ラストレシピ の商品レビュー
大日本帝国食菜全席のレシピを作った天才料理人の周りで起きた、感情的な物語かと思いきや戦前や戦中の満洲国の苦難が描かれていて、日本人として心に響くものがありました。 また、悪役と思った登場人物の優しさや意外な真実を知り最後は少しだけ泣いてしまいました。
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あー、素敵!ゆっくりじわじわ心があたたまる物語でした。映画のcmを見たのがきっかけで読み始めましたが、映画を見てがっかりもびっくりもしたくないので(悪い意味だけでなく、です。)映画を見ることは当分ないかな。 この本の読後感が心地良い!
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偶然、セブンイレブンで見つけて購入したが、良い意味で遥かに期待を裏切られた作品です。 著者の田中圭一さんはフジテレビ出身のフリーの演出家なのですね。 満州と東京(修善寺)、2つの場所と時代が並行に進んでいきますが、とて分かりやすくストーリーが展開されていきます。
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評価は4 内容(ブックデーターより) 第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー! うーんそういう最後だったか…。 ミステリー要素は非常に低いが映画化もされたんだから面白いはず!と思いながら…結果あっという間に読了。最後にスッキリと真実が判明して分かりやすいが…そういう事だったのね。
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失われたレシピの再現という、料理漫画ではよくある設定。そこそこ面白ければ良いかなぁ、程度のノリで手に取ったのですが、予想外の感動的な展開に超感動してしまいました。 大日本帝国食菜全席のレシピの行方。山形直太朗の死の真相。蜜月の関係のように思えた山形と楊の関係が決裂した原因(三宅が山形に言ったことはなんなのか)は? そうした気になる事柄が少しずつ明らかになり、またそれと並行して新たな謎が生じ……と、終始飽きさせない展開が続きます。 そして迎えたクライマックスで衝撃の真実が……大日本帝国食菜全席を作ることになった真相以上に驚きの真実に、いたく感動しました。 加えて山形直太朗の大日本帝国食菜全席に込めた想いが素敵だな、と。名前こそ「大日本帝国〜」と冠が付いていますが、彼が目指したのは「全世界食菜全席」とでもいうべき料理ではないでしょうか。 人々が美味しい料理を前にいがみ合うことなく、人種国籍関係なく笑顔になれる。家族に向けてだけでなく、そんな世界になることを願ってレシピを綴ったんじゃないか。そんなふうに思いました。 久々にのめり込むように読破した本作。映画化されるとのことですが……予告を見ると原作とはいくらか違う展開になっていそうでかなり不安。アイドル役者のPV的な扱いになっていなければ良いけれどと、本作の出来が良かっただけに映画の方が不安でいっぱいな今現在です。
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映画化に備えて読んで見たが、後の解説によると「料理の鉄人」のディレクターによる作品のようである。それで小説の出来が悪く文章力もラノベ程度と感じた、物語にも相当無理があり、これもラノベ程度かな、映画で化けてくれるのを期待するのみの作品。
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ハードカバーが出版されたとき、「料理」「ミステリー」「『料理の鉄人』のディレクター」という要素を見て、これは見逃せないやつと気になっていたやつ。文庫購入。 結論、一気読みしてしまった。面白いんだと思う。 ただ読み終わって、「レシピ」「料理」って要素じゃなくても成り立つ話じゃない...
ハードカバーが出版されたとき、「料理」「ミステリー」「『料理の鉄人』のディレクター」という要素を見て、これは見逃せないやつと気になっていたやつ。文庫購入。 結論、一気読みしてしまった。面白いんだと思う。 ただ読み終わって、「レシピ」「料理」って要素じゃなくても成り立つ話じゃないの?という気持ちが大きい。話の筋としてはよくある探索劇、テンプレ通りって気がする。作者のバックグラウンドのインパクトに引きずられて、「料理」という要素に重みづけを無意識にしてしまった気がする。もっとクドく意味づけをしてくれてもよかったのかも。 とはいえテンプレ通りのお話を、最後までちゃんと読ませてくれたのだから、お上手なんだと思う。逆に料理とかからまったく離れたお話の方が、フラットに楽しめるんじゃないの?と思わされる方です。
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とにかく面白かった。良い。本当に読んで良かった。 史実に沿った歴史を盛り込んで、単なる料理を題材にした本ではなくなっていた。壮大なストーリー。 最後は良い意味での大どんでん返し。 直太朗、充、出でくる料理人の料理に対する姿勢と思いに涙。。。 映画になるとのことで、そちらも楽しみで...
とにかく面白かった。良い。本当に読んで良かった。 史実に沿った歴史を盛り込んで、単なる料理を題材にした本ではなくなっていた。壮大なストーリー。 最後は良い意味での大どんでん返し。 直太朗、充、出でくる料理人の料理に対する姿勢と思いに涙。。。 映画になるとのことで、そちらも楽しみです。
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料理が題材、第二次大戦ゴロ?と現在、 満州とか溥儀とか、今まで読んだことのない ミステリーでしたが、なかなか面白く読めました。 ラストは流石に予測できないオチでしたが、 逆に一番気持ちのいい展開でしたねぇ そこまでの色々な話がスルーッと飛んでしまいましたが…
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料理人を主人公に、第二次大戦前から現代までと時代を大きくまたぐ小説。ミステリー的要素が強く、読者を飽きさせない。 しかし序盤のストーリーは登場人物たちの紹介的な要素が多く、割とゆっくりと進んでいく。なかなか話が進まず、話の展開はどうなるのかと予想が出来なかった。しかしその後話は意...
料理人を主人公に、第二次大戦前から現代までと時代を大きくまたぐ小説。ミステリー的要素が強く、読者を飽きさせない。 しかし序盤のストーリーは登場人物たちの紹介的な要素が多く、割とゆっくりと進んでいく。なかなか話が進まず、話の展開はどうなるのかと予想が出来なかった。しかしその後話は意外な方向へと進んでいき、最後まで飽きさせることなく、意外な展開を見せ終わりを迎える。 著者は有名なTV番組「料理の鉄人」のディレクターだった。その知識と経験がなければ生み出すことが出来ない作品だろう。最後にこの物語の重要な要素である二百四の料理の名前が記されている。実際に作れるものばかりであろう。これにも驚かされた。 料理をテーマに、そのメニューやレシピを扱った小説はたくさんあるが、「ラストレシピ」は料理の神髄を記しながら、その実は料理を作る料理人にスポットライトをあて、壮大な歴史の流れの中で普遍の料理の感性を描いた作品ともいえるだろう。 いつの時代でもあらゆる国で料理とは人の心と体を揺さぶる、感動させる魔法を持っているのだろう。
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