祐介 の商品レビュー
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図書館で借りた本。 主人公の、バンドマンでフリーターの祐介の目には、こんなにも悪意に満ちた世界が見えているのかな。性悪説で世の中を見ると、こんな世界が見えるのかもしれないと思った。バンド仲間への裏切り、大阪の先輩バンドマンへの敬意の無い描写、偶然知り合った女性たちへの嫌悪感。いろいろと不愉快に思うところが多かったが、こういう世界に背会えるのも本の良さだと改めて思った。
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何かすごく支離滅裂な小説で訳わからずに最後までいってしまった。意味のわからない夢の中の事や、バンド仲間の事などはいいとしても、極端な比喩表現が続く小説は読みにくくて理解し難い。なんとなく、自己崩壊していく主人公のもやもやした心を表現しているのかなとも思うが、いかんせん分かりにくい・・・。 それに、描写自体が少しグロい所もあって何故か吐き気がする。こんな本のどこが良かったのか誰かさんに聞きたいくらいだ。 いずれにしても、私にはこの世界観は理解しにくいし、ちょぅと肌に合わないと思った。
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夢を追いかけていた若者がいつの間にかその夢に雁字搦めにあって身動きが取れなくなる悲劇を描いた作品。 夢を見る怖さ、どんどん堕落し腐っていく人間の愚かさが書かれている。汚水と化した世界で、もがき、苦しむ主人公の葛藤が綴られている。
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飯田橋の印刷所に勤めていた?とか?王様のブランチで紹介されていたんだったか?何か気になっていてようやく読む。あらゆる事に吐気がするのはロッカーの決まり事だろうか。何となく読んだ事があるような文章ではある。世界観てすごい名前だね。
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私の知らない世界を知ってるようで羨ましくもありでも自分はそうなりたくない、知らなくていいやと思ったり。 私ごとであることに解決策がわからなくて考えることを諦めたとき、この本を読んだら、 この主人公の方が途方にくれてて行き当たりばったり生きててなんとなく安心した。 音楽で食って...
私の知らない世界を知ってるようで羨ましくもありでも自分はそうなりたくない、知らなくていいやと思ったり。 私ごとであることに解決策がわからなくて考えることを諦めたとき、この本を読んだら、 この主人公の方が途方にくれてて行き当たりばったり生きててなんとなく安心した。 音楽で食っていくって相当難しいんだろなぁと。 血だらけになって全裸になって羞恥心もすてて自分をさらけ出して足はボロボロになってもゆっくり前進していこうとする姿がなんとなく想像できた。 後味の悪くて、吸い込んだ空気が美味しくないはずなのになんとなく新鮮なそんな本だった。私的には読み応えあり。 あと描写だとか抽象的な文章がすごくしっくりする時があって、あーそんな表現の仕方あるんやと思いながら読んでた。独特な世界観なのになぜかしっくり腑に落ちるし理解できるところがさすが尾崎世界観。
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クリープハイプ尾崎祐介が尾崎世界観になるまで。 そう帯に書かれている。 平凡に、大きな夢も持たず生きて来た私にはわからない、汚い、醜い、現実が描かれている。 ただ一つ、音楽から逃げなかった、その信念は(全然熱くは描かれていない)素敵だな、と単純に思った。 私は目を逸らしたく...
クリープハイプ尾崎祐介が尾崎世界観になるまで。 そう帯に書かれている。 平凡に、大きな夢も持たず生きて来た私にはわからない、汚い、醜い、現実が描かれている。 ただ一つ、音楽から逃げなかった、その信念は(全然熱くは描かれていない)素敵だな、と単純に思った。 私は目を逸らしたくなるような、ずっとモヤっと嫌な気持ちで読んでしまったけど、がむしゃらに生きて来た人には刺さるものがたくさんあるかもしれない。 分からなかった自分が悔しい。 まだまだ気分も環境も底にいる中で物語が終わってしまった気がして、「尾崎世界観」にはどこで成れたのだろうとちょっと疑問が残る終わり方。 もっともっと続きが見たい。 もう少し、輝きが見えるところまで持っていって欲しかった。というのはハッピーエンド好きな私の希望。
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バイト中に売り物のパンを手にするシーン(特に爪を立ててマヨネーズがはみ出ちゃったとこ。白が印象的)が好き。作者の怒りの素直さと、その表出の結果のこすさとかしみったれた感じが愛着湧くよね。何か神みたいな視点で悪を罰してやってるっていう、狂ってて、腐りながら大きくなっちゃったゾンビの...
