ぼくらの仮説が世界をつくる の商品レビュー
現代人が感じる恐怖と不安は死への恐怖ではなく、単に努力をせずに現状を維持したいという思いから生まれる恐怖。 基本を徹底することで自然にドミノが倒れていき、気が付けば物凄く大きなことが実現できる。
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売れてる本だし、感銘を受けたとかなんとかいまさらだけれど、いくつか心に残ったこと。 ・これから先にやることに自信がなくても、「これまでも未知の世界で努力できたのだから、これからまた新しい世界で自分は努力できるはずだ」と思う、という部分。 今までできたけど、この先はできないかもしれ...
売れてる本だし、感銘を受けたとかなんとかいまさらだけれど、いくつか心に残ったこと。 ・これから先にやることに自信がなくても、「これまでも未知の世界で努力できたのだから、これからまた新しい世界で自分は努力できるはずだ」と思う、という部分。 今までできたけど、この先はできないかもしれないという恐怖に常に襲われる私とは正反対。このように考えればいいとはわかるけれど、わかるとできるは大違い。 ・自分の感覚を信じないことにしていて、ウェアラブルデバイスをつけて、ちゃんと眠れているか、疲れていないかを計測するというところ。私にも少なからずそういう部分はあり、先日も人に話して笑われたところ。計測した睡眠時間や食事をちゃんととっているのかという記録よりも、体感のほうが大切なのでは? と言われたけれど、自分の感覚を客観的に判断しようとする著者の姿勢に共鳴した。 ・最後。しばらくの間、ずっと私のテーマだったこと。人にうそをつくと、自分にもうそをつくようになる、ということ。人の原稿を見たとき、さほどよくないと感じても「いいですね」と言うことの多い私は、自分が他人に褒められても、それをそのまま受け取ることができなかった。だって自分が心にもないことを言ってるから。これを改めようと思って、最近は思ってないことは言わない、ウソは言わないでおこうと思っていたのを後押ししてくれた。 人に聞き心地のいいことばかりを言っていると、いつしか自分にも言うようになってくる。自分にうそをつくと、いつしかそれがうそか本当かわからなくなってくる。だからうそは言わない。著者は 「自分を慰めるために言っているのか、現実がそうなのかがわからなくなってくる」と言う。 だからと言って、「自分に対して一番厳しいことを言うのが自分である状態を作る」というのは、なかなか厳しいけれど。
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さっと読めた。著者の経験の凝縮という感じの本だった。教科書だけひたすらやってたら難関高校に受かったエピソードが好き。何事にも基礎が大事であると。
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・ぼくは「世界がどうなるか」を心配する時間があるなら、「世界をどうするか」を考えたい。 ・世界は誰かが思い描いた「仮説」でできている。そして、その「誰か」とは「あなた」のことでもある。 ・「何が変わっているか」をきちんと見極めると同時に「何が変わらないか」を把握しておくことも...
・ぼくは「世界がどうなるか」を心配する時間があるなら、「世界をどうするか」を考えたい。 ・世界は誰かが思い描いた「仮説」でできている。そして、その「誰か」とは「あなた」のことでもある。 ・「何が変わっているか」をきちんと見極めると同時に「何が変わらないか」を把握しておくことも大切。そこに人間や社会の「本質」があるから。 ・2010年代は「モノがあれば、幸せになれるはず」という幻想が通用しなくなってしまった。人々の物欲が減る中でどうすると心が満たされるのか。「背後にあるストーリーに共感するからモノがほしい」という時代になってきた。 ・すごく不思議なことに、人はめんどうくさいことを避けるが、一方で、わざわざめんどうくさいことをしたい生き物でもある。 ・人は「自分の個性が何なのか」「強みが何なのか」ということを、自分では見つけられない。真似るという行為は、他人になろうということではなく、他人との比較によって、自分の個性と強みを見つけようとすること。 ・自分の意志を信じないようにすることが大切。僕は意志の力を信じていない。「意志」ではなく「習慣」でしか人生を変えることはできないと信じている。努力を続けられるような習慣を保つためには、自分に刺激を与えてくれる環境に身を置き続ける必要がある。 ・短期的な成果に左右されない…「長期的」というメガネをかけないといけないときに「短期的」のメガネをかけてしまうと、余計な不安が発生してしまう。 ・社会にあるルールは、誰かが作ったもの。もしも、そのルールで居心地が悪ければ、周囲を納得させて変えていくものだ。現代はまさに新しいルールが作られているとき。どのようなルールが社会を良くするのか、本気で考えなければいけない。ぼくらの世代には「ルールを作る楽しみ」があると同時に「ルールを作る責任」がある。 ・自らを縛りながら、産業が発展するようなルールを作った人は、未来を見通す力だけでなく、誠実さも併せ持った人たちだった。誰かがデザインしたルールに従うのか、それとも自分でルールを作るのか。ぼくは自分でルールを作る側になったほうが、何百倍も楽しいと思う。 ・サラリーマンはお金を一切投資しない代わりに自分の時間を会社に投資して、お金で返してもらおうとしている。だから投資効果が悪い。二度と戻らない時間をサボる時間に投資することは、実はリスクの高いことでもある。「時間の有限性」をどれほど意識するかによって、サラリーマンであることと起業することのどちらのリスクが大きいか、その答えは変わるはず。 ・人生最大のリスクとは何か?お金を失うこと?ぼくは「死ぬときに自分の人生は間違いだったと思うような生き方をしてしまうことが最大のリスク」と考える。 ・最高に人生を楽しむためにはまわりを楽しませなくてはいけない。「自分が楽しい」をとことん追求すると、結局は「利他」に行きつく。だから、使命感をぼくは重視せず、むしろ自分が楽しむことが結果的に使命を果たすことにつながるのではないか。
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納得。 『「情報→仮説→実行→検証」ではなく「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考することで、現状に風穴を開けることができる』 『現代人が感じる恐怖や不安というのは「死への恐怖」ではなく、単に「努力せずに、現状維持をしたい」という思いから生まれる恐怖です。』
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仮説→検証のサイクルで今までに無い常識を作っていく。 遠くのゴールに辿り着くためには、ドミノの一枚目を倒すこと。その一枚目は「たった1人の熱狂」
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まず、筆者が起業するに至った仮説が本書全体のポイントになるので記します。 出版業界の不況は、作品に質に問題があるのではなく、その作品を語る場所や習慣がなくなっているのが原因ではないかと筆者は経験から推測します。 ITを使って心的な距離を縮め、感情をシェアできるサービスがあれば、そ...
