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ジャッジメント の商品レビュー

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109件のお客様レビュー

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2017/01/26

なぜ 復讐法の履行条件が 同じ殺害理由でなくてはいけないのか? 量刑を測るならば 遺族の精神的苦痛に対して カタルシスの解放が第一条件なのだから 同じ殺害をもう一度繰り返したからといって 復讐が果たされた。事にはならない 最初から解消されることの無い感情が ミスディレクション...

なぜ 復讐法の履行条件が 同じ殺害理由でなくてはいけないのか? 量刑を測るならば 遺族の精神的苦痛に対して カタルシスの解放が第一条件なのだから 同じ殺害をもう一度繰り返したからといって 復讐が果たされた。事にはならない 最初から解消されることの無い感情が ミスディレクションされている。 さらに遺族がただの痛みを負った人ではなく 読者に隠し事、もしくは嘘をついている人である。 その人がジャッジメントを下していいのか?というのが主題。 この法律を施行する決議を実行した政治家を選んだあなたに何の罪もないのですか?と これが新人賞で評価されるのは嫌な時代 誰の被害者にも加害者にも共感できない 応対監察官の主人公が最後いい人で終わるのもナンセンス。

Posted byブクログ

2017/01/25

被害者の身内が加害者に復讐できる「復讐法」が制定された社会を舞台に描かれる物語。個人的には「復讐法」が存在したら、賛成します。衣食住を保証した挙句に、なるべく苦痛の少ない方法で行われる死刑が「極刑」であるとは思えないので。被害者遺族の感情を思えば、復讐で救われるとは思えないけれど...

被害者の身内が加害者に復讐できる「復讐法」が制定された社会を舞台に描かれる物語。個人的には「復讐法」が存在したら、賛成します。衣食住を保証した挙句に、なるべく苦痛の少ない方法で行われる死刑が「極刑」であるとは思えないので。被害者遺族の感情を思えば、復讐で救われるとは思えないけれど、それでも整理できない思いがいくらかはましになるのでは、という思いもあって。もちろん自分で手を下すだけの覚悟が必要なので、復讐法を選ばない遺族が薄情だというつもりもありませんが。選択の一つとしてはありではないかと。 どの物語も、悩み苦しむ「応報執行者」の気持ちが痛々しく。しかしそれ以上に、それを見届ける役割である「応報監察官」の立場もまたやり切れません。復讐が解決になるわけではないけれど、だとすればどうすればいいのか。この答えは永遠に出せないものなのかもしれません。 お気に入りは「フェイク」。これはミステリとしての読みどころがダントツです。一体何が真実だったのか、ぐるぐると振り回されっぱなしでした。

Posted byブクログ

2017/01/25

5章からなる長編小説。 最終章が出色の出来。 発表順を見ると、最終章が最も早く書かれていた。次が第1章。良い順だと感じた。 意地悪な感想かな。 でも、内容は良かった。 罪と罰を題材とした佳作。

Posted byブクログ

2017/01/17

面白かった!一章目を震えながら読んであっという間に引き込まれた。誰もが一度は考えたことのある被害者の復讐を認めた社会が舞台なんだけど、設定をうまく活かしてその状況でこそ起きうるドラマを巧みに描いてた。面白かった。

Posted byブクログ

2017/01/13

ラジオ番組のオススメあり今日読み始め、一気読みでした。 加害者と被害者、被害者の家族が同じ方法で復讐する事が合法化されているという設定。復讐するか、しないかの選択を迫られる被害者家族。 すごく引き込まれる、一冊。 読んでよかった。かなりのオススメ。

Posted byブクログ

2017/03/04

サクサク読めますがめちゃめちゃ重くてしんどい本でした。でも読んでよかった! 最後はもうちょっと違う結末がよかったな。

Posted byブクログ

2016/12/10

人に復讐するとはどういうことなのか。 もし、自分がその立場になったら? 思うほどにページをめくることが怖いと感じる本でした。 主人公の選んだ結末は、正解なのか不正解なのか。 わたしがもし主人公だったら?では復讐者だったら? いろいろ考えさせられました。

Posted byブクログ

2016/12/03

「大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?」犯罪者から受けた被害内容と同じことを自らの手で合法的に刑罰として執行できる世界。自分の大切な家族が殺されたら、ましてや残虐な殺され方をしたとするならば、間違いなく自分の手で復讐したいと思うだろう。その気持ちはこの本を読む前...

「大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』を選びますか?」犯罪者から受けた被害内容と同じことを自らの手で合法的に刑罰として執行できる世界。自分の大切な家族が殺されたら、ましてや残虐な殺され方をしたとするならば、間違いなく自分の手で復讐したいと思うだろう。その気持ちはこの本を読む前後では変わっていない。だが、本作の5つのストーリーは全て『復讐法』という架空の法律の是非を問うようなもの。正解など無いことは分かっているが、犯罪被害者や刑罰の正しいあり方について考えさせられる重く苦しい一冊だった。

Posted byブクログ

2016/12/02

少年犯罪、通り魔、児童虐待…「復讐法」が施行され、国は被害者または被害者遺族が加害者に対して合法的な報復をすることを認めた。ただし、被害内容と同じことを”自らの手で”行う。つまり、殺人には殺人を。遺族の心の葛藤と覚悟がよく描かれていた。本を持つ手が震えていたんじゃないかってくらい...

少年犯罪、通り魔、児童虐待…「復讐法」が施行され、国は被害者または被害者遺族が加害者に対して合法的な報復をすることを認めた。ただし、被害内容と同じことを”自らの手で”行う。つまり、殺人には殺人を。遺族の心の葛藤と覚悟がよく描かれていた。本を持つ手が震えていたんじゃないかってくらい最初から最後まで衝撃的なテーマ。殺人は命だけではなく、残された者たちの全てを壊してしまう… 「大切な人が殺された時、あなたは『復讐法』をえらびますか?」

Posted byブクログ

2016/11/22

テーマはとても重いものなのに、なぜかサクサクと読めてしまう。 復讐法が成立した近未来。 大切な人が殺されたとき、私はどういう選択をするだろう、、、

Posted byブクログ