小説 君の名は。 の商品レビュー
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流石の新海節満載で。 すれ違いの少年少女のニアミスを描かせたら右に出る者は今居ないのではないだろうか? 山の中での生活の基盤にする女子高生・三葉 みつは 東京で暮らす男子高校生・瀧 たき 突然夢の中で入れ替わり。 徐々に夢の中で入れ替わっている事に気付き、把握しだす。 全く出会う事がなかった二人。 瀧の行動で、三葉の未来も変わっていく。 三葉の行動は瀧に影響を多大に与えて。 すれ違いに泣けて。 会いたい、会えない、切なくて悔しくて。 泣けます。 公共機関で読むのは控えた方が良いです。 ムスビ、カタワレ時。 代々受け継がれた巫女である事の入れ替わり。 時空を超えて彗星が知らせる。 二人が会えるために、三葉と瀧は苦戦する。 時間が大きなネックになっているから。 実際は3年の月日が横たわっていて。 結構衝撃的だったり、いきなり知った時の寂寥感。 最後にようやく会えた二人の一言。 題名である 君の、名は と。 最後にジンとさせてもらえます。 2016年8月にアニメーション映画として公開。
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ホント、すれ違う男女の物語を書かせたら著者は上手だな。いや、映像監督だし映画が元だから「作ったら」というべきかもしれないが。なんにせよ、映画の予告編を見て想像していた物語と全く違っていた。そうか、今回はこんなふうにすれ違わせるのか。男女入れ替わりもの、という手垢のついたモチーフを...
ホント、すれ違う男女の物語を書かせたら著者は上手だな。いや、映像監督だし映画が元だから「作ったら」というべきかもしれないが。なんにせよ、映画の予告編を見て想像していた物語と全く違っていた。そうか、今回はこんなふうにすれ違わせるのか。男女入れ替わりもの、という手垢のついたモチーフを、いつもの新海モノローグに、少し捻った展開、一切れのファンタジー要素、それらを混ぜて新たな化学変化を起こしてきっちり小説として仕上げてくるのだからすごい。細かいほつれはあるものの、こういう世界観として読めば面白い。
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映画公開に先だって楽しみにしてた小説。 少しのドキドキと切なさと熱い気持ちが混ざりあってキュンとくる。 すきだなぁ、こういうの。 時をかける少女的なファンタジーさがちょうどいい。
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新海誠作品の中でいちばん好き。 この人の表現力は本当に素晴らしいと改めて思った。 作者買いで文庫を手に取ったはいいが、 正直中盤までは「男女入れ替わりネタなんて…」 っていうマイナスイメージがあった。 でも後半は自分の既成概念が破られるくらい 想像以上にドラマチックで、とにかく切なくて、 すごく あたたかいストーリーだった。 8月公開の映画版も楽しみ。 川村元気に安藤雅司に田中将賀… しかも主題歌はRAD! とにかく豪華な製作陣。 予告編見るだけでわくわくする。 きっと泣くんだろうなぁ。 この人が春の季節をあらわすときに使う 「予感をたっぷり溶かし込んだ春の空気」 っていう表現がなんとなく好き。 そういえば 本作のキーワードのひとつでもある 「カタワレ時」=「誰そ彼(黄昏時)」 を教えた三葉の高校の美人古典教師は 『言の葉の庭』の雪野ちゃんかな?
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