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僕らのごはんは明日で待ってる の商品レビュー

3.9

197件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

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2021/07/19

「がっかりさせたくないし悲しませたくない。 きっと俺たちは、順調な家族より親が注ぐ思いに敏感だし、裏切りたくない気持ちはわずかに強い。」 わたしの中にもある感情が巧く言語化されていて、 思わず、ことばをストックした。 「ケンタッキー」や「ポカリ」の存在がいい。 定番という...

「がっかりさせたくないし悲しませたくない。 きっと俺たちは、順調な家族より親が注ぐ思いに敏感だし、裏切りたくない気持ちはわずかに強い。」 わたしの中にもある感情が巧く言語化されていて、 思わず、ことばをストックした。 「ケンタッキー」や「ポカリ」の存在がいい。 定番というのは、懐かしんだり、思い出に浸ったりするのに抜群にいい。 そういうものがあるだけで、思い出がすごく強烈に色づくと思う。

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2021/07/05

兄の死がきっかけで周りの人たちとの関係を経っていた葉山。 そこから救い出した小春。 こんなにお互い大切だと思い合える人に出会えるなんて素敵だなぁと思った。 2人の会話が独特なかんじで、面白くてなんだかほっこりした。

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2021/07/04

とても読みやすかった。二人でいると身近な人の死や自分の病気を乗り越えられる、そんな相手と結婚できたら幸せなんだろうな。

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2021/06/09

題名からは想像がつかなかったのですが、これは恋愛小説なのですね。 兄が死んでから、死んだ人の出てくる小説ばかり読んでいる葉山亮太は、高3の体育祭がきっかけで、上村小春と付き合うことに。 亮太を表現するのに、たそがれてるという言葉が頻繫に使われていて、何とも言えない優しい気遣いが感...

題名からは想像がつかなかったのですが、これは恋愛小説なのですね。 兄が死んでから、死んだ人の出てくる小説ばかり読んでいる葉山亮太は、高3の体育祭がきっかけで、上村小春と付き合うことに。 亮太を表現するのに、たそがれてるという言葉が頻繫に使われていて、何とも言えない優しい気遣いが感じられます。 大学生になった葉山と上村。特に盛り上がりがあるわけでもなく、お話が淡々と進んでいく。淡々としているけれど、お互いがなくてはならない存在だということが、手に取るようにわかります。 私はこの二人の距離感がすごく好きです。 ずっと葉山と上村という二人の苗字しか出てこなくて、下の名前を知ったのは終盤になってから。なんだか不思議な魅力を持ったお話でした。 この二人なら、この先もきっとどんな困難でも乗り越えられるに違いないと思えてくる。 読み終わって、少しの希望と、ほっこりと爽やかな空気を同時に味わうことができました。

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2021/05/09

恋愛とは、ないものねだりの象徴だな、と改めて思った。ねだるというか、憧れ。こうやって、1+1が2にも3にもなっていくパートナーと、一生暮らせて行けたら幸せたろうな。

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2021/05/04

出かけられないゴールデンウィークなので、部屋の整理をしていたところ、5年くらい前に同僚だったモリちゃんにもらった本を発見。 モリちゃんは文庫本を買って、読み終わるとすぐブックオフか人にあげてしまう人で、僕も10冊くらいもらった。 当時は興味が持てなくて放っておいた本が、今は読んで...

