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三の隣は五号室 の商品レビュー

3.4

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    4

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2025/09/25

読み始めてしまったから最後まで読んだもののなんたか読みにくく内容も特に得られるものがないものだった。 タイトルだけで読み始めたのでもう少しミステリー寄りのものだと思ってしまったのもあるが。

Posted byブクログ

2025/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

間取り図を想像しながら1章を読み終えると間取り図があって、確認できてほっとするしかけ 全体には嫌いじゃないけどテンポが緩くてなかなか読み進めるのに時間がかかった

Posted byブクログ

2025/02/20

出版社の紹介には「アパート小説の金字塔」と有ります。 横浜近郊のアパート・第一藤岡荘の五号室の、1966~2016年の50年間にわたる歴代13組の住人を描いた小説なので、確かに「アパート小説」です。 装幀からして変です。しっかりと厚い表紙をめくると1枚の遊び紙(見返し)、そしてい...

出版社の紹介には「アパート小説の金字塔」と有ります。 横浜近郊のアパート・第一藤岡荘の五号室の、1966~2016年の50年間にわたる歴代13組の住人を描いた小説なので、確かに「アパート小説」です。 装幀からして変です。しっかりと厚い表紙をめくると1枚の遊び紙(見返し)、そしていきなり第1話が始まります。1話が終わったところに色違いの表題紙が現れ、裏がアパートの見取り図。次が目次で、その後に第2話が繋がっていく。 小説の構成がまた変わってます。例えば「シンク」と言うタイトルの第2話は、歴代の住人のシンクにまつわる話が順不同に語られます。一組の住民に対して1~10ページほどでしょうか。順不同だけど住民名には数字が含まれているので(例えば3代目は三輪蜜人、4代目は四元志郎、5代目は五十嵐五郎)時代が混からかる事は無い。とは言え13組ですからね、時々「どんな人だったっけ」と悩んだりはします。 何が大きな事件が起こるわけでは無く、淡々とエピソードが積み重なって行きます。余りに淡く、結構忍耐を強いられます。ところが最後の2話あたりで、特に何かが変わった感じもしないのですが、なんか話が上手く回り始めて心地良くなってきました。 全体として面白かったとか感動したと言う訳では無いのですが、実験小説的で、その奇妙さが癖になりそうな作品でした。

Posted byブクログ

2024/05/26

アパートの一室が主人公と言ってもいいのかも。歴代の住人のエピソードが断片的に語られていく形式で時代も行ったり来たりするので、最初は若干読みづらいと感じたが、ページが進むにつれてそれぞれのキャラクターや前後の繋がりが浮かび上がってきて、楽しかった。初読み作家さん(今頃)だけど、他の...

アパートの一室が主人公と言ってもいいのかも。歴代の住人のエピソードが断片的に語られていく形式で時代も行ったり来たりするので、最初は若干読みづらいと感じたが、ページが進むにつれてそれぞれのキャラクターや前後の繋がりが浮かび上がってきて、楽しかった。初読み作家さん(今頃)だけど、他の作品も気になります。

Posted byブクログ

2023/03/06

賃貸アパートのある一室。そこを通り過ぎた時代と、人。滔々とながれていく時間と、人々の暮らしを見ていくのが、何とも穏やかで不思議な感覚になる小説だった。 そして、ふと自分の住まい住民に思いを馳せる。そんな豊かな時間を過ごせました。

Posted byブクログ

2021/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

変な間取りの2DKアパート「藤岡荘五号室」50年の歴代入居者たちの日常を描いた情景小説(とでもいうのか?) この五号室は4畳半の三方に障子を配した珍しい部屋、とはいえ非現実的というほど突飛ということもないのだが、に住んだ傷心のOL、謎の荷物を預かる男、アマチュア無線マニア、病の妻をみとった男、4人家族、学生、女子大生などなど…の生活情景をその時代の風俗描写とともに描く。 面白いのは時系列で描かれていないこと、何かのキーワード、例えば「雨音」であれば、その雨音の響きをキーワードに住民たちの思いを行動を描いていく、構成にこだわっている雰囲気は出さず(後で考えると絶対計算されていると思うのだが)、ランダムに人物が選出され描写があって、その描写の中のキーワードつながりでまた次の人物が選出されるような。まるでこの部屋がなくなる寸前に一生の思い出をツラツラと振り返っているような雰囲気で読ませる。 起承転結やオチなどない、最終章は最後の住民の描写で終わることくらい。あらすじもない、興奮するところもなく、感動も特にないのだが、何故か印象に残るのは、登場人物たちが生きてきた時代の情景のほとんどを、自分や親世代がも実体験してるような気になるからだろうか? なんとも不思議な雰囲気と読後の余韻を感じた小説だった。

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2021/06/05

第一藤岡荘の五号室に入居した13人の話。それぞれの理由があってアパートに越してきて、それぞれの生活があり、それぞれの理由で退去していく。他人同士でも同じ部屋で過ごすことで同じことを思ったり、同じ部屋でも時代が違えば住み方が変わったり。 タイトルを深読みし過ぎたのが残念。もっとゆっ...

