祐介 の商品レビュー
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2018.6.30 図書館 クリープのボーカルの自伝小説。クリープの曲も尾崎世界観も好き。 ご本人は「自伝ではない」と言っているそうだけど、このタイトルでその主張は無理がある。ほぼ自伝として読んだ。 文章は比喩&比喩。主人公だけでなく、周りの人たちも比喩&比喩。 ゲスい下ネタを文学的に書いているところが又吉の文と似ている。重い雰囲気も相まって、全体的にも火花に似ているなあという印象。又吉絶賛なわけだね。 自伝として読んだから、ところどころに出てくるフィクション感満載な登場人物に違和感。(Tシャツ交換の少年) 内容は、主人公が世間に怒り、陰湿に小さく反撃しながら夢を追う話。 特に報われることなく、リアルな成功していない人の生活が描かれている。 主人公の、世間への怒りや不満にとても共感できた。納得いかないよね、全てに。 けれども、反撃する行動力が私にはないところだった。反撃できたらすっきりするだろうなあとビビりな私は日々思っていたけれど、反撃によって面倒なことになっていたりしたから、そうかと。 その人に反撃できただけでもいいのかもしれないけれど。怒りの落としどころってむずかしいなあと思う。 結局、弱者に反撃はできないのか。 将来への不安、現状への不満などがよく出ていて、考えさせられた。 ただ、全体的に下ネタ、グロネタが多くて好きではない。 ご本人がいまや大成功者であるから、まだ希望を以って読めた。 音楽をあきらめなかったことがすごい。
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尾崎世界観さんの自伝“的”小説。 どこまでが現実でどこからが物語? もしかしてほとんどご自身のお話なのでは。。 最初の方がもったりしていて読みづらかったけど、ラストにかけての迫力はすごい。どうしようもなくて、悲しくて、だらしなくて、切なくて、汚いんだけど魅力がある。 どこにも...
尾崎世界観さんの自伝“的”小説。 どこまでが現実でどこからが物語? もしかしてほとんどご自身のお話なのでは。。 最初の方がもったりしていて読みづらかったけど、ラストにかけての迫力はすごい。どうしようもなくて、悲しくて、だらしなくて、切なくて、汚いんだけど魅力がある。 どこにも救いがないのが逆によかったなあ、と。 どうしようもないなあ。 尾崎さんは自伝として読んで欲しくないみたいですが、ご本人を想像しながら読むのも楽しかった。
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『子供たちを連れて動物を見に来たはずの父親が、いまでは逆に多くの見物人を集めている。自分では到底理解できないこの状況を、これについて書かれた解説も読まずに、周りに集まった見物人たちは理解できるのだろうか。そんなことを考える暇もなく、姉と二人で泣き続けた。』 『ベッドのなかで、単...
『子供たちを連れて動物を見に来たはずの父親が、いまでは逆に多くの見物人を集めている。自分では到底理解できないこの状況を、これについて書かれた解説も読まずに、周りに集まった見物人たちは理解できるのだろうか。そんなことを考える暇もなく、姉と二人で泣き続けた。』 『ベッドのなかで、単調な自分の動きに合わせて一定のリズムで揺れている瞳ちゃん。 瞳ちゃんが会場で買ってきたTシャツをめくり上げて胸に顔をうずめる。その瞬間、ロックフェスの何倍もの一体感を感じて確かに今はつながっているなと思った。』 『色んなことにすこしずつ慣れて、ボヤけていた輪郭がハッキリと見えてくる。思い描いていた理想とは程遠いそれに絶望しながら、それでもやめられずにいた。積み重ねた時間で身についてしまった知識が怖かった。夢を追いかけていたはずが、気がつくと夢から逃げていた。』 『確かに本気でそう思っていた。本気でプロを目指していた。それでも、長時間蛍光灯の不健康の光に照らされて茶色くなっていく紙のように、すこしずつ自分の気持ちの変化に気がついていった。いつの間にか、客の居ないガラガラのライブハウスが音楽そのものになっていた。真っ黒なフロアで、客の代わりに現実がうごめいていた。』 「それに、募金箱持って街頭に立ってる奴だってさ、本当に金を寄付したいならそんなことしないで働けば良いんだよ。その時間を使ってアルバイトでもして、そこで稼いだ金を寄付すればいいじゃない。あんなのは偽善を盾にしたタカリだよ。」
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クリープハイプのボーカルの尾崎世界観による私小説。 どこまで実でどこからが虚かは不明なものの、彼の生き方や人生観みたいなものが理解できた点は良かった。 反面、小説としては今一つだった。
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わたしはクリープハイプが大好きで 尾崎さんの世界観がすごく好きだったのだけど 小説は苦手だった。 暗すぎる。
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尾崎世界観という人に興味があって読んだ。半分くらい事実なのかな?とおもった。印象どおり身もふたもない感じだけど、そこがいい。でも、苦汁のほうは挫折した…。
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クリープハイプのボーカル尾崎世界観のエッセイ。独特な世界観で綴られたその文章は結構分かりづらい。さすがアーティストといった個性的な感性で非日常を描いていた。でもどうしてバンドマンはネガティヴ思考で、そしてモテるのか。ピンサロ嬢といい感じになるなんて羨ましい。本はイマイチだったけど...
クリープハイプのボーカル尾崎世界観のエッセイ。独特な世界観で綴られたその文章は結構分かりづらい。さすがアーティストといった個性的な感性で非日常を描いていた。でもどうしてバンドマンはネガティヴ思考で、そしてモテるのか。ピンサロ嬢といい感じになるなんて羨ましい。本はイマイチだったけどクリープハイプは好きだ。
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意外と赤裸々に、生々しい心理描写で自身の心の内を吐露していて驚いた。これが尾崎世界観なんだと、とてもわかりやすかった。本を読んでイメージが変るかと思ったけど、当分ファンでいることにした。
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尾崎くんが小説を出すと知った時、とても嬉しい気持ちと一緒に、好きになれなかったらどうしようっていう不安があって、尾崎くんの書く歌詞が大好きだけど、小説は好きになれないかもしれない、もしそう思ったらやだな…って思ってた でも、読み始めてすぐに不安は消えて嬉しくなった この本はクリー...
尾崎くんが小説を出すと知った時、とても嬉しい気持ちと一緒に、好きになれなかったらどうしようっていう不安があって、尾崎くんの書く歌詞が大好きだけど、小説は好きになれないかもしれない、もしそう思ったらやだな…って思ってた でも、読み始めてすぐに不安は消えて嬉しくなった この本はクリープハイプの尾崎世界観が書いた初の小説じゃなくて、尾崎世界観という作家さんの書いた『祐介』という青年の物語だった いい意味で裏切られて本当に嬉しかった クリープハイプのファンだから、尾崎くんのファンだから、じゃなくて、私は面白い本が好きだから 読書好きな人に読んでほしい
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100ページちょっとの作品 それゆえ一気に読んだ、、、イヤ読めてしまった訳だが、結論何が言いたいのか、何が書きたいのか分からない 全編が退廃的 雰囲気的に自分の好みには合わなかった 尾崎世界観という人自体何をしている人なのか、どんなビジュアルの人なのか知らない これはそもそも小説なのか?単に経験を書き連ねたモノなのか? 読んではみたが合わなかったという事で
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