小説 君の名は。 の商品レビュー
映画が非常によかったため、小説も購入しました。 誰でも読めそうな、簡単な言葉で構成されているのでさらっと読めます。 ただあまりにもさらっとしすぎて、映画では感動できた部分も、小説としてはうーん。主人公たちの心情は確かに小説の方がわかりやすいですが、だからといって映画には勝てない。...
映画が非常によかったため、小説も購入しました。 誰でも読めそうな、簡単な言葉で構成されているのでさらっと読めます。 ただあまりにもさらっとしすぎて、映画では感動できた部分も、小説としてはうーん。主人公たちの心情は確かに小説の方がわかりやすいですが、だからといって映画には勝てない。映画の書き起こし小説というのは大体こんなものなので、予想通りといえばそれまでですが。 私は映画を観た後に読んだので、映画の映像を脳内で補完できました。 小説だけではなく、映画まで見て1セット、の感覚の方が良いかと思います。
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映画→小説の順に読みました。 映画と内容自体は変わらないので小説を読む必要はなかった。 けど最後の解説を読んで、「あぁこの本を手にとって良かった」と思いました。
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映画を見た後に見るのが良かった。細かな心理描写が小説ならではの表現で書かれていて、物語に入り込めた。お気に入りの1節がいくつかあった。
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この物語はファンタジーというより、 僕には、とてもリアルな物語に感じました。 時間がねじれたり、からまったり、切れたり、 それがまたつながったり。 現実の世界も、人の命も、 本当はそういう結びなのだと思います。 直線ではないのです。結びなのです。 夢で人と入れ替わるという力も、 ...
この物語はファンタジーというより、 僕には、とてもリアルな物語に感じました。 時間がねじれたり、からまったり、切れたり、 それがまたつながったり。 現実の世界も、人の命も、 本当はそういう結びなのだと思います。 直線ではないのです。結びなのです。 夢で人と入れ替わるという力も、 それも特別なものではありません。 夢の世界ではよく知られた、普遍的にあるものです。 そして、心のリアル。 なぜだかわからないけど、なんだかすごく心惹かれるもの。 そういうものを、誰もが持っていると思います。 理屈では説明はできないけど、大切な、何か。 それに似たものを求め続け、 これかな?と思っても、 でもそれではないので、結局はうまくいかない何か。 そして、それを求める原動力は、寂しさなのです。 大切なものの前では、名前すらどうでもいい。 むしろ、名前は残してはいけない。 名前を呼べば、現実から消えてしまいそうな気さえする。 記憶は消えても、寂しさだけは、最後まで残った。 夢から目覚めても、涙だけは流れていた。 この映画をみていると、 出逢いや生の本質は、寂しさなのかとさえ思ってしまう。 ところで、映画の中で、不思議に思ったことの一つ。 【ミツハは、どうしてタキくんを選んだのか。】 奥寺先輩もタキくんが好きだったわけだが、 奥寺先輩がタキくんに惹かれたのは、 実際にはミツハの女子力のおかげだった。 では、タキくんの魅力は、いったいなんなのか。 単にイケメン東京男子だからか。 タキくんの魅力の一つは、 自分自身に対する正直さだと思いました。 自分の気持ちに嘘をつきたくない。 僕の中では、タキくんはそういう男です。 そしてタキくんは常に、 アイデンティティの問題を抱えていたのだと思います。 《お前は、誰だ?》 これは、ミツハに対してではなく、 タキくんの自分自身への切なる問いなのだ。 自分は、いったい何者なのか。 TOKYOという街は、その象徴でもある。 一方ミツハは、 自分自身の人生を生きることができないでいました。 辺境の田舎の村で、巫女の血筋に生まれ、 すべてが運命づけられ、 自分自身に正直に生きるということができない。 だからタキくんのモラトリアムや男性性は、 ミツハの一部にとって、救いとなったのだと思います。 んん。しかしそれだけでは、 この奇跡の出逢いは起こせなかっただろう。 だとすればむしろ、 出逢いを真に必要としていたのは、実は、 タキくんの方なのではないかと考えることもできる。 タキくんは、自分のことを理解し、 自分を心の孤独から救ってくれる人が、 いつか現れることを夢みていたのではないだろうか。 そう、いつか白馬に乗った王子様に連れ去られるのを夢見る少女のように。 その強い想いが、ミツハの能力とリンクしたのだと僕は思います。 タキくんは女性性を、ミツハは男性性を、必要としていたからこそ、逆に2人は結び付けられたのかもしれません。 エンディングに関しては、 いろんな感想があると思います。 僕は、エンディングの、あのあとがすごく知りたい。 というより、まだ何も始まってさえいない。 エンディングを迎えても、 まだ何も始まってさえいない映画。 最後に、 《君の名は。》 そう問いかけたとき、 また2人の心が入れ替わり、 あのときに戻るのではないか、 と僕は恐ろしくも思ってしまった。 いや、あれが、 タキくんにとっての最後の問いだったと信じたい。 自分は何者か、という問いへの執着を手放すことが、 タキくんが寂しさから解放される、 すなわち絡まり合った紐を解き今を生きる、 唯一の方法なのではないだろうか。 探さなくてもいい、呼ばなくてもいい。 ミツハは、いま、ここに、いるのだから。
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話の流れは映画と同じだけど、本でしかわからないあのシーンの心情とか、ムスビが産霊っていう漢字も持つとか、隕石と舞の関係とかよりあの世界観を楽しめて良かった!あと映画見てから小説見れて良かった!先に見なくて良かった!でもまた映画も見たくなりました!
