ラストレシピ の商品レビュー
ラストレシピ 田中経一 著 知るひとぞ知る料理の鉄人のディレクターを務めた田中経一さん。 天は、人に何ぶつも与えるのか?と感嘆してしまう。 戦時中と現代。 日本と中国。 民間人と軍人。 料理を愛した料理人と料理を武器とする料理人。 こうした対立構造の中で物語は進展...
ラストレシピ 田中経一 著 知るひとぞ知る料理の鉄人のディレクターを務めた田中経一さん。 天は、人に何ぶつも与えるのか?と感嘆してしまう。 戦時中と現代。 日本と中国。 民間人と軍人。 料理を愛した料理人と料理を武器とする料理人。 こうした対立構造の中で物語は進展していく。 ラストレシピ。 これ、もっと読まれてほしいなあ、、、。 物語の世界の奥行きや趣きが感じ取れる作品であるから、、、。 ⭐️五こでは足りません。。。
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ほんと面白かった。 戦時下の満州なら、あり得たかもしれない。改めて戦争は絶対ダメだ。 昔見た映画の「203高地」や 731部隊とか、同じ場所での出来事だという事が今更分かるとは、なんたる勉強不足。知らない事をこうやって本が教えてくれるんだと改めて本に感謝。 現在と70余年前そ...
ほんと面白かった。 戦時下の満州なら、あり得たかもしれない。改めて戦争は絶対ダメだ。 昔見た映画の「203高地」や 731部隊とか、同じ場所での出来事だという事が今更分かるとは、なんたる勉強不足。知らない事をこうやって本が教えてくれるんだと改めて本に感謝。 現在と70余年前それぞれの登場人物の感情を少し押し殺したようなやり取りで、緊張感が続いていて…最終章で全てがぴたって収まった時のハァ〜って温かく脱力できた感じがたまらなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった...けど、最後の充と幸さんが親子っていうのはいらないかなぁ... そこまでいかないと、家族のために残した味が引き継がれなくなって、大団円にならないんだろうけど...でも偶然が重なりすぎて、なんか出来すぎな感じがしてしまった。 テレビドラマっぽい。元テレビマンの作品と思えば納得できるか。
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死を目前にした人に、かつて食べたことのある最上の味を完璧に再現する最期の料理請負人、佐々木。 彼には一度食べたことのある料理を再現することが出来る麒麟の舌があった。 第二次世界大戦中、天才料理人、直太朗が完成させた究極のレシピを再現して欲しいという依頼を受ける。 借金が嵩む佐...
死を目前にした人に、かつて食べたことのある最上の味を完璧に再現する最期の料理請負人、佐々木。 彼には一度食べたことのある料理を再現することが出来る麒麟の舌があった。 第二次世界大戦中、天才料理人、直太朗が完成させた究極のレシピを再現して欲しいという依頼を受ける。 借金が嵩む佐々木は、胡散臭い依頼だが、受けざるを得ない状況に。。。 物語は、現代と第二次大戦、両時代が交互に描かれる。 天才料理人に何があったのか、レシピはどうなったのか?謎が氷解すると共に、感動の嵐が(ToT) ミステリ好きのおばさんには、なんだか退屈だなぁと思いながら、ゆっくりペースで読み進めた。 物語も後半の、さらに後半に差し掛かった時、新事実が次から次へと。 最期の数ページにすっかり泣かされてしまった。
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以前読んだことがあったのですが、 「面白かった!再読したい!」と思い1年ぶりに読み返しました。 レシピを巡るミステリー要素だけではなく、歴史が絡んだ壮大なストーリーです。 もちろん映画も観ましたが、映画はオリジナル要素が含まれており、また別の面白さがありました。 山形直太朗の...
