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ジャッジメント の商品レビュー

3.6

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

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  3. 3つ

    29

  4. 2つ

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2024/10/13

凶悪な犯罪を犯した加害者に対して被害内容と同じことを合法的に刑罰として被害者が執行することができる復讐法という法律が制定された社会が舞台になっている。 復讐することによって被害者がスッキリするような勧善懲悪のような展開ではなく、刑を執行するしないの葛藤や、それに伴う精神的苦痛が散...

凶悪な犯罪を犯した加害者に対して被害内容と同じことを合法的に刑罰として被害者が執行することができる復讐法という法律が制定された社会が舞台になっている。 復讐することによって被害者がスッキリするような勧善懲悪のような展開ではなく、刑を執行するしないの葛藤や、それに伴う精神的苦痛が散見されていて読後は重い気持ちになった。

Posted byブクログ

2024/05/17

実際に復讐法があったらこんな事はいっぱい起こるだろうとリアルに感じた。自分だったらできるか考えながら読んだけれどどんなに憎悪が巻き起こっても実際自分の手でするとなると精神的負荷が大きすぎるんだろうな。 復讐劇の話を読んでも悲惨な事件に巻き込まれる話でも「やってやれ、もっとやって...

実際に復讐法があったらこんな事はいっぱい起こるだろうとリアルに感じた。自分だったらできるか考えながら読んだけれどどんなに憎悪が巻き起こっても実際自分の手でするとなると精神的負荷が大きすぎるんだろうな。 復讐劇の話を読んでも悲惨な事件に巻き込まれる話でも「やってやれ、もっとやってやれ」と思いながら読むけど心の中で思うのは簡単。

Posted byブクログ

2024/04/24

全然関係ないんだけど、 読んでいる間『百年法』という小説を 思い出してた。 考えさせられる法律の話し繋がりかな。 応報監察官って呼びにくいな、 応報とは?と思ったけど 因果応報の応報なのね。 応報とは、むくい。 ボーダーとジャッジメントで やっぱり泣いてしまった。 というか、...

全然関係ないんだけど、 読んでいる間『百年法』という小説を 思い出してた。 考えさせられる法律の話し繋がりかな。 応報監察官って呼びにくいな、 応報とは?と思ったけど 因果応報の応報なのね。 応報とは、むくい。 ボーダーとジャッジメントで やっぱり泣いてしまった。 というか、最後の章が本のタイトル そのままの『ジャッジメント』だと 読み終わってから気づいた。 審判をくだすこと。 復讐はいけないことだろうか? なぜ? 憎しみの連鎖は憎しみしか生まない。 では、殺された人は仕方なかったねと 諦めなければいけないのか。 憎しみを生み出したのは誰なのだ。 でも同じように苦しみを与えたとして それは救いになるのだろうか。 色のない話だった。 わたしの中では、白に近い灰色。 根底にぎゃくたいの話が多くあることに 痛みを覚えた。

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2024/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1日で読み終わった。 同じ作者さんの「イノセンス」を先に読んでいて、すごく好みだったのでデビュー作のこちらを読んでみました。 短編集だとは知らなかったのでちょっとガッカリしましたが、どの話も面白かったです。 復讐法という設定がまず面白いですね。 実際にあったら…て想像してしまいました。 ①サイレン 痛々しい描写が多く、読み始め早々辛くなり気分が沈みました。笑 息子が残していた絵には感動しました。 最後加害者遺族に刺されてしまい、なんでそんなセキュリティガバガバなんだ?ありえない…! その後助かったのか描かれてなかったけど、きっと助かったと、思ってます、思いたい。 ②ボーダー エレナが不気味なサイコパス少女のイメージから覆すくだりが面白かった。うまいなぁ。 洗脳というのは恐ろしい。 ③アンカー 執行人が複数人のパターン。 同じ悲しい思いをした人達でもこういう風に色んな意見に分かれるよなぁ…と考えさせられた。 法に反対するのはいいけど、復讐を執行しない事を選んだ人を攻撃する人々には嫌悪感抱きました。 最後3人分の復讐を果たした久保田さんには漢と友情を感じました。 ④フェイク 占い師…結局ペテン師だったのか? 最初修一の危険を予知していたし、完全に嘘ではない…です…よね? それにしても話術恐ろしい。 ⑤ジャッジメント この話が1番面白かった。 餓死というのが…執行期間が長いのは、する側される側見てる側、精神的に相当つらいでしょう…。 復讐してる側なのにどんどんな自分が憎くなってきてるのがわかり、読んでいて辛くなりました。 自分はどうなってもいいと最後少年を助けようとする主人公には胸が熱くなりました。

Posted byブクログ

2024/02/23

読み終わってスッキリするものではなかったです。 犯罪者から受けた被害内容と同じことを合法的に刑罰として執行できる『復讐法』。 被害者の身内としては同じ目に合わせてやりたいという憤りを感じるのは想像できるけれど、その後は…どうなるのかなと思いました。 犯罪者と同じ人間になってしま...