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■角川文庫 ■読了:2016/11/6 ■概要 同作品アニメーション映画の小説版。 ■考察 内容に違いは無いが、映画が第三者の俯瞰の目(神の視点)で観るのに比べ、 小説は当事者として主人公に、より感情移入できる。そういう点では映画より優れている。 しかし映画では音楽とより繊細...
■角川文庫 ■読了:2016/11/6 ■概要 同作品アニメーション映画の小説版。 ■考察 内容に違いは無いが、映画が第三者の俯瞰の目(神の視点)で観るのに比べ、 小説は当事者として主人公に、より感情移入できる。そういう点では映画より優れている。 しかし映画では音楽とより繊細な映像美がある為、やはりどちらが良いかを比べるのは難しい。 どちらも別の良さがあるが、個人感想としては、小説の方が泣けた。
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20161108 映画が大ヒットしているが、若者たちに混ざって映画館で観る歳でもないので、ノベライズではなく、原作小説と書かれていたから読んでみようと思った。 ノベライズにありがちな、既にある映像を後から、無理やり文章に落とし込んだような描写の不自然さや、ひつこさ、台本のよ...
20161108 映画が大ヒットしているが、若者たちに混ざって映画館で観る歳でもないので、ノベライズではなく、原作小説と書かれていたから読んでみようと思った。 ノベライズにありがちな、既にある映像を後から、無理やり文章に落とし込んだような描写の不自然さや、ひつこさ、台本のような会話の感じが嫌なので、普段からノベライズは読まない事にしている。 しかし、この本はまさにそのノベライズそのものではないか! それでも、これだけの大ヒットとなるには、それなりの理由があり、どこかには世代を超えて理解できる良さがあるのではないかと期待してしまった。 しかし、最初の数ページを読んだだけで、全く何が描かれているのか理解出来ない。何度読んでも文字が頭に入ってこない。 40過ぎて、普通に社会人として、年相応の人生を過ごし、ビジネスの世界で毎日を生きているオジサンには、理解したくても、その扉さえも開く事は出来なかった。 良くも悪くもこの手のアニメの世界に興じる人達の世界感にはついていけないとあらためて感じさせられたが、この世界観が大ヒットするということは、もはや相当数の日本の若者達とは価値観を共有出来ないのかと危機感さえ感じさせられた。 試しに中学生の娘に貸してみよう。 やっぱり先に映画を観るべきだったかも。
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大ヒット映画をJL02のエコノミーで鑑賞。 一番大事なことと感じることは忘れてしまいそうなこと やり直せる 異性の体 ぎりぎり 彗星 山奥の湖 爆弾 タイムラインは退屈 体液によるイニシエーション 病院にいるお母さん、女二人姉妹 先輩の女子、デート
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映画を見てから、本読みました! あの時の瀧や三葉はこんなこと思ってたんだなとか、こんな意味があったんだなとか新発見もあって面白かったです。
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先輩と一緒に見に行った。最初はこきおろすつもりで見に行ったのに、思ってたよりおもしろくて見終わった後二人で爆笑してしまった。 新海誠は次世代の宮崎駿と言われているけど、正直その見解はどうなるかわからないな。明らかに新海と宮崎は違う性格の作品を作っている。技術的な面や売れる作品を作...
先輩と一緒に見に行った。最初はこきおろすつもりで見に行ったのに、思ってたよりおもしろくて見終わった後二人で爆笑してしまった。 新海誠は次世代の宮崎駿と言われているけど、正直その見解はどうなるかわからないな。明らかに新海と宮崎は違う性格の作品を作っている。技術的な面や売れる作品を作っているという点では同じ「大御所」として括れるかもしれないけれど、宮崎駿へのノスタルジックを新海に求めるのは酷じゃないかと思う。たぶん、この映画のアンチも大体は宮崎駿への執着が強いんじゃないか。でも彼らは全く別のものを作っているんだからそこを比べるのはちゃんちゃらおかしい話だ。そういう点では新海はしばらく地位を獲得するまで厳しい批判を食らうのかもなー。
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