やがて海へと届く の商品レビュー
病気などでいずれ死ぬとわかっていた人が亡くなるのでさえとても悲しいのに,突然命を奪われたり失ったとき,残された人たちはどう気持ちを整理すればよいのか.最後はとても泣きました.
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親友を3.11の震災で亡くした話し。 たまたま旅行に行った出先で震災にあい亡くなってしまった親友の目線もあり、震災のトラウマがある人は読むのが辛いと思う。 人が死ぬ時はこうゆう感じなのかもなぁ〜と想像した。
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先日映画を鑑賞し、原作へ。 一人旅の途中で親友すみれが消息を絶ったあの震災から三年。 まだ生きているかもしれないとどこかで思い、いなくなった事実を受け止めきれず、親友を死んだものとする親友の母や彼に反感や違和感を持っている真奈の物語。 真奈が喪失と向き合い、一歩進み出すまでが丁...
先日映画を鑑賞し、原作へ。 一人旅の途中で親友すみれが消息を絶ったあの震災から三年。 まだ生きているかもしれないとどこかで思い、いなくなった事実を受け止めきれず、親友を死んだものとする親友の母や彼に反感や違和感を持っている真奈の物語。 真奈が喪失と向き合い、一歩進み出すまでが丁寧に描かれている。 出会いと別れと、生と死と… 傷つき、癒され、一歩進む… もしかすると生きるというのはその繰り返しなのかもしれない。 そんなことを思いつつ読む。 映画も良かったけれど、私は原作がやっぱり好きだな。
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すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷...
すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】 地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった――(本文より) すみれが消息を絶ったあの日から三年。 真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。 親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。 【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】
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大きな震災で行方不明になったすみれと、その幼なじみ・真奈の心情、すみれの母親や恋人だった遠野くんのその後の様子が描かれた作品。すみれの"死"を受け入れられず、まわりの人たちと折り合いをつけられない真奈の気持ちが、とても痛々しく感じられる。しかし現実では、12年...
大きな震災で行方不明になったすみれと、その幼なじみ・真奈の心情、すみれの母親や恋人だった遠野くんのその後の様子が描かれた作品。すみれの"死"を受け入れられず、まわりの人たちと折り合いをつけられない真奈の気持ちが、とても痛々しく感じられる。しかし現実では、12年経った今でも、真奈と同じのような気持ちを抱いている人がいると思うと、簡単には片付けられない出来事だったのだ、とあらためて感じた。
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これは震災の救済文学なのだと途中までは思った。でも中盤を過ぎたあたりで思い直した。人間関係と人生の話。人は生きている限り誰かと関係を結ばなければならない。
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3.11の震災に関する話でした。 なんだか内容がリアルだなぁーと思ってたら、 作者は一人旅の時に被災されてたんですね。 なるほどなぁーと納得しました。 仲良しのすみれが、一人旅の時に 大きな震災にあってしまい、行方不明となる。 すみれの彼氏が部屋に残っていた すみれの持ち物を処...
3.11の震災に関する話でした。 なんだか内容がリアルだなぁーと思ってたら、 作者は一人旅の時に被災されてたんですね。 なるほどなぁーと納得しました。 仲良しのすみれが、一人旅の時に 大きな震災にあってしまい、行方不明となる。 すみれの彼氏が部屋に残っていた すみれの持ち物を処分すると言う。 持ち物を処分したら、あの子が本当にいないことを 認識しなければならない。 もしかしたら、生きてるかもしれないのに…。 苦しい、辛い思いをさせてしまった。 そこに、すみれがとどまっているように思ってた。 けど、すみれの彼氏は、すみれは歩いてると言う。 苦しい場所にとどまらず、歩いてるんじゃないか。 そう思うと、少し前に進めそう。 そんな話だった。 主人公目線で「今」を生きる話なんだけど、 所々、震災後のすみれ目線なのか、 主人公が勝手に思ってる死後のすみれ目線なのか 分からないけど、スゴく重い話が紛れ込んできて、 それが、話をワケわからなくさせられたー笑 好きな人は好きなんだろうけど、 私は想像力が豊かではないので、 なんだかワケわからないって感情しかなかったよ。 3.11関係の報道って、どうも苦手で…。 もちろん知らなきゃいけないことや 教訓とかあるだろうけど なんか、私自身が被災してないし、 ボランティアとかもしてないし、 何も貢献できてないのに、 なんか苦しかったり辛かったことを 見聞きしてもいいのかな…なんて 思っちゃってたんだよね。 でも、小説読んでみて、なんか「すーっ」と その世界に入れた気がするよ。 彩瀬まるさんの他の作品も読んでみるよ!!
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あまり理解しきれなかった。 話があっちこっちですみれの話なのか、真奈の話なのか展開に追いつくのに必死だった
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ホテルのダイニングバーで働く28歳の湖谷真奈。親友のすみれが一人旅へ出かけたまま消息を立ち3年が経った。大切な親友の死を受け入れられない真奈は、彼女を忘れることが罪であるかのように、痛みや苦しみを感じ続けることが親友を失わずに済む唯一の方法であるかのように、ひたすらもがき苦しんで...
ホテルのダイニングバーで働く28歳の湖谷真奈。親友のすみれが一人旅へ出かけたまま消息を立ち3年が経った。大切な親友の死を受け入れられない真奈は、彼女を忘れることが罪であるかのように、痛みや苦しみを感じ続けることが親友を失わずに済む唯一の方法であるかのように、ひたすらもがき苦しんでいる…。 現実を生きる真奈の生活と、すみれとの思い出の日々と、誰だか明かされないある女性の夢のような、浮遊感のある眩惑的なエピソードとが入り混じり描かれていきます。 彩瀬さんの文章は繊細で静謐でとても美しいですね。装丁も素敵で物語のイメージともとても合っていると思います。この春、映画化もされましたね、そちらも気になります。 彩瀬さん自身が一人旅の最中に東日本大震災に被災されたとのこと…その時の経験をノンフィクションで描いた『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』という本も刊行されているそうです。こちらもぜひいつか、手に取りたいと思います。
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映画をきっかけに「なぜ楢原店長が死んでしまったのか」がどうしても気になり読みました。個人的に特別な映画です。交互に主人公の変わる特殊な形だったり、突然来る非現実的な表現であったり、ですが物語の芯があやふやにならずとても読みやすかったです。映画を観た後というのもあり、情景のイメージが容易で没入できました。
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