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ラストレシピ の商品レビュー

4.1

106件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2017/09/07

料理が題材、第二次大戦ゴロ?と現在、 満州とか溥儀とか、今まで読んだことのない ミステリーでしたが、なかなか面白く読めました。 ラストは流石に予測できないオチでしたが、 逆に一番気持ちのいい展開でしたねぇ そこまでの色々な話がスルーッと飛んでしまいましたが…

Posted byブクログ

2017/09/02

料理人を主人公に、第二次大戦前から現代までと時代を大きくまたぐ小説。ミステリー的要素が強く、読者を飽きさせない。 しかし序盤のストーリーは登場人物たちの紹介的な要素が多く、割とゆっくりと進んでいく。なかなか話が進まず、話の展開はどうなるのかと予想が出来なかった。しかしその後話は意...

料理人を主人公に、第二次大戦前から現代までと時代を大きくまたぐ小説。ミステリー的要素が強く、読者を飽きさせない。 しかし序盤のストーリーは登場人物たちの紹介的な要素が多く、割とゆっくりと進んでいく。なかなか話が進まず、話の展開はどうなるのかと予想が出来なかった。しかしその後話は意外な方向へと進んでいき、最後まで飽きさせることなく、意外な展開を見せ終わりを迎える。 著者は有名なTV番組「料理の鉄人」のディレクターだった。その知識と経験がなければ生み出すことが出来ない作品だろう。最後にこの物語の重要な要素である二百四の料理の名前が記されている。実際に作れるものばかりであろう。これにも驚かされた。 料理をテーマに、そのメニューやレシピを扱った小説はたくさんあるが、「ラストレシピ」は料理の神髄を記しながら、その実は料理を作る料理人にスポットライトをあて、壮大な歴史の流れの中で普遍の料理の感性を描いた作品ともいえるだろう。 いつの時代でもあらゆる国で料理とは人の心と体を揺さぶる、感動させる魔法を持っているのだろう。

Posted byブクログ

2017/08/24

なんとなく手に取ってみたのですが… 面白くない訳では無いけどなんか色々とテンプレだなぁというか出来過ぎというか。どんでん返しも多すぎるしあまり自分には合いませんでした。 満漢全席和食版、というのは面白いけど日本には懐石ってのがあるしなぁ。色々な国の料理を組み合わせて作った料理だ...

なんとなく手に取ってみたのですが… 面白くない訳では無いけどなんか色々とテンプレだなぁというか出来過ぎというか。どんでん返しも多すぎるしあまり自分には合いませんでした。 満漢全席和食版、というのは面白いけど日本には懐石ってのがあるしなぁ。色々な国の料理を組み合わせて作った料理だったら「和食」と銘打つ必要はあるんだろうか。料理も戦争真っただ中の満州で…とかハードル高そう。そして自分も勿論戦後に生まれたので言うべきことでは無いかもしれませんが戦争体験は遠くなったなぁなんて感じました。戦争が一種小説のからくりに使われるような感じは私はあまり好きでは無かったかなぁ。後、あまり料理の描写が美味しそうでは無かった… まあ料理がメインというよりは謎解きがメインだしねぇ。でも彼があんな短期間で調べ上げられたこと、なんで彼らにはわからなかったんだろうとか… それを言ったらおしまいよ、なんですけれども! 後もう一つ気になった点は何でそんな血のつながりにこだわるんだろう?という所。彼と彼女の関係は別に血縁じゃ無くても良かったと私は思うんだけどな。血のつながりがあるからワカル、っていうよりは赤の他人でも同じ能力を持った者だからワカルっていう方が個人的にはドラマチックだと思うんだけど… 10何年、毎日違う料理のレシピを送り続けるってのもなんかな~と思う。それを愚直に実践してた…ってあるけど、普通出来ないだろう(笑)。園児たちは反対に気に入った料理をもう一度食べることは不可能なのか…それはそれでちょっと可哀想。 全体的に良い話なんだろうけれども良い話にしたがってる感が出てきてしまっていて実際どうよ?という辺りが薄く見えてしまい、なんか白けてしまいました。 帯に映画化って書いてあったけど確かに映像の方が向いてるかもしれない。でも役者さんの顔が載っているとイメージを固定されちゃうのでそこは良し悪しだなぁと思いました。

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2017/08/18

戦争のただ中。 大日本帝国 食菜全席をつくろうとした 山形直太朗。 麒麟の舌(絶対音感ー味感)をもつと言うオトコ。 天皇の宮内庁 大膳課にいた。 それが、軍の要請で、満州にいくことに。 大連から 旅順へ。 三宅少将から 大日本帝国食菜全席 をつくることを命じられる。 天皇が 満...

