祐介 の商品レビュー
2020年4月10日読了。冴えないバンドマン祐介のあきらめとあがきの日常。クリープハイプのボーカル尾崎世界観による小説。音楽を始めた頃に抱いていた夢・希望が擦り切れてどん底を漂うバンドマンのやるせない感じを硬質にねちっこく書き込む文体には彼の歌同様なかなか惹かれるものがある。主人...
2020年4月10日読了。冴えないバンドマン祐介のあきらめとあがきの日常。クリープハイプのボーカル尾崎世界観による小説。音楽を始めた頃に抱いていた夢・希望が擦り切れてどん底を漂うバンドマンのやるせない感じを硬質にねちっこく書き込む文体には彼の歌同様なかなか惹かれるものがある。主人公がやけに女性にモテるのはバンドマンあるある?フィクション?著者ならでは?ラスト、大イベントを設定するとか何らかのカタルシスをもたらす展開になっていたらもっと一般ウケというか読みやすい小説になったろうに、観念的な終わり方でお茶を濁した?ような感があるのは残念。
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「誰かが言ってたんだけどね、比喩って古くなるんだって。どんなに優れたものでも必ず。時代の中で古くなっていくんだって。あなたの詩は比喩が多いでしょ?一度聴いただけですぐわかる程に。だから古くなるんだって。素直にまっすぐに、っていうのは基本じゃない?何をするにしても。だからね、どうしてもそうしないなら、ある程度音楽でやってから、小説でも書けばいいじゃない。どこかの編集長にそそのかされて勘違いして、好きなだけ比喩を使ってら小説でも書けばいいのよ」 最大のノンフィクション。「バンド」を読んでから祐介を、その後ゆーことぴあ(短編映画)を観るとこの小説の祐介と言う人物が浮き上がる。登場人物の台詞が生々しくて好き。最後はもう1人の祐介が客席で噺を聞いてる描写はそうきたかと思った。
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比喩が長くて独特で面白いなあと思ったり、状況説明が不充分なので展開が把握できずにモヤモヤしたり。 下品な表現に眉をしかめることもあったが、これもこの人の味なんだろうと思う。 ATM操作の描写「憎しみを込めて強く挿入するが、機械のペースでゆっくりと吸い込まれてゆく。」ってとこが、凄く自分にあるあるで良かった。 曲でも本でも、「羅列」って言葉が好きだなあこの人。 起承転結ってものはこの本には無く。でも、読み終わった後も、味が長続きする未来のガムみたいにまだ噛んでいたい気もした。
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夢も希望もないようなバンドマンの鬱屈した日常/ これは小説じゃないだろうという気もするが、純文学でも良いか/ 3の「こんなバンドが売れるわけがない」のくだりと、バイトの先輩のおっさんが生意気なママ3人組みにアル中で震える右手を使って、セックスしたらと言うくだりだけ面白かった/ 作...
夢も希望もないようなバンドマンの鬱屈した日常/ これは小説じゃないだろうという気もするが、純文学でも良いか/ 3の「こんなバンドが売れるわけがない」のくだりと、バイトの先輩のおっさんが生意気なママ3人組みにアル中で震える右手を使って、セックスしたらと言うくだりだけ面白かった/ 作詞で比喩が評価されているようだが、うまい喩えなど皆無で所詮は物書き素人である/ 下手な比喩がしつこい/ 全体的に松本人志の影響下にあるな/ バンドのことは1mmも知らんし知りたくもない/
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卑劣な描写が多々あるが、ほかの小説と違ってこの小説は現実的にありそうな形で書かれている。人間臭さ、主人公の温度を感じられる小説だった。 途中気が重くなって読むのをやめたけど、再度読み読破できたのでよかった。
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私小説感すごいけど、気持ち悪いし、ついていけなくなってきたなと思ってたらそのまま終わってしまった。貧乏なのに時間はあるとか、気がふれそうになるのはわかる。
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クリープハイプのボーカル尾崎世界観さんの小説。 はっきり言うと、話としては全体的に暗く、そんなに好きじゃない。 けれど、怒りや不安などの負の感情が剥き出しの状態で文章を通して伝わってくる。 暗くて読みづらい部分は多いが、文章は鋭く深く突き刺さってきた。
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ようわからんが自伝?エッセイ?自分の体験をもとにした話?かつてのわたしはクリープハイプがすきだったが、仲良くなった男が途端に気に入らなくなったせいでそいつが好きだったクリープハイプも好きじゃなくなってしまった。完
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まさに世界観が独特すぎて、正直よく分からなかった(^^; ミュージシャンを目指し、バイトしながら客が集まらないライブを続けながら、いつの間にかメンバーもいなくなり、心機一転、京都でソロをチャレンジするも、全く奮わず、何がどうしてそうなったのかは、誰が読んでも明白であるが、最後は小...
まさに世界観が独特すぎて、正直よく分からなかった(^^; ミュージシャンを目指し、バイトしながら客が集まらないライブを続けながら、いつの間にかメンバーもいなくなり、心機一転、京都でソロをチャレンジするも、全く奮わず、何がどうしてそうなったのかは、誰が読んでも明白であるが、最後は小学生、女子の体操服で力尽きる・・・ん〜理解したいが、届かなかったなぁ(T.T)
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世界観になる前の尾崎祐介の話 クリープハイプはすごく好きなバンドで、大好きすぎて本出すって聞いで出たらすぐに買いました。 なんというか、泥臭い。自分には味わえない、味わえなかった青春がそこには書かれてた。 最後の終わり方がすごく好き。まだ続くような気がして。 間違いない、まだ...
世界観になる前の尾崎祐介の話 クリープハイプはすごく好きなバンドで、大好きすぎて本出すって聞いで出たらすぐに買いました。 なんというか、泥臭い。自分には味わえない、味わえなかった青春がそこには書かれてた。 最後の終わり方がすごく好き。まだ続くような気がして。 間違いない、まだクリープハイプは白髪になるまで続くんだから。
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