夢幻花 の商品レビュー
帯文:”禁断の花をめぐる衝撃のミステリ。” ”柴田錬三郎賞受賞作” ”こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――東野圭吾” ”宿命を背負った者たちによる人間ドラマ、まさかの展開、驚愕の真相。これぞ、東野ミステリの真骨頂!” ”黄色いアサガオには手を出すな――。”
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たくさんの人が登場して、どんどん話が進んで行って、これは一体どうやって収束させるんだ、と、思っていたら突然鮮やかに全てが繋がる、とても気持ち良い作品。 この物語の中で、唯一絶対善と思われるおじいちゃんが殺されてしまって、どれだけ後味の悪い結末になるのかと思っていたけれど、なるほど...
たくさんの人が登場して、どんどん話が進んで行って、これは一体どうやって収束させるんだ、と、思っていたら突然鮮やかに全てが繋がる、とても気持ち良い作品。 この物語の中で、唯一絶対善と思われるおじいちゃんが殺されてしまって、どれだけ後味の悪い結末になるのかと思っていたけれど、なるほど、人間にはどうしても抗えない、何かにとり憑かれてしまう、そして追求するほど苦しくなっていくという瞬間があるものだなぁと。 負の遺産に対しての登場人物の決意に、自分の日々の仕事に対しての励ましをもらったり。 とても後味の良い小説でした。
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アサガオをめぐるミステリー。 ある老人の殺人事件を軸に幻の花の謎ときがなされる。 様々な人が関わりあいながら、事件の真相が最後に明かされる。 ミステリーだけでなく、SF的な要素も。
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初の東野圭吾。 とても読みやすく、バラバラに散りばめられた欠片を繋げやすかった 後半、「お!!」というところで、バタバタと終わりにむかった感があり…もっと丁寧に終わりに向かってほしかったです。
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何年かぶりに読んだ東野作品。文章のリズムが良くて、やはり読みやすい。 過去から現在への流れや人物設定も明確で、これも映像化されそう。印象的なセリフもいくつか。 ただ、結末のバタバタ感と、ご時世とは言え、原子力の話題を軽く絡めているところに中途半端な感じを抱いた。 楽に読めて、普通...
何年かぶりに読んだ東野作品。文章のリズムが良くて、やはり読みやすい。 過去から現在への流れや人物設定も明確で、これも映像化されそう。印象的なセリフもいくつか。 ただ、結末のバタバタ感と、ご時世とは言え、原子力の話題を軽く絡めているところに中途半端な感じを抱いた。 楽に読めて、普通には面白いので、星3つ。
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ふたつのプロローグが事件にどう絡んでくるのか、そわそわしながら読み進めた。いくつもの伏線を回収しながらひとつの結末にたどり着く爽快感は、やっぱり東野圭吾さすがだなぁと思ってしまう。 物語に劇的な盛り上がり場面があるわけではないけれども、読後もさっぱり気持ちの良い作品。
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謎が謎のまま進んでいくので、最初人物がばらけていて混乱しながらも読ませてくれました。 事件の背景が確かに面白い。 ただ犯行の直接動機がこれでやっちゃうのかな?という感じ。例えば中毒と絡ませる方がという気がした。 ラストは爽やか、さっぱりしていて良かったです。
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世の中には負の遺産というものがある。それがそのままにしてなくなるものならそのままにすればいい。でもそうでないなら誰かが引き受けるしかない
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花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。 第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、 この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。 一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追ってい...
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。 第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、 この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。 一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた。 宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく。 ************************************** やっぱり、この作家はすごいと思った。 読みやすいのは当然やけど、自分がそこにいるかのように、情景が頭に出てきて、わかりやすい。 しかも、ミステリーと言えども話が深い。 必ず、人間味と言うか、主人公は一人ではない、と言うか、それぞれ、よい意味でクセがある。 最後にはそれが全て繋がって、解決する。 終盤になると、だんだん内容がわかってくると思いきや、最後の最後まで面白さが隠れてる。 犯人が捕まり、はい、解決しました、で終わりじゃないから、面白かった。
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たくさんの花を育てながら一人余生を過ごしていた老人が殺された。ただの強盗殺人事件と思われたが、そこにはもっと奥深い因縁が隠されていた…。 プロローグが一体どんなふうに事件の真相に結び付くのか、中盤になってもなかなかつかめず、すべての登場人物があやしく見えてしまった。 相関図や背景...
たくさんの花を育てながら一人余生を過ごしていた老人が殺された。ただの強盗殺人事件と思われたが、そこにはもっと奥深い因縁が隠されていた…。 プロローグが一体どんなふうに事件の真相に結び付くのか、中盤になってもなかなかつかめず、すべての登場人物があやしく見えてしまった。 相関図や背景が複雑かつ意外性に満ちていてそこは期待を裏切らなかったけれども、蒼太の母の態度などは、真相が分かってもやはり少し大げさでは?と思わざるを得なかった。私の、宿命というもののとらえ方が浅いのか。
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