僕らのごはんは明日で待ってる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
瀬尾まいこさんの作品は、読んだ後に心が温かくなるなと改めて思いました。 葉山くんが上村さんだけじゃなくて、塚原くんとかタイで出会ったおばさま達など色んな人たちと出会うことによって、成長していて読んでてなんだか安心しました。 あとお兄さんの死は、葉山くんにとって辛いものではあったけど、たくさん悩んで、こうしたら良かったんだと考えて上村さんに生かしていた所も良かった! 本を読み進めるうちに、葉山くんを応援したくなるし、成長していて感動しました! でも上村さんが突然別れを切り出したり、病気になった後にひどいこと言ったり、明らかに葉山くんがえみりちゃんのこと好きじゃなかったり、気持ちは分かるけど可哀想だよって思う場面はあった! でも全体的にスイスイ読めて、良かった。
Posted by
サクサク読めました。 女の子の上村さんのキャラクターに共感した。 ハッキリものを言うけど面倒になったらスパッとやめてしまう所。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んだ後にケンタッキーが食べたくなる。笑 2人とも家族関係で割と重めな事を抱えてるけどそこに焦点をあてるんじゃなくてこの2人がそれぞれこれから生きていくってことにあてられて読みやすかった。 不器用なイエスが決めたこと、かける言葉がどこまでも優しいなと思った。 小春さんとイエスの夫婦が2人で生きていくってことを選んだことがなんかすごい希望に思えた。
Posted by
勧められて読んだ本 最初主人公の人柄や感じ方に、こんな感じで大丈夫なんかと頼りなく思ったけど、不器用ながらに素直なところがあって、どんどん主人公の世界が変わっていく感じ。
Posted by
2時間位でサラッと読めた。 主要人物2人とも大切な家族をなくしてるにも関わらず、そのバックグラウンドに大きく焦点を当てずに物語が進んでいくところが良かった。どんなことがあっても生活は続くし、体育祭も開催される、恋もする、別れもある、病気もする。誰にだって淡々と日常は巡ってくる。そ...
2時間位でサラッと読めた。 主要人物2人とも大切な家族をなくしてるにも関わらず、そのバックグラウンドに大きく焦点を当てずに物語が進んでいくところが良かった。どんなことがあっても生活は続くし、体育祭も開催される、恋もする、別れもある、病気もする。誰にだって淡々と日常は巡ってくる。そう言う事を含めてこのタイトルかなあと思った。 結局ラブストーリー?だったのか分からないが、二人の深い関係性は素敵だなあと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
入院中に読んだ本。 「会いたい人とか一緒にいて楽しい人って何人かいるけど、でも、いろんなことを平気にしてくれるのはイエスだけだって。」っていうところがすごく好き。なんでも大丈夫!と思わせてくれる人ってなかなかいないし、もっと大切にしないとと改めて感じた。
Posted by
兄の死、両親がいない、病気など、重いテーマを扱っているのに、いい意味でサラッと読めて、読後は瀬尾さんらしい温かい気持ちになる。 読んだ後、題名がすごく良くて感動。 ごはんって、生活の中で幸せを感じる瞬間の一つだから、大切にしたい。
Posted by
読後『これってラブストーリーだったのだろうか?』と、思うくらいキャラクターが個性的すぎて、ラブストーリーとは思えないスッキリ感と、家族のあり方を考える作品だった。 二人は高校生の時に知り合い、初めて付き合いその人と結婚する。それ自体が奇跡的である。そんな奇跡の二人が家族となるの...
読後『これってラブストーリーだったのだろうか?』と、思うくらいキャラクターが個性的すぎて、ラブストーリーとは思えないスッキリ感と、家族のあり方を考える作品だった。 二人は高校生の時に知り合い、初めて付き合いその人と結婚する。それ自体が奇跡的である。そんな奇跡の二人が家族となるのだが、二人が考える「家族」にこの先、心が熱くなる。 イエスというあだ名の葉山亮太。イエスとは、もちろんイエス・キリストからである。キリストのように心が広いからと、大学生になってついたあだ名である。なんとも素敵というか、もったいないというから、とんでもないあだ名である。本人は、心が広いという感覚もなく、感覚が鈍いというか、視点がずれているというか、要するにいわゆる『天然』キャラである。でも、そんなあだ名が付くくらいなので、周りの人間には信頼されているのであろう。 実は、高校時代は、クラスで浮いている存在であった。兄が亡くなって以降、ぼんやりと窓の外をみて『たそがれ』、死んだ人の小説ばかり読むようになった。それ以来、学校では孤立してしまうのだが、孤立していることすら何とも思わない。そんなクラスでも浮いていた亮太が、体育祭のミラクルリレーの「コメブクロジャンプ」で、羽ばたく(笑)ことになる。米袋の中に村上小春と二人で入ってジャンプしながらゴールに向かっていくのであるが、その米袋がまさに亮太の『明日を開いた』のである。 そして、また小春にとっても亮太との「コメブクロジャンプ」が、中学からの想い人への告白のきっかけとなる。 亮太への告白が成功した小春はケンタッキーが大好き女子。思ったことを容赦なくズケズケと言葉に発する男前女子高生。想い人であった亮太にも失礼な言葉が飛んでいく。 「ちょっと!失礼?!」と、思われる小春からのきつい言葉を受けながらも、この二人が漫才でいうとボケとツッコミのような感じて、バランスがいい。 こんな自分ペースの二人だからこそ、お互いを飾ることなく素直に表現できたからか、二人の距離感は、お互いが心地よいと感じている。 しかしながら小春の祖母と面会した亮太に対して、祖母の印象はそれほどよくなく、そのために小春は祖母の言葉を日本国憲法以上に受け止めて、従い亮太と一度別れてしまう。小春が居なくなって初めて小春の存在の大きさと恋愛を意識し、必死で関係を再構築しようとする亮太。その努力が実り、ふたりは無事にゴールインする。 一度、決めたことは覆さない彼女が、亮太と別れると決めて別れたにもかかわらず、亮太の(意味不明な)真剣な説得を受け入れた時、やっぱりこの二人は会話は変だと思いながらも、二人の間だけにわかる想いが見えた気がした。 ちょっと(かなり?)頼りなく、小春に頭が上がらない亮太ではあるが、最後はかっこよかったし、小春も素直で可愛かった!亮太の愛あふれる思いが小春にも伝わり、いつも失礼な小春が亮太への感謝の気持ちを素直に伝えた時はやっぱり似たもの夫婦だなぁと微笑ましくなった。 そして家族に思い入れがある二人が家族ではなく、夫婦であることを受け入れた時、よかったと思うと同時に応援したい気持ちになる。 「僕らのぼはんは明日で待っている」だから、明日のご飯に向かって生きていこう!
Posted by
『たそがれ族+さっぱり族=相性ばっちり!?』 兄の死を境にたそがれてばかりの葉山くんと、一見、さっぱりとした性格の上村さんとの青春恋愛物語。二人とも過去の重荷を背負っているのに、暗くなりすぎず、かといって、軽くなりすぎず、この絶妙なバランスは、さすが瀬尾さんです!
Posted by
葉山くんと上村さんのお話。いや、葉山くんの姓周時代の1ページともいうべきか。家族事情とか、仲良くなったら話してもらえると期待した葉山くんの気持ちも分からなくない。この二人は、これからも二人三脚で生きていくんだろうな。
Posted by