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橋を渡る の商品レビュー

3.2

91件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

    37

  4. 2つ

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2024/05/14

企業の営業課長の明良。都議会議員の妻、篤子。TV局の報道ディレクター、謙一郎。三人を春、夏、秋とに分けて描く群像劇。そして「冬」につながった時、いきなりの展開でびっくり。少し強引な気もするけれど面白かった。

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2023/05/17

3章まではテンポよく進むけど、最終章で急な展開になり混乱してしまった。事実の時事ネタが出てきて読み進みやすかったのに、最後がよくわからない感じになった。私の理解力不足とSFが苦手ということもあって評価低め。

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2022/11/07

日々管理され、便利という名目で効率化されたこの延長線上にどんな未来があるか、を筆者は描いたように思う。 人間としての心、倫理観、正義、相手を求める欲望との乖離。筆者が著したかったことをすべて汲もうとするには想像力が必要。インパクト大。

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2022/09/11

現代劇が3つ続いてのまさかのSF。 少しずつ繋がりがあったり、パラレルワールドめいた表現があったりで、飽きがこないようなつくりがみられる。

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2021/10/29

クライマックス直前まで不思議な緊張感が続く話で、どうなるのかと一気読みしてた。 しかし怒涛の展開に唖然。びっくりがっかり。

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2021/01/01

吉田修一さんが生み出す小説の雰囲気が好きすぎる。 何度も何度も思ってることだけどこれもまた思いました。 私にとっては すごく雰囲気が好みの、 ひとりで落ち着くディナーのできるレストランのよう。 決して人気店ではないけれど 店主が内装や外装、料理や食材、お店の立地などにも ...

吉田修一さんが生み出す小説の雰囲気が好きすぎる。 何度も何度も思ってることだけどこれもまた思いました。 私にとっては すごく雰囲気が好みの、 ひとりで落ち着くディナーのできるレストランのよう。 決して人気店ではないけれど 店主が内装や外装、料理や食材、お店の立地などにも なんらかのこだわりを持って営むこじんまりとしたお店。 気分が最高によくなる。 この本だって、 読後の何かを得た感はないのだけれど とっておきのひとときを過ごす経験を プレゼントされたような。 本当に先に述べた、素敵なレストランのよう。 あと、登場人物の人間性が好き。 皆さんの感想見ると賛否両論の作品ではありますが 私好みの吉田修一さんの素晴らしいセンスが 悩みや取捨選択、その結果生みだしたのがこれ、と考えると愛おしい。綺麗事じゃなく本当によい。 人間の欲望的なところを捉えているのが 生々しくあり、最大の味。 不倫、お金、犯罪、セクハラ発言、格差 人がこれらに貪欲になって、 そんな滑稽な人間を客観視させられる。 それが、くだらんなあ。って反面教師。 吉田修一さんもそう思ってるんだろうな。 小説から感じる吉田修一さんの人間性が最高に好き。

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2019/12/12

好きな作家なので期待して読んだ。なのに、あまり良い印象が残っていない。まず、SF要素が要らない・・なぜ香港だったり別の時代に移る必要があるのか。 ただ、玄関先にあった謎の贈り物の謎がとけてすっきりし、そこは心が動かされた記憶はある。2014年に実際に起きた時事ネタを入れているの...

好きな作家なので期待して読んだ。なのに、あまり良い印象が残っていない。まず、SF要素が要らない・・なぜ香港だったり別の時代に移る必要があるのか。 ただ、玄関先にあった謎の贈り物の謎がとけてすっきりし、そこは心が動かされた記憶はある。2014年に実際に起きた時事ネタを入れているので、あー、そういう年だったな、と思い出せた。

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2019/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「春」「夏」「秋」の3つの章で、無関係な3人を主人公にそれぞれの日常の風景を切りとる。 3人とも経済的には恵まれている方だろう。 だが、日常の悩みや不満、漠とした不安は誰の心の内にもある。 価値観の違い、常識の違い。 それぞれが持つ正義と正解。 それに雁字搦めになって、視野狭窄になってはいないか。 私たち一人一人の選択の結果が今の世の中であり、これからの未来の姿なのだとしたら、世の中を変えるのは、執着に捕らわれずフラットな心で物事を考える、私たちの選択の積み重ねなのだ。 けれど自身の考えや感情に捕らわれないというのは、非常に難しいことなので、往々にして私たちは選択を間違える。 現実の事件、実在の人物を多数配置することで、この作品に妙なリアリティを持つ不穏さが見え隠れする。 それが、第4章「冬」で、一気にその未来を見せつける。 息苦しい閉塞感。 でも「冬」はまた、「春」へと繋がっていく。 その構成の妙。 伊坂幸太郎作品のように、全てのピースがぴたりとはまる爽快感はない。 そのガタガタと、ゆるゆるとした不安定さが、一層選択することの責任の重さを突きつけてくる。

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2022/04/09

1章はよかった。 2章で、あれ?短編?てなって、3章でいや、きっと繋がる、4章でまた置いていかれ、展開についていけなかった。読解力不足かな… 暑さのせいか。 時事的なものも織り込まれてるけど、10年後に読んだらわからないネタかもなー。 未来を描いてあるけど、未来には読みづらい展開...

1章はよかった。 2章で、あれ?短編?てなって、3章でいや、きっと繋がる、4章でまた置いていかれ、展開についていけなかった。読解力不足かな… 暑さのせいか。 時事的なものも織り込まれてるけど、10年後に読んだらわからないネタかもなー。 未来を描いてあるけど、未来には読みづらい展開では。 ↑ 2度目。 全く、かけらも覚えてなかったことにびっくり。 今回はそれぞれの章は面白く読めた。 最終章の急展開に戸惑いはあったけど、近未来もなんとなく受け入れられた。

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2019/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通の日常から突然、ザワザワしながら70年後の近未来に連れていかれてしまった。リアルでグロテスク。でもきっとこれが普通の生活であるような感覚。

Posted byブクログ