ラストレシピ の商品レビュー
★4.5/5.0 個人的には面白く読めた作品でした! 楊が中国共産党のスパイっていう話がでてきたあたりから、爆速で読み終えちゃいました笑 それくらい、物語にのめり込めた。主な登場人物としては、満州国の時代に山形直太朗と千鶴、楊晴明、現代に、佐々木充(村田満)、幸、楊晴明っていう...
★4.5/5.0 個人的には面白く読めた作品でした! 楊が中国共産党のスパイっていう話がでてきたあたりから、爆速で読み終えちゃいました笑 それくらい、物語にのめり込めた。主な登場人物としては、満州国の時代に山形直太朗と千鶴、楊晴明、現代に、佐々木充(村田満)、幸、楊晴明っていう構成だったけど、個人的には中高で習った満州国の話が、こんなにもスラスラと入ってくるとは思わず、でも、物語に上手く組み込まれてるからこそ満州国が建国された時代がどのような時代だったかを以前よりも知ることが出来たと思うので、そこは良かったかな。 「麒麟の舌」という表現は知らなかったので、この物語を通して知ることが出来た。絶対音感みたいなものなのね。 山形直太朗が素晴らしい料理人だということ、楊晴明をはじめ、山形の周囲の人間はみな、山形の料理を絶賛してたことが分かったし、この物語の真相が明かされた時はスッキリした。 「うちの家族は、どうしてレシピでしか愛情表現できないんですかね」っていうのがとても印象的で、でも、愛情表現のしかたって色々あるんだなとも思いました。 春夏秋冬各51品、計204品の料理を、しかも、三宅少将に頼まれた時のレシピの内容だけじゃなく、大切な人たちのために書き換えたレシピも完成させた山形直太朗、やっぱり天才なのでは?と思ったそんな物語でした。 まあ、5000万なんて大金がどこから出てるのかとか、あまりにも楊が色々と知りすぎているところとか、尾行の件とか、あんまり詳細に語られてない部分で気になる点は多少あるけど、家族愛みたいなものを感じられて良かったです。 めちゃくちゃネタバレだけど、山形直太朗と楊晴明の関係、楊晴明と幸の関係、色々なものが最終的に修復されて本当に良かったです!
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過去と現在を行ったり来たりしながら、四季のレシピの謎に迫っていく。全部読んでないけど、きちんと全レシピを考えてあったのがすごい! 「麒麟の舌」の伏線はわかったけど、どう繋がるのかがずっとわからず。単純だったけど、まあよかったなと思えた。
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印刷所が微妙……ページをめくりにくい製本でプチストレス。 ストーリーはほつれが目立つというか、精緻な作り込みがなされた物語ではなかった印象。あと個人的にラストの主人公の心境の変化にずっこけてしまったな。血のつながりってそんなに大切?
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軽薄なストーリー展開でした。さすがテレビ屋らしい期待と予想どうりの展開で楽しめました。読者の求めるようにエンディングに持っていかれましたね。 また、当時の日本軍を要所要所で悪役にする所も、作者自身のアリバイ作りもテレビ屋、エセ文化人に良くあるパターンも期待どうりでした。ディー級娯...
軽薄なストーリー展開でした。さすがテレビ屋らしい期待と予想どうりの展開で楽しめました。読者の求めるようにエンディングに持っていかれましたね。 また、当時の日本軍を要所要所で悪役にする所も、作者自身のアリバイ作りもテレビ屋、エセ文化人に良くあるパターンも期待どうりでした。ディー級娯楽小説として楽しめましたが、この手の本を楽しんでしまう自分の堕落と刹那的さには、反省させられました。
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昭和に書かれた壮大なレシピを追う。 料理がしたくなる内容ではないけれど、よほど料理に詳しい人が書いたんだろなと。 解説を読んで初めて、料理の鉄人のディレクターと知り納得。欠かさず観ていたもの。
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ミステリー要素は薄めですが、私的には好きな小説でした。 読み始めた時はてっきり、佐々木みつるが大日本帝国食菜全席を作ることがゴールのお話かと思っていましたが着地点は全然予想と違いました笑笑 苦境の中でも、料理というもの愛し、汚さないように奮闘する直太郎が印象的でした。根っからの職人気質だけど、本当は愛に溢れた優しい人なんだろうなと想像します。 料理は愛情を伝える手段であり、誰にとっても平等であることに改めて共感しました。また、私の趣味の音楽にも通ずるところがあると感じました。 最後の料理請負人という職業もとても素敵だなと感じました。もし私が料理を頼むなら、母が作ってくれた煮物かなぁ〜(´-`)
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二宮くんが主演した映画の原作ですね。 著者もテレビマンということで、謎解き、史実をもとにした2つの時代設定、国境越え、家族愛など、映像化を意識したシナリオになっている。逆に映像化ありきで描かれたものかもしれない。しかも、あの料理の鉄人の元ディレクターということで、知識に裏打ちされ...
二宮くんが主演した映画の原作ですね。 著者もテレビマンということで、謎解き、史実をもとにした2つの時代設定、国境越え、家族愛など、映像化を意識したシナリオになっている。逆に映像化ありきで描かれたものかもしれない。しかも、あの料理の鉄人の元ディレクターということで、知識に裏打ちされたレシピや描写がすごい。 それが小説であっても、しっかり楽しめる作品です。 ただ、料理に関しては、やはり映像は欲しいかなと。レシピも、庶民にはなじみのないものが多いし。
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第二次大戦戦後の満州で生み出された幻の世界一の料理レシピを巡る物語。 料理そのものよりも時代や人物の描写がとても優れていて、かつ探偵的な要素も加わり、とても面白かった。
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ワクワクしながら読みました。。400ページも苦になりませんでした。 満州で皇帝溥儀と昭和天皇に供するためのレシピづくりを関東軍に命じられた天才料理人と、そのレシピを探し出し再現することを依頼された最期の料理人の話が交互に。壮大なミステリー。回収もことごとく上手くハ...
ワクワクしながら読みました。。400ページも苦になりませんでした。 満州で皇帝溥儀と昭和天皇に供するためのレシピづくりを関東軍に命じられた天才料理人と、そのレシピを探し出し再現することを依頼された最期の料理人の話が交互に。壮大なミステリー。回収もことごとく上手くハマり読後感も良かったです。 作者は「料理の鉄人」等の演出受賞歴を持つ方。映画もヒットしたそうですね。 サブタイトル「麒麟の舌」とはキリンではなく、中国で想像上の神聖な動物のこと。舞台が満州なので、神聖で優れた舌、ということです。「絶対音感」と言いますが、一度、食べたものを再現出来る「絶対味覚」 というのがあるのでしょうか。
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天才料理人、歴史、謎解き。豪華な内容!でも読んでいてあらすじを追っているように感じてしまって、ちょっと波長が合わず残念。
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