小説 君の名は。 の商品レビュー
映画が大ヒットして、見に行こうと思いつつなかなかいけないので、小説を読むことにした。ぼくは男女が入れ替わる話、変身譚は「転校生」以来いくつか読んで来たし映画も見てきた。しかも、この話にみんな泣いたというから、ぜひ泣いてみたいと思って読んだのだが、全然泣けなかった。ストーリーがわか...
映画が大ヒットして、見に行こうと思いつつなかなかいけないので、小説を読むことにした。ぼくは男女が入れ替わる話、変身譚は「転校生」以来いくつか読んで来たし映画も見てきた。しかも、この話にみんな泣いたというから、ぜひ泣いてみたいと思って読んだのだが、全然泣けなかった。ストーリーがわかりにくいという評判があり、それでみんな2度映画を見るのだということも聞いた。たしかさっと読んだだけではわかりにくいので、ぼくも2度読んだが、やはり泣けなかった。
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RADWIMPSの曲を聞きながら読めば、だいたい映画と同じ。 大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督自身による同作のノベライズ。 長野の山奥に住む巫女系女子高生・宮水三葉(みつは)と、東京のイケメン男子・立花瀧(たきくん)は、ある日、夢の中でお互いが入れ替わっていることに気がつ...
RADWIMPSの曲を聞きながら読めば、だいたい映画と同じ。 大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督自身による同作のノベライズ。 長野の山奥に住む巫女系女子高生・宮水三葉(みつは)と、東京のイケメン男子・立花瀧(たきくん)は、ある日、夢の中でお互いが入れ替わっていることに気がつく。 映画と小説を両方読むと、とにかく、まったく同じ印象。 セリフ回しの間とか、言葉遣いから感じる表情とか、そういったものが映画そのまんま。 小説家さんじゃなくて監督さん自身がペンを握ったためかもしれない。 とにかく、原作に忠実(どっちが原作なのかよくわからないけど)。 逆にいうと、映画で感じた中盤以降のテンポの悪さも、そのまま 物語がクライマックスになってからのモタツキ(具体的に言えば、糸守町に隕石が落下するのをくい止めよう作戦がスタートしてからの、「会いたくてて会えない」感にあふれたモタモタ)も映画も小説も同じ。 あのまどろっこしさ、焦れったさも作品の要素の一つなのかもしれないけど。 そういう意味では、ノベライズであるからこその魅力というのは少ないのかもしれない。 せいぜい、映画のラストで奥寺先輩の薬指の指輪がさりげなく映されたのを見落としたor意味がわからなかった若者たちにとって、丁寧な説明が得られることくらいか。 え?ストーリー? 「心と体が入れ替わって」 「隕石が落下して」 「実はタイムリープしてる」 話と聞いて、大半の日本人が想像するであろう内容そのままです。
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何かと話題のアニメ映画の小説版。 恋愛モノ? 面白そうじゃないし、流行ってると逆に手を出したくないって思うのは自分がひねくれているから? ある時、なんかのきっかけで娘に少しストーリーを聞いて、思ってたのとちょっと違うなと感じ、自分の目で確かめる事にした。 こんなおっさんが読...
何かと話題のアニメ映画の小説版。 恋愛モノ? 面白そうじゃないし、流行ってると逆に手を出したくないって思うのは自分がひねくれているから? ある時、なんかのきっかけで娘に少しストーリーを聞いて、思ってたのとちょっと違うなと感じ、自分の目で確かめる事にした。 こんなおっさんが読んでもいいものか迷ったかけど、結果、良かったっす! 切ない系ですかね? 人の記憶の神秘。 こりゃ映画見たくなったわ、マジで!
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映画見に行けないので 小説読んで見ようかと テンポ良い展開で面白く 一気読みしてしまった 映画も見たいと思った
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を観て、小説版読んで、漫画よんで、もう一回映画を観ました! ちょーーーーーー面白くて、めっちゃ泣けてきます!やっぱ、三葉ちゃんと滝くんが最後にあって、「君の名前は。」っていうところがめっちゃめっちゃ泣ける!三葉ちゃんが手のひらを見たら、「すきだ」って書いてあったとこも泣いちゃいましたよ これは、今まで私が観てきたアニメーション映画の中で、1番心動かされる作品です。DVDも買いたいです!
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映画を見てから読んだ。小説版は瀧と三葉それぞれの一人称で語られていて、互いの心境がよく分かる。映画ではついていけなかったところも理解でき、読んで良かった。
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映画が非常によかったため、小説も購入しました。 誰でも読めそうな、簡単な言葉で構成されているのでさらっと読めます。 ただあまりにもさらっとしすぎて、映画では感動できた部分も、小説としてはうーん。主人公たちの心情は確かに小説の方がわかりやすいですが、だからといって映画には勝てない。...