第一藤岡荘の五号室に入居した13人の話。それぞれの理由があってアパートに越してきて、それぞれの生活があり、それぞれの理由で退去していく。他人同士でも同じ部屋で過ごすことで同じことを思ったり、同じ部屋でも時代が違えば住み方が変わったり。 タイトルを深読みし過ぎたのが残念。もっとゆったり読めばよかった。

Posted byブクログ

2021/03/28

出だしは登場人物多くてめんどくさい?とか思ったけれど、徐々に徐々に、これこれ、これだよ、小説ってのはこういうのだよ、と思いながら読み進めた(一つ前に読んだ別の著者の小説が個人的にハズレだったので)。 一言で言ってしまえば「ちょっと変わった間取りの一つの部屋に別々の時期に暮らした...

出だしは登場人物多くてめんどくさい?とか思ったけれど、徐々に徐々に、これこれ、これだよ、小説ってのはこういうのだよ、と思いながら読み進めた(一つ前に読んだ別の著者の小説が個人的にハズレだったので)。 一言で言ってしまえば「ちょっと変わった間取りの一つの部屋に別々の時期に暮らした13の人たちの話」なんだけど、そこにある些細な出来事や日常をすくいあげるのが、私の読みたい「小説」にドンピシャだった。 タイトルページと目次が第一話のあとにあるという造本の工夫もいい。 それぞれの章ごとにテーマがあって(シンクだったり風邪だったり、テレビだったり)それに沿ったそれぞれの住人たちの話が書かれている。 具体的なテレビ番組なども組み込まれて人物像が作られている。 ぐっと引き込まれたのは「第五話 影」からで、以下気に入った部分。 ・もう、キムタクみたいにモテたい、女に騒がれたいだなんて思わない、それより、ドラマの中で描かれるこの二人の「仲の良さ」が保には羨ましい。年を取ればとるほど、人は誰かと仲良くなれない。(p.94) ・もしかしたら、今から自分は「誰か」と「仲良く」なれるかもしれない。そんな風な予感の、入口を一瞬見た。(p.96) (ホームセンターへ行った睦郎) ・「どう生きてもいい」「どのようにも生きられる」と睦郎は言葉でなく肌で感じた。(略)それはたとえば(同じようにお金をかけることとはいえ)高級な既製品をただ買ったり、誰かに作業してもらうこととはまるで別の豊かさだ。なんというか「自分が生きている」のだ。(p.98-99) その人の性格や、大袈裟に言えば生き方は暮らしの中の些細な部分に現れるのだな、とか、暮らしの中の些細なことから人生についてふと考えてしまったりするんだよな、ということが淡々とした日常の中にぽつりぽつりと書かれていて、大袈裟ではなくて、地に足がついている感覚がとても好きだ。 重なっていく日常を描く方が、非日常を描くよりも難しいことだろうから。実際の人生だって、9割の日常と1割の非日常だから。 新生活の始まるこの時期に読めてなおよかった。

Posted byブクログ

2021/02/28

家探しのときは綺麗であることを重視していたけど、過去の住人に思いをはせることができる古めかしい家に人生で1度くらいは住んでみたい気持ちになった。 メモをとりながらもう一度読んでみると、淡々と書かれていたキャラクターたちに色が出てきて人となりが見えたような気がした。7番目の住人七瀬...

家探しのときは綺麗であることを重視していたけど、過去の住人に思いをはせることができる古めかしい家に人生で1度くらいは住んでみたい気持ちになった。 メモをとりながらもう一度読んでみると、淡々と書かれていたキャラクターたちに色が出てきて人となりが見えたような気がした。7番目の住人七瀬さんとは友達になれそうだなあとか。住んでみたいです、第一藤岡荘。(第二でも◎)

Posted byブクログ

2021/02/04

一つの部屋を舞台に、その部屋の住人の人生の一部を見る話。 前半は一人一人の日常をただ追っているだけのようで読み進めるのに苦労したが、終盤にかけて住人同士の繋がりや共通点が見えてきて面白かった。 話がパズルのように組み立てられていて、相当人物設定がしっかりしていないとこんな構成はで...

一つの部屋を舞台に、その部屋の住人の人生の一部を見る話。 前半は一人一人の日常をただ追っているだけのようで読み進めるのに苦労したが、終盤にかけて住人同士の繋がりや共通点が見えてきて面白かった。 話がパズルのように組み立てられていて、相当人物設定がしっかりしていないとこんな構成はできないだろうと思った。凄い。

Posted byブクログ