まず、筆者が起業するに至った仮説が本書全体のポイントになるので記します。 出版業界の不況は、作品に質に問題があるのではなく、その作品を語る場所や習慣がなくなっているのが原因ではないかと筆者は経験から推測します。 ITを使って心的な距離を縮め、感情をシェアできるサービスがあれば、そこに同じ趣味嗜好をもった人のコミュニティが生まれるはず。 そうすると作家は誰にも読まれないと怯えることなく作品をつくれるようになるはずだ、という仮説がコルクを作った理由のひとつです。 実際に仕事面ではどんな仮説を立てているかというと、そのひとつに、おもしろさは「親近感」×「質の絶対値」であるという仮説があります。 ソーシャルゲームに当てはめた例がとても分かりやすかったです。 従来のゲームは、ひとりやふたりでプレイするものが多かったが、ネット上で多数のユーザーと一緒にプレイすることができ、親近感が高くなる。 また、課金システムも従来は皆が同じ金額を支払っていたが、ソーシャルゲームではヘビーユーザーがどんどん課金して、ライトユーザーはタダでゲームを楽しむことができる。 これは「2:6:2」という法則に当てはめることができ、親近感の高い人ほどお金をだしてくれるようなビジネスになっています。 これを本にも適用できるのではと、作家の「ファンクラブ」作りに取り組んでいます。 どのようにファンクラブを作っているのかは、本書の中で細かく紹介されているので、興味がある人はぜひご一読ください。 実際に宇宙兄弟のファンで、TwitterやFacebookで毎日のように宇宙兄弟に接することで、ファン度がどんどん高まり、ファンサイトから新巻を予約してしまいました。
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理屈と感情、両方高める必要があるな。 あと自分の思い、信念。ぶれない思い。 意識して行動していきたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々に心が温まる一冊だった。 やっぱり自分は自己啓発っぽい本が好きなのかもしれない。 何をするにも仮説を立てるのが一番最初でなければならないというのは自分が改めなければならないところ。 どうしても情報収集から入ってしまうからなあ。 そして、ストーリーで売れる時代というのには考えさせられた。 そして、ここまでサポーターに徹しきれる著者が心底すごいと思った。
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世界は、誰かが思い描いた「仮説」でできている。さて、あなたの仮説はなんですか? 問いをむけられどきりとする。私自身も「私」という世界のひとつ。仮説を立てなければ何も起きないことに気が付いてしまった。 著者は元 講談社の編集者で、現在は作家エージェント会社という日本では類をみない会...
世界は、誰かが思い描いた「仮説」でできている。さて、あなたの仮説はなんですか? 問いをむけられどきりとする。私自身も「私」という世界のひとつ。仮説を立てなければ何も起きないことに気が付いてしまった。 著者は元 講談社の編集者で、現在は作家エージェント会社という日本では類をみない会社を立ち上げている。 つい最近平野敬一郎の「空白を満たしなさい」を読み終えたばかりで、何気なく積んであったこちらを読んだら、著者が担当していたという、やはり本に呼ばれることはあるのだ。 こう言われるのは著者の本意ではないと思うが、佐渡島さんがすごい人ということが分かる一冊。 以下、本文から抜粋。 おもしろさというのは、親近感×質の絶対値の面積。 お金が変わると時代が変わる。 取ったリスクの対価しか手に入らない。 世の中にある95%の「なんとなく」がスマートフォンに集中している これは「なんとなく」を奪い合っていたすべての業界の危機。 真似るという行為は、他人になろうということではなく、他人との比較によって、自分の個性と強みを見つけようとすること。
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