ラストレシピ の商品レビュー
巻末の季節ごとの膨大なレシピに圧倒される。何これと思いながら本文に取りかかる。時と場所、社会情勢そして考案者の人となりが分かってくる。レシピを求めることになってしまった佐々木によって。最後に明らかになる事実がホッとさせてくれる。
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201609/いろんな枝葉がまとまって、感動的(ややうますぎるほど)なラスト、見事。多少佐々木の言動が駒扱い感があるので、サブストーリーで最期の料理エピソードがもうちょいあれば、佐々木の人となりが更にわかりやすくなるのにと思ったけど、人を信用できないキャラなので、読者に対しても距...
201609/いろんな枝葉がまとまって、感動的(ややうますぎるほど)なラスト、見事。多少佐々木の言動が駒扱い感があるので、サブストーリーで最期の料理エピソードがもうちょいあれば、佐々木の人となりが更にわかりやすくなるのにと思ったけど、人を信用できないキャラなので、読者に対しても距離置いてるカンジになって却って良いのかも。
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読みやすかった。 満州という一つの時代。国の策略とは別に、こういった人間のドラマが一つ一つあったんだろうな、と想像することができる。 途中から、こうであってほしいと願う展開になってくれてよかった。安心して最後まで読める一冊。
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料理×歴史がミックスされると、こんな面白い小説が出来るんだ!と読後に感じた。 この作品には2人のキーパーソンが出てくる。 1人は、第二次世界大戦中に生きた天才料理人の山形 直太朗。もう1人は現代に生きる孤高の料理人、佐々木 充。 この2人を軸にして物語は展開していくのだが、直太...
料理×歴史がミックスされると、こんな面白い小説が出来るんだ!と読後に感じた。 この作品には2人のキーパーソンが出てくる。 1人は、第二次世界大戦中に生きた天才料理人の山形 直太朗。もう1人は現代に生きる孤高の料理人、佐々木 充。 この2人を軸にして物語は展開していくのだが、直太朗の視点から書かれた章と、その直太朗が残した伝説のレシピ探しを依頼されて、あちらこちらを探しまわる充を書いた章。 最初は、バラバラで何の手がかりもないパズルのピースが徐々に1つずつ埋まっていく、繋がっていく過程は面白い。と同時に、山形 直太朗という人物が歴史の荒波に翻弄されながらも最後まで料理人としてのプライドを捨てることなく、レシピ作りに挑んだこと。 充が情報収集し、全てのピースが完成した時に明るみになった真実は驚きだったし、静かな感動と心がほんのり温かくなた(ネタバレになるので、ここでは伏せておく) 太平洋戦争前後の日本と中国の関わりも随所に出てくるが、決して歴史の教科書みたくお硬いものではない。登場人物の目を通して書かれているので頭に入ってきやすいから、歴史が苦手な人も楽しめるかと思う。
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最後までドキドキ全開の最上のミステリでした。結末も想定外で号泣。2017年秋二宮和也さん主演で映画化されるそうです。 あらすじ(背表紙より) 第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過...
最後までドキドキ全開の最上のミステリでした。結末も想定外で号泣。2017年秋二宮和也さん主演で映画化されるそうです。 あらすじ(背表紙より) 第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!
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