橋を渡る の商品レビュー
久しぶりの新作。 時事問題を絡めながら、同じニュースを中心に関係する人間模様が描かれているのですが、何か物足りない。。。悪くない、悪くないのですが。。。まあ、そういう作品もありますね。
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あれ?これ短編集だったっけ?って思いながら読んだ。最後にこうなるのね~、という感じ。 正しさのボーダーと価値。退屈はしなかったけど特に印象に残るわけでもなかったなあ。
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予備知識がない状態で読みだした。前半の現代の群像劇は、楽しめたが、後半になってややついていいけなくなる。それでも、いろいろな伏線が最後に集約されていくことで、それなりに良い読後感ではあったものの、作品全体としてはそこまで響かなかった。とはいえ、文体などはとても好みであり、次の作品...
予備知識がない状態で読みだした。前半の現代の群像劇は、楽しめたが、後半になってややついていいけなくなる。それでも、いろいろな伏線が最後に集約されていくことで、それなりに良い読後感ではあったものの、作品全体としてはそこまで響かなかった。とはいえ、文体などはとても好みであり、次の作品も読んでみたいとは強く思う。
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すごく壮大なSF小説だった。 最初は最近の時事ネタを盛り込んだ小説かなと思って読み始めたけど、『そして、冬』の章までくると一気に雰囲気が変わる。 春、夏、秋とそれぞれ語り手は変わるけど、ちょっとずつみんなが繋がっていって、各所にちりばめられた伏線が回収されて、エピローグは結...
すごく壮大なSF小説だった。 最初は最近の時事ネタを盛り込んだ小説かなと思って読み始めたけど、『そして、冬』の章までくると一気に雰囲気が変わる。 春、夏、秋とそれぞれ語り手は変わるけど、ちょっとずつみんなが繋がっていって、各所にちりばめられた伏線が回収されて、エピローグは結構スッキリしたかな。 正直、春から秋までの章の終わり方ってかなり後味悪かった。 でもなんでもかんでもハッピーエンドでうまくいくわけではないから、こんなもんかと思ってた。 未来を変えるってすごい難しいし、後悔先に立たずってまさにこれ。 全部が全部変わらなかったけど、ほんの少しだけ光が見えたラストはよかったなー。
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著者の作品は2作目、なのに「あぁ、あの…」と思ったのは去年映画『怒り』を観たからだな。原作者が著者だ。本作のヒトヒネリした作風が『怒り』と似ている気もする。『怒り』は無関係の男性3人がひとつの殺人事件を通じて繋がり合う(かのように)描かれる手法はなかなか斬新だった。 本作も、まったく縁もゆかりもない3人の主人公による別々のストーリーが春、夏、秋、と題して順に語られる。なかなか力量のある作家さんなのだろう、それぞれに読み応えがあり、中編の小説として成立している。2014年という同じ時代をそれぞれの場所で暮らし、価値観の揺らぐ現代において、何が正しくて、何が正しくなく、そして自分は何を選択して生きて行くかを、息苦しくなるほど濃密な空気感の中で描き切っている。この閉塞感は、まさに”今だな”と思わされる。つい3年ほど前の、記憶も生々しい実際に世間を騒がせた事件、ニュースが巧みに織り込まれている点も面白く読み進められる要因だ。 全く関係はない3人とはいえ、前の章の登場人物が、次章の中になんらかの形で登場する手法は、最近読んだ中では、湊かなえの『山女日記』など、ありがちと言えばありがち。それはさほど特筆するところでもなく、むしろ、これが本書の読者を引き付ける舞台装置かと思うと、やや鼻白むくらいの小手先のテクニックだ。 だが、さにあらず、本書にはもっと大仕掛けが隠されていた。 これ以上は、さすがに書けないな。なかなか、驚かされたし、爽快だったよ。”あのページ”以降は、もうページを繰る手を止めること出来ずに一気に読み終えてしまった。 ただ、評価は難しいなぁ。賛否が割れそうな作品だ。映画も小説も、ダイドンデンガエシはWelcomeなほうだけど、本作はクライマックス前の3つの章もそれなりに独立した物語として成り立っていて、それだけでも実に味わいがあった。 それを最後の1章、そしてエピローグで伏線大回収を行うが、やや駆け足で、若干辻褄の合わないというか「なぜ?」が残る感が無きにしも非ず。 いや、それでも、そのきっちりと閉じない部分、ホコロビのようなものが、なんとも現実っぽいというか、不思議な余韻も残してはいる。 あらすじも、詳細な感想も、あえて本書に限っては避けるが、一読して損はない作品だということは言っておこう。 登場人物のひとりが言う、この言葉は現代に対する痛烈な警告だと思いながら読み切った。 『あの時に変えればよかったと誰でも思う。でも今変えようとはしない』
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関連性のない話が共通している時間軸で流れていくのは、この作者の得意とするところ。しかし今回は70年後のSF展開でまとめたところが意外。 この流れを新しい着想と読むか、あるいはさすがの作者もネタ切れかとするかは難しいところ。 とは言っても物語性や表現力は並みの小説家ではない。天才の...
関連性のない話が共通している時間軸で流れていくのは、この作者の得意とするところ。しかし今回は70年後のSF展開でまとめたところが意外。 この流れを新しい着想と読むか、あるいはさすがの作者もネタ切れかとするかは難しいところ。 とは言っても物語性や表現力は並みの小説家ではない。天才の部類に入ると思う。
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この作家の作品を読んだことはないが、結構人気とのことで読んでみた。 春夏秋冬とエピローグという構成で春夏秋はそれぞれの物語、冬で伏線回収、エピローグで締め。 春~秋はそれぞれの物語が物足りなくて最初から中だるみ感があった。冬の展開を考えると冗長な前置きでしかないように思える。最後もSFまで出した割には奥行きが足りないのではないかと思った。 共感できるポイントがなくて物語世界に全然入っていけなかったけど、最後SFという展開の意外性におまけで星4つ。
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「冬」で急にSFになるのは驚かされましたが、「春、夏、秋」だけではテーマが弱い感もあり、結果オーライなのかもしれません。それぞれの立場で違う形の正義があることはわかりましたが、明良はイマイチ説得力なく(自分は不倫している)、篤子はこの家族で頑張ると言っておきながら自殺、など中途半端感があったのですが、それもあえて、、のことなのでしょうか?よくわかりませんでした。「冬」で、「正しくないことに目を瞑ることがどうなるか?瞑らずに橋を渡る=正しいことを貫くことが大事である」ということを訴えたかったのかなと。。。響と凛は、未来から過去に移動して、生きていくことは許されなかった為に米と酒になってしまったのでしょうか?桃缶は篤子の間違いを正させるために叶音が仕向けたのでしょうか?重ねてよくわかりませんでした。
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3.5 あまり関係性のない短編が3つ続き最後に意外な展開で集約されます。途中で何度か読むの止めようかと思いまいたが最後まで読んで良かった。
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