映画が非常によかったため、小説も購入しました。 誰でも読めそうな、簡単な言葉で構成されているのでさらっと読めます。 ただあまりにもさらっとしすぎて、映画では感動できた部分も、小説としてはうーん。主人公たちの心情は確かに小説の方がわかりやすいですが、だからといって映画には勝てない。映画の書き起こし小説というのは大体こんなものなので、予想通りといえばそれまでですが。 私は映画を観た後に読んだので、映画の映像を脳内で補完できました。 小説だけではなく、映画まで見て1セット、の感覚の方が良いかと思います。
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映画→小説の順に読みました。 映画と内容自体は変わらないので小説を読む必要はなかった。 けど最後の解説を読んで、「あぁこの本を手にとって良かった」と思いました。
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映画を見た後に見るのが良かった。細かな心理描写が小説ならではの表現で書かれていて、物語に入り込めた。お気に入りの1節がいくつかあった。
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この物語はファンタジーというより、 僕には、とてもリアルな物語に感じました。 時間がねじれたり、からまったり、切れたり、 それがまたつながったり。 現実の世界も、人の命も、 本当はそういう結びなのだと思います。 直線ではないのです。結びなのです。 夢で人と入れ替わるという力も、 ...
この物語はファンタジーというより、 僕には、とてもリアルな物語に感じました。 時間がねじれたり、からまったり、切れたり、 それがまたつながったり。 現実の世界も、人の命も、 本当はそういう結びなのだと思います。 直線ではないのです。結びなのです。 夢で人と入れ替わるという力も、 それも特別なものではありません。 夢の世界ではよく知られた、普遍的にあるものです。 そして、心のリアル。 なぜだかわからないけど、なんだかすごく心惹かれるもの。 そういうものを、誰もが持っていると思います。 理屈では説明はできないけど、大切な、何か。 それに似たものを求め続け、 これかな?と思っても、 でもそれではないので、結局はうまくいかない何か。 そして、それを求める原動力は、寂しさなのです。 大切なものの前では、名前すらどうでもいい。 むしろ、名前は残してはいけない。 名前を呼べば、現実から消えてしまいそうな気さえする。 記憶は消えても、寂しさだけは、最後まで残った。 夢から目覚めても、涙だけは流れていた。 この映画をみていると、 出逢いや生の本質は、寂しさなのかとさえ思ってしまう。 ところで、映画の中で、不思議に思ったことの一つ。 【ミツハは、どうしてタキくんを選んだのか。】 奥寺先輩もタキくんが好きだったわけだが、 奥寺先輩がタキくんに惹かれたのは、 実際にはミツハの女子力のおかげだった。 では、タキくんの魅力は、いったいなんなのか。 単にイケメン東京男子だからか。 タキくんの魅力の一つは、 自分自身に対する正直さだと思いました。 自分の気持ちに嘘をつきたくない。 僕の中では、タキくんはそういう男です。 そしてタキくんは常に、 アイデンティティの問題を抱えていたのだと思います。 《お前は、誰だ?》 これは、ミツハに対してではなく、 タキくんの自分自身への切なる問いなのだ。 自分は、いったい何者なのか。 TOKYOという街は、その象徴でもある。 一方ミツハは、 自分自身の人生を生きることができないでいました。 辺境の田舎の村で、巫女の血筋に生まれ、 すべてが運命づけられ、 自分自身に正直に生きるということができない。 だからタキくんのモラトリアムや男性性は、 ミツハの一部にとって、救いとなったのだと思います。 んん。しかしそれだけでは、 この奇跡の出逢いは起こせなかっただろう。 だとすればむしろ、 出逢いを真に必要としていたのは、実は、 タキくんの方なのではないかと考えることもできる。 タキくんは、自分のことを理解し、 自分を心の孤独から救ってくれる人が、 いつか現れることを夢みていたのではないだろうか。 そう、いつか白馬に乗った王子様に連れ去られるのを夢見る少女のように。 その強い想いが、ミツハの能力とリンクしたのだと僕は思います。 タキくんは女性性を、ミツハは男性性を、必要としていたからこそ、逆に2人は結び付けられたのかもしれません。 エンディングに関しては、 いろんな感想があると思います。 僕は、エンディングの、あのあとがすごく知りたい。 というより、まだ何も始まってさえいない。 エンディングを迎えても、 まだ何も始まってさえいない映画。 最後に、 《君の名は。》 そう問いかけたとき、 また2人の心が入れ替わり、 あのときに戻るのではないか、 と僕は恐ろしくも思ってしまった。 いや、あれが、 タキくんにとっての最後の問いだったと信じたい。 自分は何者か、という問いへの執着を手放すことが、 タキくんが寂しさから解放される、 すなわち絡まり合った紐を解き今を生きる、 唯一の方法なのではないだろうか。 探さなくてもいい、呼ばなくてもいい。 ミツハは、いま、ここに、いるのだから。
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