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三の隣は五号室 の商品レビュー

3.4

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    4

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2017/04/20

5号室に暮らした13人の人達の いろんなときを切り取った話。 時代背景と合わせて、 そのころ自分はどうだったかねぇ、 なんて思いながら読んだ。 劇的なドラマはないけれど それぞれの事情が垣間見れたり 大爆笑はしないけれど、 なんだか笑えたりと面白かった。 ただ、読むのに時間...

5号室に暮らした13人の人達の いろんなときを切り取った話。 時代背景と合わせて、 そのころ自分はどうだったかねぇ、 なんて思いながら読んだ。 劇的なドラマはないけれど それぞれの事情が垣間見れたり 大爆笑はしないけれど、 なんだか笑えたりと面白かった。 ただ、読むのに時間がかかった。

Posted byブクログ

2017/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中までは読みましたが、描写が多く、登場人物の気持ち少なめに感じ読み進められませんでした。 あと人の名前が一二三四五六七八の順で安易に感じた。

Posted byブクログ

2017/03/20

登場人物が覚えられず何度も前のページをめくって確認するのが面倒で後半あまり読まずに終わった。なんだか退屈な話…そう、この著者は苦手だったのだ…。ダヴィンチからの図書館シリーズ。水道のレバーが昔は下に下げると水が出て、阪神大震災以後逆になったということだけがためになった。職場の水道...

登場人物が覚えられず何度も前のページをめくって確認するのが面倒で後半あまり読まずに終わった。なんだか退屈な話…そう、この著者は苦手だったのだ…。ダヴィンチからの図書館シリーズ。水道のレバーが昔は下に下げると水が出て、阪神大震災以後逆になったということだけがためになった。職場の水道が家と逆で不思議だったので。阪神大震災以前に作られたってことですね。

Posted byブクログ

2017/03/14

三面に障子があるちょっと不思議な間取りのアパートの5号室の歴代の住人たち。 台所の使い勝手やテレビ、タクシー、病気など、同じテーマをそれぞれの住人がどうしていたのかを綴る。 名前も、数字が含まれる名前で面白かった。

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2017/02/21

とあるアパートの五号室。そこに住んだ人たちの生活を書いた作品。五号室の住人は時とともに変わっていくので一人一人の物語が書かれる。 就職、結婚など人生には大きなイベントがあるが、実際には台所やら家の掃除やらで困ったり、動いたりしている日常が人生の大部分であり、重要なパーツだという...

とあるアパートの五号室。そこに住んだ人たちの生活を書いた作品。五号室の住人は時とともに変わっていくので一人一人の物語が書かれる。 就職、結婚など人生には大きなイベントがあるが、実際には台所やら家の掃除やらで困ったり、動いたりしている日常が人生の大部分であり、重要なパーツだということを気づかされる。人間の生活、日常って面白いよなぁ…

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2017/02/02

1966年から2016年の間に第一藤岡荘五号室に暮らした 13人(組)の住人が トイレや台所、風呂、二部屋の和室のなどの使い方の違いや、改修による変更などを通じ、読み進めるごとに、五号室の隅々に13の生活臭を感じながら、共感を増し読了。

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2017/02/11

東京のとある町に建つアパート・第一藤岡荘は、'66年から'16年までの50年間に13名の入居者を迎え、送ってきた。ここで暮らしたほとんどの者たちが変な間取りだと思う。異国人、秘密を持つ怪しい男を含めた老若男女の生活がそこで営まれる。とはいえ、ことさら大きな事件...

東京のとある町に建つアパート・第一藤岡荘は、'66年から'16年までの50年間に13名の入居者を迎え、送ってきた。ここで暮らしたほとんどの者たちが変な間取りだと思う。異国人、秘密を持つ怪しい男を含めた老若男女の生活がそこで営まれる。とはいえ、ことさら大きな事件が展開するわけでもなく、語り継がれることもない歴史を、時間を行き来しながら振り返る。時代とともにトイレも蛇口もいつしか変わり、湯沸し器やエアコンが設置される。壁に建具に床に、歴代の入居者の痕跡が遺されていく。人物が入れ替わり立ち替わり登場するので、どうにも感情移入できないと思っていたが、そうか、この物語の主人公はこのアパート五号室なんだ。

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2017/01/19

なんと斬新な切り口の、だが刺激の少ない(だからこそ愛おしい)小説だろうか。 「変な間取り」の小さなアパート、第一藤岡荘の五号室の最初の住人から最後の住人まで、約半世紀の物語だ。五十年という年月だから、それ相応の人数の人間が住んだ。男も女も子どもも、外国人も、若いのも年寄りも住んだ...

なんと斬新な切り口の、だが刺激の少ない(だからこそ愛おしい)小説だろうか。 「変な間取り」の小さなアパート、第一藤岡荘の五号室の最初の住人から最後の住人まで、約半世紀の物語だ。五十年という年月だから、それ相応の人数の人間が住んだ。男も女も子どもも、外国人も、若いのも年寄りも住んだ。 彼らが外の世界から帰ってきて、家のなかで見せる顔と、ふとよぎる思いをひとつずつ掬い取っていく。 大仰な事件はなにも(とは言わないが)起きないのに、時系列ではなく、起きた出来事やよぎった思いの「種類」ごとに分類されて語られていく物語を読むうちに、彼らになじみ、愛おしさを感じていく。 先の人が出て行かないと後の人はこないわけで、なので出てくる登場人物たちが邂逅することはない。けれど、部屋にのこした「軌跡」のようなもの…雑巾であったり、「水不足!」のステッカーであったり、障子の穴であったり、室内に豪快に響く雨の音だったり…が、本人たちは知らぬまま、ゆるやかに彼らを繋げているのを私たちは知っている。 五号室から一気に大きなことを言うが、こういうささいな繋がりから世界はできて、連綿と続き、歴史を紡ぐのだなあという感慨をも与えてくれた。傑作と思う。

Posted byブクログ

2016/10/26

巧いなぁと思いながら読み進み,最後に深いなぁと思わされた。考えたことなかったけど私が住んできた部屋達にも前後の住人がいたんだよな,この後もいはるんだよな,としみじみ。 書評を読み返し,私も住民年表を作りながら読めばよかったと後悔。2回目はそうしよう。

Posted byブクログ

2016/10/18

同じ部屋に暮らした人々の、いたって尋常に過ぎた日々(尋常でない人もいるが)を、虫眼鏡で見るように拡大し、人工的に切り抜き、並べる。主役たちの些細な共通点や、受け継がれる生活環境がエピソード同士を繋ぎ合わせて、モザイク画のような多彩で厳粛な世界を描き出す。 物語が直線的にではなく...

同じ部屋に暮らした人々の、いたって尋常に過ぎた日々(尋常でない人もいるが)を、虫眼鏡で見るように拡大し、人工的に切り抜き、並べる。主役たちの些細な共通点や、受け継がれる生活環境がエピソード同士を繋ぎ合わせて、モザイク画のような多彩で厳粛な世界を描き出す。 物語が直線的にではなく、階層的に(?)広がっていく、不思議読書体験。 なんでもないような私たちの日常も、こんな風に俯瞰されうる、ある「歴史」の一部を作っているのかしら? ...そう思ったらなんだか少し力が出た。

Posted byブクログ