセージ」
全てはシナリオ通りに進んで。
いくら現場か密室状態だったとはいえ、麻酔が切れて間も無く動く事などままならない患者を犯人として仕立て上げるには無理があり過ぎだろ。
彼の甘さが引き起こした事件ではあるが、実力を認めていたからこそ大事にすること無く自らが地道に治療の道を探していたのかもしれないな。

2020/02/13

いやー、面白かった。トリックなんてサッパリ分からないからドキドキハラハラよ。上手いこと解決してくれて良かった。舞という新キャラもいい感じ。

2020/02/01

複雑に絡みあった謎を緻密に組んである。第7手術室と第8手術室の配管の描写は結局何だったのだろう。2020.2.1

2020/01/11

○ちゃんが犯人？！という気持ちでいたら、
えーーーーーー！！！((((；ﾟДﾟ)))))))そんな展開！
という気持ちでしたwしかし、本当の犯人の手口は嘘でしょ？！というものでした…
私の中では、天久先生シリーズで1番ビックリしました
また読んでいない、天久先生シリーズがあるので引き続き読んでいきたいと思います！

2022/03/09

天久先生シリーズの長編２冊目。
あいかわらず、面白い。
鴻池先生は短編でかなり親しみがあったので、長編発の登場だったが親しみがかなりあった。
物語は、密室となった手術室で殺人事件が。そこにいたのは術後の鴻池先生のみ。
重要参考人となった鴻池先生を救う為、天久先生・小鳥先生が推理をする。
だんだんと謎をといていく行動や、次が気になる展開。
やはり面白いな。
このシリーズの虜になりつつある。

2019/09/23

この作家の本は初めて。表紙絵でもっと軽いものかと思ってたけど、しっかりとした医療ミステリーだった。
鷹央と小鳥遊のキャラがなかなか良い。
他の話も読んでみたい。

2019/06/15

舞ちゃんが事件に巻き込まれる話。
この作品で改めて感じたのは、ミステリーとしてだけでなく、内面表現がうまいと言う事。

医療ミステリーは、渡辺淳一がBESTだと思っていましたが、知念さんがBEST！！
次の作品にも期待！！

2019/06/14

術後のオペ室で患者が麻酔から醒めるのを待っていた麻酔科医が、喉を切り裂かれて亡くなった。容疑者は患者、鴻ノ池舞。鷹央の命で小鳥遊は彼女の疑いを晴らすべくその病院に出向し…。長編でとても読み応えがありました。いつものように作者は丁寧に伏線を張り、わかりやすく説明、誘導してくれます。謎ときもとても美しかったです。ダイイングメッセージについても、瀕死の人間が犯人の名前なんてどうでもいいという点でも、実際に死者のしたかったことという点でも、とても納得しました。少し体制の変わる彼らの今後の話がとても楽しみです。

2019/05/06

今回は長編。
湯浅先生の残したダイイングメッセージの“意味”がわかった瞬間、その優しさにうるっときちゃった

2019/04/23

天才診断医天久鷹央シリーズ「推理カルテシリーズ」と「事件カルテシリーズ」とあり、本作「幻影の手術室」は「事件カルテシリーズのⅣ」の次に読むとよいようです。

本作は長編。
手術室で麻酔医が謎の死をとげる。殺人か自殺か・・・なお話。
私個人的にコウノイケマイが苦手な為たくさん登場されるとチョット・・・・・。