橋を渡る の商品レビュー
帯コメントには「いまなら、未来は変えられる。大切な人の不倫、不正、裏切り。正義によって裁くか、見ないふりをするか。やさしさに流されてきた3人の男女が立ち止まるときー。新次元の群像ドラマ、ここに誕生。」 とありますが、まさにコメントとして書いてあるように、今まで吉田修一さんの作品を...
帯コメントには「いまなら、未来は変えられる。大切な人の不倫、不正、裏切り。正義によって裁くか、見ないふりをするか。やさしさに流されてきた3人の男女が立ち止まるときー。新次元の群像ドラマ、ここに誕生。」 とありますが、まさにコメントとして書いてあるように、今まで吉田修一さんの作品を読んできた方からしたら新次元な作品で、思わず「えっ」となるような展開なのではないでしょうか。僕はそうなりました。 今年映画化で話題になるであろう「怒り」と同じように、断片的な物語が最終的にどのように一つにつながっていくのか、発散していく物語がどのように収束していくのか、気になりながら読み進めるのですが、最後の落とし方が今までとは異なる次元だったので、そこに戸惑いながらも、読み進めるときの緊張感や高揚感はさすが吉田修一さん、というものだったと思います。
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