出かけられないゴールデンウィークなので、部屋の整理をしていたところ、5年くらい前に同僚だったモリちゃんにもらった本を発見。 モリちゃんは文庫本を買って、読み終わるとすぐブックオフか人にあげてしまう人で、僕も10冊くらいもらった。 当時は興味が持てなくて放っておいた本が、今は読んでみたいと思う。ブクログで読書の奥行きが広がったことを実感する。 瀬尾まいこさんのこの本も、5年前はピンと来なかった一冊。 クラスメイトだった男女(葉山と上村)が体育祭をきっかけに付き合いはじめて、結婚して、二十代半ばになるまでを描く。 意味不明なタイトルに感情の起伏のない文章。 二人の生い立ちはけっこうハードで、出会ってからのストーリーもドラマに満ちているのだが、淡々と描かれているので、淡々と読み進んでいく。 むだな感情移入せずあたたかく見まもる感じ。 でも、だからこそ、生きていることの尊さを等身大で感じるんだよな。 ふしぎなパワーをもらえる一冊。

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2021/04/10

身近に人の死を体験した人にしかわからない苦しみがある。身近な人の死があってから主人公は、他の人との関係を遮断していた。そこから手を差しのべてくれたある女の子がきっかけで主人公は闇の中から抜け出すことができた。 主人公と女の子の共通点は、お互い家族に対しての思いが他の人より強いこと...

身近に人の死を体験した人にしかわからない苦しみがある。身近な人の死があってから主人公は、他の人との関係を遮断していた。そこから手を差しのべてくれたある女の子がきっかけで主人公は闇の中から抜け出すことができた。 主人公と女の子の共通点は、お互い家族に対しての思いが他の人より強いことであった。主人公と女の子のそれぞれの立場から考える家族の形を見てみると、様々な家庭の形があるんだなと改めて感じた。 2人の関係性については、男女関係ってよく分からないし、付き合ってる本人でさえも分からないことが多い中で、この人だと思える運命の人と出会えることって凄いなぁと思った。

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2021/04/05

自分と愛する人との距離感。その中で自分ってなんだろう?と疑問に思いひとり旅に出かける。「自分探しの旅」とはよく言うが、一人で行ったところで結局自分は見えてこない。他者との関わりの中で、気づくことが多いのだ。 また、いくら愛する人、信頼する人だからといって、全てさらけ出すのがいい関...

自分と愛する人との距離感。その中で自分ってなんだろう?と疑問に思いひとり旅に出かける。「自分探しの旅」とはよく言うが、一人で行ったところで結局自分は見えてこない。他者との関わりの中で、気づくことが多いのだ。 また、いくら愛する人、信頼する人だからといって、全てさらけ出すのがいい関係とは言えない。 その微妙な距離感を大切にしたいと改めて思った。

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2021/03/17

瀬尾まいこさんの作品を読むのは2作目で、これは本当に良かった! 恋愛小説ってたまに読んでてイラ〜っとするやつもあるけど、これは心が洗われるような綺麗な作品だった。 何よりも亮太と小春の2人の関係性が良い。重い境遇をお互い持っているにも関わらず、暗すぎない2人の人間性というか......

瀬尾まいこさんの作品を読むのは2作目で、これは本当に良かった! 恋愛小説ってたまに読んでてイラ〜っとするやつもあるけど、これは心が洗われるような綺麗な作品だった。 何よりも亮太と小春の2人の関係性が良い。重い境遇をお互い持っているにも関わらず、暗すぎない2人の人間性というか...きっと相性が良いんだろうね。 最初から最後まで退屈しない内容。2人が幸せになりますように!

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2021/06/01

瀬尾まいこさんの作品に出てくる登場人物たちの会話がいつも好き。 今回も小春とイエスのポンポン進む会話がとても面白く、マイナスに傾きそうな話も小春がサラッと違う方向に変えてしまったり、そういう話し方が出来るのって才能だなと思う。(もちろん努力もある) 個人的に恋愛小説はあまり好み...

瀬尾まいこさんの作品に出てくる登場人物たちの会話がいつも好き。 今回も小春とイエスのポンポン進む会話がとても面白く、マイナスに傾きそうな話も小春がサラッと違う方向に変えてしまったり、そういう話し方が出来るのって才能だなと思う。(もちろん努力もある) 個人的に恋愛小説はあまり好みでなく、最後まで読んでみるとこれは恋愛小説だったなと思い読了感はあまりなかった。だが会話は大いに楽しめた。

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