以前読んだことがあったのですが、 「面白かった!再読したい!」と思い1年ぶりに読み返しました。 レシピを巡るミステリー要素だけではなく、歴史が絡んだ壮大なストーリーです。 もちろん映画も観ましたが、映画はオリジナル要素が含まれており、また別の面白さがありました。 山形直太朗の天才的な料理への愛・センスを 戦略として使われて、 途出されるのが非常に勿体ない! ただ直太朗の後半の人生は、 情熱的に料理に心血を注げることが出来ていたようで、戦時中で誰もが歴史に踊らされ好きなことができない中では幸せなことだったのかな... それがレシピという形で最終的に子孫に受け継がれていって良かったです。 歴史って現代に生きる私たちにとっては ただの過去という風に捉えがちですが、 一つ一つの出来事の中に、一人一人の人生の物語やその中でも懸命に生きようとする儚さがあったのだなと思いました。 他の方も書かれていたように、 親子の愛・師弟の愛・友情の愛がその時々の物語を紡いでおり、最後にその愛が一つになったところに感動しました。 何度も読み返したい小説は少ないですが、 3回目も読みたいな、と思える本でした。
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ミステリー好きな友人からオススメされたので、購入。 佐々木という1人の料理人が、とある中国人から依頼を受けて、幻のレシピを捜索する話。 ミステリー要素もあるが、それ以上に、レシピを作り上げた直太朗の、料理に対する情熱やストイックな姿勢が強く描かれた壮大なものとなっている。
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料理は人を幸せにするもの。 戦争中に失われた究極のレシピをめぐり、過去と現在の描写を交互に織り交ぜて物語が進んでいく。構成が素晴らしく、読みながらどんどん引き込まれていった。 そして、読み終わってタイトルを見て、なるほどなと。 ミステリーや歴史物が好きな人にもおすすめできる...
料理は人を幸せにするもの。 戦争中に失われた究極のレシピをめぐり、過去と現在の描写を交互に織り交ぜて物語が進んでいく。構成が素晴らしく、読みながらどんどん引き込まれていった。 そして、読み終わってタイトルを見て、なるほどなと。 ミステリーや歴史物が好きな人にもおすすめできる作品です。
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「包丁は君 鍋は母 食材は友 レシピーは哲学 湯気は生きる喜び 香りは生きる誇り できた料理は君そのもの それを食すは、君想う人」 「料理の鉄人」のディレクターのデビュー作。第二次世界大戦中に存在した天才料理人の料理に懸ける思いを書いた作品。「大...
「包丁は君 鍋は母 食材は友 レシピーは哲学 湯気は生きる喜び 香りは生きる誇り できた料理は君そのもの それを食すは、君想う人」 「料理の鉄人」のディレクターのデビュー作。第二次世界大戦中に存在した天才料理人の料理に懸ける思いを書いた作品。「大日本帝国食菜全席」一度も世間に出たことのないまぼろしの204品。そのレシピに隠された陰謀、家族への愛にじーんときます。
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どんな料理も依頼人の記憶どおりに再現できる「最期の料理請負人」である料理人と、歴史を揺るがす秘密を抱えたレシピ集についての、時空を超えたミステリー。現代の東京と太平洋戦争時の満州国を舞台に描かれている。 ミステリーではあるけれども登場人物全員の感情の動きが見えて、私まで読んでい...
どんな料理も依頼人の記憶どおりに再現できる「最期の料理請負人」である料理人と、歴史を揺るがす秘密を抱えたレシピ集についての、時空を超えたミステリー。現代の東京と太平洋戦争時の満州国を舞台に描かれている。 ミステリーではあるけれども登場人物全員の感情の動きが見えて、私まで読んでいて泣きそうになった。展開がスピーディーで、あっという間に読み切ってしまったのが少し寂しい。久々に名作に出会ってしまった。 特に歴史と料理についての描写も細かくて、歴史の教科書以上に当時の様子が景色として浮かんできたり、味への想像がかき立てられたりした。最終的に、戦時中であるにもかかわらず国や文化、宗教を超えて様々な料理を研究してきた登場人物の好奇心の強さと、「料理は人を幸せにするもの。人を笑顔にするもの」という確固たる哲学にすごく感動した。今年は料理、頑張ろう…。
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時代背景が世界対戦ごろと現代を 行き来してて次第に解けていく謎が 本当に深い。。。. 最後の優しさのどんでん返し!. まんまとやられたけど涙のスッキリ 食べてないのにお腹いっぱい
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