戦争のただ中。 大日本帝国 食菜全席をつくろうとした 山形直太朗。 麒麟の舌(絶対音感ー味感)をもつと言うオトコ。 天皇の宮内庁 大膳課にいた。 それが、軍の要請で、満州にいくことに。 大連から 旅順へ。 三宅少将から 大日本帝国食菜全席 をつくることを命じられる。 天皇が 満州国に来た時に、 提供する 満漢全席をこえる料理。 それが 大日本帝国食菜全席。 春、夏、秋、冬の 四つの季節にあった料理を 51のレシピをつくり、204のレシピとする。 『最後の料理 請負人』の佐々木が、 中国人 魚釣台の料理統括の楊晴明に  この 大日本帝国食菜全席のレシピを 探すことを要請されることから始まる。 ユダヤに伝えられる言葉 『愚か者にとって老年は冬  賢者にとって老年は黄金期』 ハルピンには、ユダヤ人が多くいた。 これが、種明かしのキーとなり、 どんでんかえしとなり、真実が 明らかにされる。 モチーフが面白く、 その謎解きも よく考えられている。

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2017/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

懐かしのテレビ番組「料理の鉄人」のディレクターによる、料理をめぐるミステリ小説。 第二次世界大戦中に作られたとされる、究極の料理「大日本帝国食菜全席」のレシピを探すよう依頼を受けた、天才舌を持つ料理人・佐々木充。彼がレシピと、そこに秘められた真実を探り出すまでのストーリー。 ミステリとしての内容は面白かった。最後まで「なるほど!」と驚きつつ納得する、とてもきれいな構成。「あんた悪人じゃなかったんやね…!」と驚かされた。 ただ文章のリズムが…どこがどうではないけど、私にはちょっと合わなかったのが残念。 しかしこの小説を読むにあたっては、『ザ・シェフ』というコミックを読んだことがある人は、そちらのイメージが湧いてきてしまうのが難点(笑)

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2017/07/31

これは良かった。 もう、ブラボー!と叫びたかった(笑) 満州の美しい街並みや建物 料理の彩りや香りなど 実感できるような描写 その時、満州でなにがあったのか そのレシピは何のために どんな想いが込められて作られたのか 一部の人間の野心のために戦争が起こり 否が応にも巻き込ま...

これは良かった。 もう、ブラボー!と叫びたかった(笑) 満州の美しい街並みや建物 料理の彩りや香りなど 実感できるような描写 その時、満州でなにがあったのか そのレシピは何のために どんな想いが込められて作られたのか 一部の人間の野心のために戦争が起こり 否が応にも巻き込まれ 人生を振り回された人間の愛と葛藤の物語だった。

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2017/07/20

最後の料理請負人は、依頼者の人生最後に食べたいものを作る料理人。 昔食べた思い出の味、今はもうなくなってしまったあの店のあの味、とうの昔に亡くなったおふくろの味… どんな料理でも再現できる「麒麟の舌」を持つ、佐々木充が生業としているものだ。 その佐々木に、中国人からの依頼が舞い...

最後の料理請負人は、依頼者の人生最後に食べたいものを作る料理人。 昔食べた思い出の味、今はもうなくなってしまったあの店のあの味、とうの昔に亡くなったおふくろの味… どんな料理でも再現できる「麒麟の舌」を持つ、佐々木充が生業としているものだ。 その佐々木に、中国人からの依頼が舞い込む。それは第二次世界大戦中に天才料理人が作ったレシピ「大日本帝国食菜全席」を再現すること。 多額の報酬と引き換えにこの怪しげな仕事を引き受けることにした佐々木がレシピを探す話と並行して、第二次世界大戦中の満洲でこのレシピを手がけた山形直太朗の話も進んでいく。 山形直太朗は天皇陛下の食事を作る料理人の1人。ある日突然満州への赴任を言い渡される。 そこでの使命は、清朝の宮廷料理「満漢全席」を超える料理を作ること。 この満州の地で、なぜそんなものを極秘に作らなくてはならないのか。直太朗は訝しく思いながらも料理人としての職務を全うしようとする。 直太朗が作った4冊に渡る204のレシピ、それが「大日本帝国食菜全席」だった。 作者はあの伝説のテレビ番組「料理の鉄人」を手がけたディレクター。 史実とフィクションがうまく絡み合って本当にあったことなのではないかと錯覚してしまうほどリアルだった。 最後は全てが紐解かれ、そこにあった真実に涙が溢れそうになる感動の物語だった。 読了後は、”今まで食べたものの中で1番美味しい!”と思える素晴らしく美味しい料理を口にした時と同じ気持ちで、充分に満たされていた。

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2017/07/15

面白かったけ 大どんでん返し 思いもしなかった結末 レシピに翻弄された人達 終わり良ければ全て良し、ハッピーエンドでメデタシメデタシ

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2017/07/03

2017/7/3 910||タナ (3階文庫) 第二次世界大戦のさなか、天才料理人・直太朗にある料理を極秘裏に完成させるよう密命がくだる。 かたや現代、直太朗のレシピを捜し出し、再現するように依頼された料理人・佐々木。 レシピはどこに?レシピを捜す内に明らかになる謎の数々。 ...

2017/7/3 910||タナ (3階文庫) 第二次世界大戦のさなか、天才料理人・直太朗にある料理を極秘裏に完成させるよう密命がくだる。 かたや現代、直太朗のレシピを捜し出し、再現するように依頼された料理人・佐々木。 レシピはどこに?レシピを捜す内に明らかになる謎の数々。 過去と現在を行ったり来たり。 この秋、映画公開です。

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2017/06/28

人生をかけてレシピを作ることになった料理人と、その出来上がったレシピにまつわる秘密。 思ってもみなかった、まさかの結末にびっくり。 登場人物が結構ひねくれた感じの人が多かったから、それぞれに感じが悪いなと思っていたけど結末に大満足したから全てを許せる気持ちになった。 おもしろかっ...

人生をかけてレシピを作ることになった料理人と、その出来上がったレシピにまつわる秘密。 思ってもみなかった、まさかの結末にびっくり。 登場人物が結構ひねくれた感じの人が多かったから、それぞれに感じが悪いなと思っていたけど結末に大満足したから全てを許せる気持ちになった。 おもしろかった。

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