怒り(上) の商品レビュー
婚活、そして、結婚をするうえで、相手が信頼できる人なのかどうかは、かなり重要である。 だけど、相手のなにを知れば、「信頼できる」と言えるのだろう? そんな風に問われる物語です。 この物語のテーマは、信頼と愛情だとわたしは思います。 内容としては殺人事件の犯人を追うサスペン...
婚活、そして、結婚をするうえで、相手が信頼できる人なのかどうかは、かなり重要である。 だけど、相手のなにを知れば、「信頼できる」と言えるのだろう? そんな風に問われる物語です。 この物語のテーマは、信頼と愛情だとわたしは思います。 内容としては殺人事件の犯人を追うサスペンスで、だんだんと犯人である山神がどんな人なのかがわかってきます。 そして、一見、山神とは関係がないと思えるような人たちと、経歴不詳の3人の男。 上巻を読み終える頃には、すっかり3人の男を信じてしまっていて、「この中に山神がいるはずがない」と思っている自分がいました。 なぜ、そう思ったのか、言葉で説明するのは難しいけれど……。 父親の娘への絶対的な愛情の中にある、ほんの少しの同情や諦めに、反発しながらも自分なりの愛情を見つけていく娘・愛子の姿にも感動しました。 ワケありの過去がある男たちを愛し、信じる人たちが、男たちの過去を知ったときにどんな行動をとるのか? 物語に引き込まれながら、「もしも自分だったら」と問いかける物語です。 上下巻ですが、あっという間に読み終わってしまい、2回読んで、映画も見ました。 それは、「もっと理解したい」と感じたからだと思います。 婚活カウンセラーが選ぶ、結婚がわかる100冊 6冊目「怒り」 http://kokoronokonkatsu-note.com/column/kekkonbon-6.html
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3種3様の不審人物とそれを取り巻く人々のお話。最初に残忍な殺人事件を印象付けられると事件の真相を求める心理がどうしても働いてしまい、その後の人間ドラマ中心の展開がまどろっこしく思われる。3人の誰か一人だけでは他の二人はハズレと言う印象でなんとなくがっかりしそう。沖縄での中学生の強...
3種3様の不審人物とそれを取り巻く人々のお話。最初に残忍な殺人事件を印象付けられると事件の真相を求める心理がどうしても働いてしまい、その後の人間ドラマ中心の展開がまどろっこしく思われる。3人の誰か一人だけでは他の二人はハズレと言う印象でなんとなくがっかりしそう。沖縄での中学生の強姦にはとてもしんどい気持ちになりました。ストーリー上このエピソードが必須のものであることを願いつつ、下巻の盛り上がりに期待します。
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昔から気になっていた本ではあったがなかなか手を出せずにいた。今回映画を先にみに行って、面白かったので購入。 映画を見たことで結果などがわかっていたが、それでも早く下巻を読みたいと思えるほど引き込まれた。それぞれのキャラが立っており、飽きることなく読んでいける。 まだこれからってい...
昔から気になっていた本ではあったがなかなか手を出せずにいた。今回映画を先にみに行って、面白かったので購入。 映画を見たことで結果などがわかっていたが、それでも早く下巻を読みたいと思えるほど引き込まれた。それぞれのキャラが立っており、飽きることなく読んでいける。 まだこれからっていう所だけど充分読み応えもあり、次を読もうも思う気力を引き起こさせられる。
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下巻まで読了。 とても面白かった!不安と信頼は表裏。信頼が裏切られたときに怒りが生まれる。 一本の殺人事件が5つものサイドストーリーに横串を差し、様々な不安と信頼の形が描かれる。 登場する謎の人物たちの過去は詳しくは語られないが、ストーリーの長さからしても、ストーリーの浅さは感じ...
下巻まで読了。 とても面白かった!不安と信頼は表裏。信頼が裏切られたときに怒りが生まれる。 一本の殺人事件が5つものサイドストーリーに横串を差し、様々な不安と信頼の形が描かれる。 登場する謎の人物たちの過去は詳しくは語られないが、ストーリーの長さからしても、ストーリーの浅さは感じない。語られない過去が小説に深みを持たせてる。 本当にうまく作られてる小説だった。
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今のところ3人とも全然怒ってない。穏やかな心を持ちながら、たまに激しい怒りによって目覚めるんだろうな。下巻へ。
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「怒り」は最初に映画で観るか、小説にするかで悩んだ挙句、小説から入ることにした。吉田修一さんの作品は、少し前に「悪人」を映画だ観ていて、李相日監督だったので、今回の「怒り」も李相日監督が小説「怒り」を上手く引き出してくれるのだろうなと期待。この作品は、関連しない3の場面が相互に展...
「怒り」は最初に映画で観るか、小説にするかで悩んだ挙句、小説から入ることにした。吉田修一さんの作品は、少し前に「悪人」を映画だ観ていて、李相日監督だったので、今回の「怒り」も李相日監督が小説「怒り」を上手く引き出してくれるのだろうなと期待。この作品は、関連しない3の場面が相互に展開し、誰が山上一也なのかという推理をさせながら読む者の気持ちをグイグイと引き込んでいく。上下巻の長編だが、一気に読む気にさせる迫力がある。
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先に映画を見てから、消化不良だった為購入した。 やっぱり小説はいいなぁ。映画では(私の能力では)読み取れない心理がたくさんあって、それを全て活字で表現してくれていて。 あぁ、この時、この人はこういう気持ちだったんだ!っていうのが詳らかに分かる。 先に映画を見てしまったので、登場...
先に映画を見てから、消化不良だった為購入した。 やっぱり小説はいいなぁ。映画では(私の能力では)読み取れない心理がたくさんあって、それを全て活字で表現してくれていて。 あぁ、この時、この人はこういう気持ちだったんだ!っていうのが詳らかに分かる。 先に映画を見てしまったので、登場人物は映画のキャストになってしまうのだが、それでも映画よりもグっときた。後半が楽しみでならない。
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映画を観た後に、原作も読みたくなって。 映画では池脇千鶴が演じた、明日香のエピソードも 原作だけのもの。3つのエピソードが実は からみ合わずに進む。八王子の事件とは内2つが 無関係。映画でも感じたが、そこは画期的だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一つの奇怪な殺人事件を追う刑事。 他方、東京・千葉・沖縄で暮らす3つの人間模様。 上巻では、それぞれの葛藤や憎しみ、悲しみ、切なさが「怒り」として一つの線で結び付いていくような気がしたところで終了・・・ 果たして、どのような結末が東京・千葉・沖縄と繋がるのか、犯人は誰なのか・・・ これは下巻が楽しみ。
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東京、沖縄、千葉それぞれの場所で別々の物語が展開されていく、それぞれの人生が切ないどこにも犯人がいそうで一番違うんじゃないと思うところに犯人が。すぐそこにある悪が怖いと。犯人が残した怒りのいみが今一つ。
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