バイト中に売り物のパンを手にするシーン(特に爪を立ててマヨネーズがはみ出ちゃったとこ。白が印象的)が好き。作者の怒りの素直さと、その表出の結果のこすさとかしみったれた感じが愛着湧くよね。何か神みたいな視点で悪を罰してやってるっていう、狂ってて、腐りながら大きくなっちゃったゾンビのような正義感みたいな。でも神じゃないし大した人間でもないからちっちぇえ報復の仕方。こんな人間いっぱいいるでしょ。私も私も。もちろんテーマはそこじゃないんだろうけど、バイトのシーン一つ切り取っても、作者の人となりがひしひし伝わる、そんな開けっぴろげな楽しさがありました。私はあえて、クズ、とも個性的とも言わない。言われまくってるでしょいろんなとこで。でもこんなこと考える人って、意外とたくさんいると思う。選民意識なんてもつなよ、とかつぶやきながら(作者にも自分含む読者にも)読んでました。
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尾崎世界観の書く詩が小説になっただけだった。(すごくいい意味で) 私の中で 京都のライブハウスの小太りは 火花の神谷さんと 重なったなあ。 例え話を すごく面白い比喩を織り交ぜて話すところとか、周りに一目置かれる置かれ方が 似てた。 最後の2ページで泣きそうになったなあ。 比喩の...
尾崎世界観の書く詩が小説になっただけだった。(すごくいい意味で) 私の中で 京都のライブハウスの小太りは 火花の神谷さんと 重なったなあ。 例え話を すごく面白い比喩を織り交ぜて話すところとか、周りに一目置かれる置かれ方が 似てた。 最後の2ページで泣きそうになったなあ。 比喩の仕方が本当に面白かった、めちゃくちゃ比喩してるのに、スラスラ読めるし、でも、内容はかなり 闇深いところで 最後はテンポ良く傷まみれになって、大きな展開とか、クリープハイプの曲聴いてる感覚で読めた 新年 1冊目に 相応しい本でした。
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筆者の体験をありのまま書き殴っている日常から非日常(創作)な部分への行き来が忙しく、状況を把握するのが大変だった。あくまで個人的にだがスーパーでのバイト風景、ピンサロ嬢との関係、放水するシーン、過去の自分を現在の自分が必死に問いかけるラストシーンなど印象に残る箇所が多かった。とく...
筆者の体験をありのまま書き殴っている日常から非日常(創作)な部分への行き来が忙しく、状況を把握するのが大変だった。あくまで個人的にだがスーパーでのバイト風景、ピンサロ嬢との関係、放水するシーン、過去の自分を現在の自分が必死に問いかけるラストシーンなど印象に残る箇所が多かった。とくにラストはクリープハイプ『手と手』のサビのような疾走感であり、あっさりと終わるのも素敵だと思った。
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読む前から、読んだら絶対死にたくなるんだろなーって思ってたし、実際本当に死にたくなってすごいなーって思った。2~3時間でサラッとよめるくせに。はー。 とにかく、きもちわるかった。登場人物漏れなく全員あり得ないくらいきもちわるかった。何と言っても最後にただただ残るこの吐き気に救われ...
読む前から、読んだら絶対死にたくなるんだろなーって思ってたし、実際本当に死にたくなってすごいなーって思った。2~3時間でサラッとよめるくせに。はー。 とにかく、きもちわるかった。登場人物漏れなく全員あり得ないくらいきもちわるかった。何と言っても最後にただただ残るこの吐き気に救われちゃうこの感じが本気できもちわるいとおもった。もう二度と読みたくないし友達には絶対に読んで欲しくない本。でも、なんか、そんなに嫌いでもないし、変わらず尾崎さんの歌は好きだし、なんならもっと好きになった感じは、あるかもなー。
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