怒り(上) の商品レビュー
映画を観た翌日に即購入。 泉の沖縄の事件は原作では割と細かい描写がなかったのに、映画であそこまでリアルな演出にしたことにビックリ。 すずちゃんの女優魂を改めて痛感。 まだ登場人物の自己紹介って感じなので感想は下巻で。 2016.10.5
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圧倒的な悲しみ、やるせなさ、切なさ、狂気、そして人間のどす黒いどろどろした部分。 一方でどれだけ人を信じられるか、憶測と信じる力のせめぎあい、受け入れる気持ちと思い。 そういうものが、全く関係のない別々の場所で、一件の殺人事件を軸に、同時進行的に動いていく。 秋の夜長に、と軽い...
圧倒的な悲しみ、やるせなさ、切なさ、狂気、そして人間のどす黒いどろどろした部分。 一方でどれだけ人を信じられるか、憶測と信じる力のせめぎあい、受け入れる気持ちと思い。 そういうものが、全く関係のない別々の場所で、一件の殺人事件を軸に、同時進行的に動いていく。 秋の夜長に、と軽い気持ちで読み進めていったが最後は打ちのめされた。 だから読書はやめられない。
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映画が面白かったので読みました。やはり吉田修一さんの無機質な文の中にたまに人の息遣いを感じるところが魅力。
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上下いっきに読んでしまいました 犯人の 怒 の意味がちょっと謎。。でしたが、きっとこの話のテーマは、愛する人をどれだけ信じることができるか。 みんなそれぞれ相手のことを疑ってるけど、唯一疑わないで相手のことを受け入れようとした刑事が報われなかったのは切なかったなー
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残虐な殺人を犯し指名手配中の男が一年以上も捜査の手から逃れている中、過去を隠す三人の男がそれぞれ別の場所に現れてそこを生活圏とする人々と接触する。場面の切り替えが巧みでテンポよく読ませるがサスペンス感がなかなか高まってこない。
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普段全く映画館に行かないし、ミステリも読まないし、勿論吉田修一作品にも手を出した事がなかったのですが、飲み会前の時間調整で入った書店にて何となく購入(映画が公開中なのは知ってた)。 読み始めると止まらなくて、下巻まで一気読みしました。 ネタバレレビューは下巻にて。
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映画化されるとの事なので読んでみた 八王子で夫婦が惨殺される 犯人は捕まらず整形をして現在も逃亡中 犯人を追う刑事、過去が不明の3名の4つの視点から物語が展開される 誰が殺人犯なのか視点が小刻みに変わるのでテンポ良く読み進めていける
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ミステリーというより人間ドラマ。 八王子で起きた殺人犯を逮捕できないまま1年経過。東京、沖縄、千葉に現れた、素性の3人の男性を巡って、関わりのある人が八王子事件の犯人なのではと疑う。前編はそれぞれの生活と苦悩を描く。
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信じるとか信じないとか考えることもない状態が、本当に信じているということなんだろう。 だとしたら、信じているということを伝えることは不可能ということになる。 そのことを考えているということ自体が、例え僅かでも存在する疑いの証明になってしまうから。 ただ、それでもいいんじゃないか...
信じるとか信じないとか考えることもない状態が、本当に信じているということなんだろう。 だとしたら、信じているということを伝えることは不可能ということになる。 そのことを考えているということ自体が、例え僅かでも存在する疑いの証明になってしまうから。 ただ、それでもいいんじゃないかと思う。 信じてなくても、信じたいという祈りの気持ちを伝えることに意味はあると、そう信じたい。 「信じる」という祈りのような気持ちと対照的に、しかし同時に同質さを感じてしまうように描かれてる「怒り」という感情の不気味さが残る物語だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画鑑賞後に読書スタート。 上巻は主に謎の男たちとの出会いとキャラクターの人物像が描かれている。 淡々と物語が進んでいくが、何気ない描写や会話の中に心情や人間性を感じさせる表現が盛り込まれてる。さすがにうまい!
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