読み終わってスッキリするものではなかったです。 犯罪者から受けた被害内容と同じことを合法的に刑罰として執行できる『復讐法』。 被害者の身内としては同じ目に合わせてやりたいという憤りを感じるのは想像できるけれど、その後は…どうなるのかなと思いました。 犯罪者と同じ人間になってしまったと後悔するのか、それとも仇をとったとスッキリするのか…。 そんなどちらかで区切れるものではない、そのあとも色々なもので苦しまなくてはならない。 今実現するとしたら、何を選ぶのか。 選んだとして、自分で納得したはずなのに周りの安全な立場にいる人たちからの攻撃もあって安心できる場所にいられない。 何の救いもない話だなと思いました。

Posted byブクログ

2023/12/04

未来で殺人犯に新しい法律が出来たと言う設定で復讐法なる、被害者と同じ目に合わせる死刑、何と言うすごい発想のお話なんだろうと驚きを隠せませんでした。自分がこの立場になった時、その復讐法を実行するかどうかと言う気持ちで読んでしまいました。本当にこの法律が出来た時のことを考えるとぞっと...

未来で殺人犯に新しい法律が出来たと言う設定で復讐法なる、被害者と同じ目に合わせる死刑、何と言うすごい発想のお話なんだろうと驚きを隠せませんでした。自分がこの立場になった時、その復讐法を実行するかどうかと言う気持ちで読んでしまいました。本当にこの法律が出来た時のことを考えるとぞっとしてしまいます。それほどこのお話はリアルで想像を絶すると言わざるを得ません。表題作『ジャッジメント』のラストは感動的でした。

Posted byブクログ

2023/11/28

「倫理観」と「復讐」相まみれる素材の5話。受けた犯罪を、同じ内容で合法的に加害者に自ら執行できる「復讐法」が制定された近未来の日本。よくドラマなどで「復讐は何も生まない」などというセリフがあるが、しかし泣き寝入りして忘れることなどできるはずもない。被害者の心の傷はどう癒えていくの...

「倫理観」と「復讐」相まみれる素材の5話。受けた犯罪を、同じ内容で合法的に加害者に自ら執行できる「復讐法」が制定された近未来の日本。よくドラマなどで「復讐は何も生まない」などというセリフがあるが、しかし泣き寝入りして忘れることなどできるはずもない。被害者の心の傷はどう癒えていくのか。復讐することだけが心の癒しでしかないという残酷な場面もあると思う。復讐は復讐を呼ぶだけかもしれない。 復讐を果たして、結果幸せになれるのか。 人の心に深く問いかける作品だと思う。

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2023/11/01

初めての作家さん、以前から興味があった今作品を初読み。 短編の連作なのでとても読みやすい。 特に最後のお話、ジャッジメントが特に良かった、、良かったというのもおかしい、決して面白い話ではなく、とても重くて辛いんだけど。 親からの虐待を受けた子供の死亡事件。近年よく耳にするニュー...

初めての作家さん、以前から興味があった今作品を初読み。 短編の連作なのでとても読みやすい。 特に最後のお話、ジャッジメントが特に良かった、、良かったというのもおかしい、決して面白い話ではなく、とても重くて辛いんだけど。 親からの虐待を受けた子供の死亡事件。近年よく耳にするニュースを思い出す。 ノンフィクションであってもやはり辛すぎる。気づくと涙しながら夢中で読んでいた。 新しい法律「復讐法」が良いか悪いかはさておき、この主人公の「応報監察官」という仕事は嫌だな。世の中に嫌な職業は多々あれど、これが一番やりたくない仕事だと思ってしまった。うん、絶対嫌だ。 ところでこの作家さん、他の作品もなかなか重く、考えさせられるものを書いてるらしい。ぜひ読んでみよう。

Posted byブクログ

2023/06/26

「復讐法」が可決され犯罪抑止となるか? 20XX年の架空の設定ではありますが何ともリアルなストーリーであります(*_*) 読むのが辛い… アリかナシか… 自分ならどうするか… 5人の被害者とそれぞれの加害者達 執行を見届ける「応報監察官」鳥谷文乃 復讐を執行する「応報執行者」達...

「復讐法」が可決され犯罪抑止となるか? 20XX年の架空の設定ではありますが何ともリアルなストーリーであります(*_*) 読むのが辛い… アリかナシか… 自分ならどうするか… 5人の被害者とそれぞれの加害者達 執行を見届ける「応報監察官」鳥谷文乃 復讐を執行する「応報執行者」達 文乃は立ち会う毎に悩み、疲弊していきますが読んでるわたしも疲弊します。゚(゚´Д`゚)゚。 ラストの執行者は10歳の少年 タイトルになっている「ジャッジメント」 ネグレクトと虐待の末殺された妹の復讐として、母親と内縁の夫を殺す事ができるのか… 答えの出ない問題を抱えて読み終えました。 小林由香さんはこれで2作品目 このジャッジメントがデビュー作との事で、なかなか興味深い設定ではありました。 この作家さんちょっと辛い作品が多いのかな? もう少し他の作品も読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2023/06/18

読んだ事ある気がするなぁと思いながら最後まで。 既視感あったけど、たぶん、初読。 しかし、眠かった。 眠くならないような題材のはずなのに眠い。 けっこう乱暴な法律だったね。。。

Posted byブクログ